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2009年07月08日
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テーマ:Jazz(1961)
カテゴリ:JAZZ(Born In The U.S.A. )
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漆黒の宇宙に浮かぶ地球。暗黒の中で静かに浮かび上がる姿。
何者にもたとえようの無い美しさ。でも、、耐え難い孤独。
コルトレーンオリジナルのバラードにもこんな孤独感が漂いますね。
宇宙に、この世界に、自分は独り。
仲間がいる、家族がいる、、、天涯の孤独を埋めあわせてくれる暖かな繋がりとは別な世界。
生まれて生きて死んでいく一本の道。
それがはっきり見える耐え難い孤独。
それを独り、、眺める面もち。

キューンとの最初の出会いはECMの「Ecstasy」だったんじゃないかなー。
ジャズ喫茶のバイトのお兄さまがマスターのいないときにかけていたレコードの中の一枚。
その切れ味は半端じゃなく、蒼く妖しく輝く刃物のようなイメージでした。
ええと、美人薄命って感じが漂います。
研ぎすまされたピアノソロがお好きな方で持ってない方いたら、是非♪
たぶん、中年音楽狂さまとか、、愛聴盤なんじゃないかな?違いますか??

で、、最近は、この人ね、ちょっと芸風かわって、、長生きするかもしれないな、って、生命力みたいなのが加わってます、、、。
クリアなタッチ、躍動感、ダイナミック、、透明感は保ちながら、演奏に力強さが加わったと思ってます。
と、いっても、やっぱり、まだまだ、ロマンチシズム&リリシズム溢れる美形のイメージはありますよね?

そのキューンがECMから「Mostly Coltrane」と言うタイトルで、ジョーロヴァーノとコルトレーントリュビュートのアルバムだすって、アナウンスをみて、、、ちと。。購入に悩んだ。(爆)
だって、わたくし的には3つが全てバラバラなイメージな感じだったものですから。。
ええと、キューンはなんと、、コルトレーンと短い期間ですが、お仕事一緒にしていたらしいのですね。50年、、くらい、、前だな。。
で、ジャケットみて、選曲みて、、心配しながらも聴きたくなってしまったのね。
だって、キューンの2曲を除けば、コルトレーンのオリジナル9曲!とI Want To Talk About You とThe Night Has a Thousand Eyesなんだもん。
全部でちょっと、欲張って13曲、しかも77分以上。。

Welcomeのシングルノートのキューンの導入からいきなり非日常への誘いです。そこに静かに現れるロヴァーノのため息のようなサックスの素晴らしいこと。キューンとの相性を希有に思っていたわたくしはバカだった。

コルトレーンって言うと、東洋の神を崇めていたこともあったり、その怒りにも似た激しさ、真空のような静けさ、常に留まることを拒み「何か」をつかみ取ろうとしていた姿。。
その精神的な部分を無視することはできないのだと思うのですが、今更それを追いかけてどうすんだ、って、思うわけです。真似してどうなんだ、って。でも、その孤高の精神に敬意を、畏敬の念を持つことそれを表現することは、今を生きる人にとっても大きな意義のあることでクリエイティブな事。
キューンもロヴァーノもコルトレーン縁の曲をとおして、彼らにしかできない世界を展開していきます。
キューン&ロヴァーノは対等。バロンはかなりスリリングで静かなECM的空間に火花のような閃光を放っています。めちゃ、かっこいい。ベースがサポート的な感じですが、適所で活躍してますから、見劣りするわけではない。

Song of Praiseはコルトレーンお得意のテンポ・ルバートを取り入れて重厚に叫ぶ曲。
深く悲しみが宿ったようなコルトレーンの音色を意識したロヴァーノだと思うのですが、やっぱ、勢いはうねうね。終始スローにスローにメランコリックにCrescentで瞑想する。
そして、コルトレーンが変化にとんだ演奏スタイルの中で何度か演奏しているI Want To Talk About You は、意をついてピアノトリオでひたすら美しいバラード仕立てで、、♪
夜千は出だしが面白いグイグイとアップテンポの演奏。明るく面白いアレンジ。胸がときめく疾走感。
満を持して現れるロヴァーノの踊ること踊ること。ここでも、バロンはかなり強力。イェ~~イ。

と、、この後は3曲コルトレーンオリジナル。宇宙遊泳のようなLiving Space。。
美しいメロディを持ったCentral Park Westはデュオで。ゆったりした中にも素晴らしい反応数々で密度の高い演奏。お気に入り。
Like Sonnyもかっこいい曲ですよね。ロヴァーノも前に大西とのアルバムでも演奏してた。
ロヴァーノらしい何ともはっきりしない?ソロにキューンのメリハリあって、ダイナミックなピアノが大変いい感じかも。(爆)

キューンオリジナル。たぶん、、書き下ろし。ピアノソロで語るWith Gratitudeは陰鬱で硬質な素敵な演奏。

3曲コルトレーンオリジナル。Configurationはかなり凶悪な激しいフリーな世界。アヴァンギャルドな世界へ突入したコルトレーンの怨念かな。みんなで炸裂爆裂。Jimmy’s Modeもかなり抽象的、シリアスな世界。
Tarogatに持ち替えたロヴァーノが何かから解き放されたようにいききと演奏するSpiritual 。
意外と凶悪に攻めるキューンのピアノ、バロンは最後まで御歳とはは思えぬ攻めの体制。

一度聴いたら忘れられない不思議なさざ波Trance 。ソロで。デビューアルバム「Trance」、そして、「Remembering Tomorrow」でも演奏してました。蒼くこの世のものとは思えなかったキューンの青春そのものです。

これは、わたくし的には期待し以上の作品で、かなり気に入ってます。
静寂、スローテンポが多いのですが、ECMの美学の範囲でコルトレーンを考えたときにはこうなるんだろうなぁ。。って、納得の一枚。好き☆
軽さはないけど、ドロドロもない。うまく、全てを、、無重力にした感じ。


1.Welcome
2.Song of Praise
3.Crescent
4.I Want To Talk About You
5.The Night Has a Thousand Eyes
6.Living Space
7.Central Park West
8.Like Sonny
9.With Gratitude
10.Configuration
11. Jimmy’s Mode
12.Spiritual
13.Trance

Steve Kuhn (p)
Joe Lovano (ts, tarogato )
David Finck (b)
Joey Baron (ds)

コルトレーンが語られるとき、精神的な世界や、深遠な自己の内側にあるものが一緒に語られることが多く、また、自らも「神になりたい」、「神を見た」、などと発言したりしてるので、それだけゲンなりする状況も良く解る。
今更、また、情念の世界かよ、って、いうのも良く解るしね。
でも、ものすごく超個人的、抒情的でありながら、その音楽を聴いたとき、一緒に彼の葛藤に巻き
込まれるのでなくて、何故か、宇宙の片隅とでもいうような個人をまったく排した世界を体験できちゃったりする不思議な人だナーー、、と思ってマッス。

さて、、八木ブラのCMトップにをはっつけました。
実は、これは当社「八木ブラカンパニー」の踊るサックス八木次男坊が作ったのです。
意外と簡単にできるそうなので、皆さんもチャレンジしてみたらいかがでしょうか。
あ。。実は、わたくしがみると、、メンテ中なのですが、、どうですか?
他の皆さんはみることができますか??

で、、もうすぐ、ジャズストなので、この後、、
★八木ブラ&放し飼い、その傾向と対策★
つうのを、、企画してみたいと思ってます。(爆)
ヘン、曲名教えてくれなくたって、こちとらにはバッチシ詰まった脳みそってのがあるんだい。(嘘)
がぁ。。。。週末、サイモンとガーファンクルにお出かけしちゃうので、どうなることか。

まずい、こんな時間です。
では、最後に一言、、

7月17日(金)

八木ブラザーズ ジャズスト前夜祭 @ 長岡 (19:30~)2,500

JazzCafe音食(ねじき) Tel 0258-36-7655



そして、ジャズすとは、、

7月18日(土)

八木ブラザーズver.6.0 ''Complete''
ジャズ喫茶スワン(12:00~)

放し飼いトリオ ++        
ジャズフラッシュ(15:00~)


7月19日(日)

八木ブラザーズver.6.0 ''Complete'' 
ジャズフラッシュ(12:00~)



全員集合♪
古っ。。。。

んじゃ、退散♪





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最終更新日  2010年02月14日 16時01分08秒
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