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テーマ:Jazz(1958)
カテゴリ:JAZZ(Far North )
最近、ちょっと雨の日が多い。。雨の日は、やっぱり、ジャズ。。。かな。 遠く近くいろいろな想い出に浸りながら。 ヤンラングレンはスウェーデンのピアニストです。澄んだ美しい音色とスィンギーな演奏で日本でも非常に人気がありますよね。欧州のピアニストに多い、エヴァンス~キース系って言うのとちょっと違って、エヴァンスの他にアメリカのグレイトな黒人のピアニストの影が濃く見られてその辺も日本で人気のあるのかも。 あまり難解さはなく、素直にジャズの楽しさをしっかりしたテクニックのピアノでしかも北欧ムードもありつつ楽しめる。。。って、まぁ優れものなのです。心地よく揺れるし歌心もたっぷりなのだ。 日本のレーベルからスタンダード中心の沢山のアルバムが出ています。 わたくし的には、SittelなんてレーベルからでていたSwedish Standardsなんて教えてもらったのがお初だったので、その後に同じレーベルからでている「Landscapes」なんて好き☆ 最近は、、な、なんとACT Music + Visionに移籍してて(ラングレンには透明感などを感じつつも、保守的な王道路線のイメージを持っていたので、、、ACTはすげぇビックリでした)「Mare Nostrum」なんて地中海フレーバー(笑)の効いたアルバムにもいました。ブログにはあげてないけど、ダーリンことダニエルソンをスペシャルゲストで「Magnum Mysterium」なんて教会音楽?古典的な伝統的な音楽?を主軸にしたアルバムを作ってたりと(これはブログが続いてたら今年のクリスマスあたりに。。)、、アルバム的には素晴らしいのですけど、ジャズ度は低めのアルバムが続きました。(まさにACTらしいかな) 今回は、題材はやはり少しジャズのカテゴリーから離れるとはいえ、、彼はACTではお初の正当派「ピアノトリオでの吹き込みです。あえて言えば、ドラマーがロック畑つうところがちょっとACTらしいかな。 ACTのデジパックのジャケットをあけると曲に国名が記されている。。。 タイトルどおり、欧州各国のラングレンが素晴らしいと感じた曲を選んだようです。 オープナーはドイツからComputer Liebe。初期の頃の電子音楽(って、言いましたよねぇ!)らしいのだがビートを効かせたスベンソンのベースが何ともかっこいのだが、ラングレンのファンキーなのりが思わずゾクッ。 2曲目は、フランスからはルグランの風の囁き。お馴染みのテーマ部分はたんたんとしたアレンジで、それに続くラングレンは情感タップリで美しくその対比が大変面白い。 レノン&マッカートニーはイギリス、って、ことネ。一陣の風のようにグルーヴィに駆け抜けるHere, There And Everywhere。 静かに静かにハンガリーの民謡A Csitari Hegyek Alat。これ、素敵☆ まずは、ラングレンがソロでメランコリックなメロディを口笛を吹くように弾き始める。。 孤独と強い決心のようなものが漂う。。 ベースとドラムが加わり、、最後まで陰鬱に叙情的に内省的に1音1音かみしめるように歌い続けるピアノ。。白眉♪ 今度はスイスの民謡Stets I Truure。一転目の前が開け明るく軽やかで色彩豊かな感じ。バース交換もあって明るくスィング♪ ドラムの繊細なスティックさばき?とスベンソンの非常にエキゾチックでフラメンコの踊りを見るようなバネの効いた高速ソロやメンバーの息の合ったキメキメでスペインの街中に居るような気分になる哀愁のメロディYo Vivo Enamorao。 そして、ちょっとダークな入りで何が始まるかと思いきや、、フェンダーローズで軽やかにお洒落に男と女♪(笑) Reginellaも好き☆いかにもイタリアンソングって感じの親しみやすいメロディを素直に歌うラングレン、、相づちをうつように入るベースソロ。。 続く9曲目は、同じイタリアで今度は映画音楽でIl Postinoをフェンダーローズで。。 穏やかなメロディ、、優しく響くフェンダーの音色がとてもお似合いです。心軽やかになりますね。これも好き☆ 再びドイツでKurt WeillのSeptember Song。お馴染み冒頭のあの単純なフレーズからなんだか9月の晴れた空を思い出しちゃいますよね。ビートの効いたこのアレンジいいな。 そして、楽しみにしていたポーランドはコメダ作、Rosemary's Baby。 少しオリンタルナ感じのする冒頭部分から、非常にエレガントで繊細で暗い静寂な雰囲気をキープし、美しさに満ちた演奏。ビタースィートとでも言うんでしょうか。。☆ 12曲目、オーストリアからはウィーン我が夢の街♪ラングレンの上品なフレーズが続き、スベンソンのソロ素敵。 最後はスウェーデンとなっていますが、、天国から。 去年の6月に事故で亡くなったEsbjornSvenssonの曲。 ラングレンのソロで。。切々とたんたんと。まるでレクイエムのよう。全ての生命を慈しむように。静かに幕を閉じるように。。終演。。 欧州は広い、国もたくさんある。多彩な感じのアルバムになりました。 ヨーロッパ紀行と言うより、、5泊6日10カ国早周り、、みたいな、、彼の実力からするとちょっと勿体ない感じかな。 彼の感性で選んだものはとても素敵な曲が多いので、超有名曲はいらなかったかも。 文句を言うわけではないんだけど、キット、彼はもっとわたくしの知らない素敵な曲を沢山知ってそうなんだもん。 最後の曲は非常に切々としておりますが、アルバム通していつものように心地よいスィング。明るく素敵な気分になりました。あまり、季節を選ばない一枚かもしれないな♪ 1. Computer Liebe 2. Les Moulins De Mon Coeur 3. Here, There And Everywhere 4. A Csitari Hegyek Alatt 5. Stets I Truure 6. Yo Vivo Enamorao 7. Un Homme Et Une Femme 8. Reginella 9. Il Postino 10. September Song 11. Rosemary's Baby 12. Wien, Du Stadt Meiner Traume 13. Pavane - Thoughts Of A Septuagenarian Jan Lundgren - grand piano, fender rhodes Mattias Svensson - bass Zoltan Csorsz Jr. - drums, percussion 最後のEsbjorn Svenssonの曲のソロ。。しんみりと静かな面持ちで本当に本当居よかったなぁ。。 ウルフワケニウスの「Love Is Real 」の時にも感じたのですが、シンプルでハートに真っ直ぐ届く曲が多いな。。 常に変化と変貌を求めた力強い演奏スタイルの後ろにある変わらぬ純真な心。。 余談なのですが(って、ブログ全部が余談でもある。。) ラングレンは、若き日にはテニスの王子様だったらしい。(かなりの実力) 確か、、エヴァンスって、若き日にはゴルフの王子さまだったと思うんだけど。。 見た目、、なよやかな二人だが、実は運動神経バッチリなんだな。(ホントかな) 30万アクセスのお祝いありがとうございました。 ええと、イタリアジャズの凄腕ファンrhodiaさまのブログ「rhodia DIARY」と相互リンクさせていただきました。イタリアジャズ好きは必見デス。末永く仲良くしてください♪ それから30万アクセスにニアピンだったかもしれないお二人。(rhodiaさま、SINTETICさま)お手軽に新潟を満喫できるものを考えてみますので、ちょっと時間くださいね。 出来ましたら、送付先をご指定しておいてください。忘れた頃に何か、、着きます。(爆) んじゃ、退散♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年04月15日 09時26分50秒
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