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2010年04月03日
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テーマ:Jazz(1958)
カテゴリ:JAZZ(Born In The U.S.A. )



本当は人は生まれて死ぬまで独りです。
でも、それじゃああまりに虚しく切なく寂しいから暖かな絆を作っていくでしょ。
最たるものが家族なのだと思うのですが、それでも人は独りであることには変わらないのだと思うのです。

でねぇ、、それって、旅にも似てたりするわけです。
友達との旅行は違うよぉ、、なんて、声も遠くから聞こえますが、、
わたしが言うのは旅ですよ。未知の世界へ(例え隣町でも)何かを求めていくこと。
だから、、本当の旅には勇気がいると思うのです。
故郷を離れ、、沢山の繋がりをへて故郷を知る、、そして故郷に戻る。
なんてね。

これは、、輸入盤なのですが、メルドー自身の解説のついた日本版にするんだったなぁ。。
って、後悔しちゃったけど、、、。
なぜなら、このアルバムね、曲ごとに編成に変化をつけ手ます。基本はメルドートリオ。そこにジョシュアとマットが加わる。それだけでなく、オーケストレーションが加わるのです。でも、オーヴァーダブは、一切なく生にこだわったらしいのです。2枚組で、全体で1つの物語を現しているらしく、その主人公が、Highway Riderらしいのだ。
ダークで一筋縄ではいかない彼の世界は、そのまま彼の人生観の投影のようにも感じてるわたしとしては、最近の彼の音楽の中にある光の当たる部分も含めて、彼自身の解説を読んでみたかったのですねぇ。
まぁ、、オケがついているのですが、アメリカ盤でよくあるゴージャス感をだす為の安易な使い方でなく、その重厚なサウンドに思わずひきこまれてしまう感じなんですよねぇ。。

って、前置きばかり長くなりました。
全編メルドーオリジナル。今風に言うとメルドー劇場の始まり♪(って、軽さは全くないけどぉ)

その幕開けは John Boy。ジェフのパーカッションにシンプルだけどしっかりした足取りのメルドーが歩き始める。後押しするように彼のまわりにオーケストラのサウンドが重なる。
Don't Be Sadは、郷愁と期待が一緒になったようなメロディで、わたしのお気に入り。ジョシュアの独特の音色ももの凄くぴったり曲想にあっていてなんだかしみじみしちゃう。
At the Tollboothはアルバム唯一のメルドーのソロでオケなし。落ち着いた短い演奏なのですが、まるで独り言、呟きのよう。
タイトル曲Highway Riderは、マットとのトリオ演奏。不安をかき立てるようなメロディでアレンジですが、リズムのせいか、流れゆく景色も感じるダークな演奏。オケのゆったりした流れと対称的に速い無機質な感じのピアノを弾き続け不思議な感覚に陥る。
2人パーカッションでラテンのリズムの中ジョシュアンのソプラノサックスが踊るThe Falcon Will Fly Again。ジョシュアのサックスソロが終わるとメルドーのピアノに導かれみんなで(子どもの声も)ラ、ラ、ラ~の合唱。
オーケストラだけのNow You Must Climb Aloneは重く悲しく心に響き、そのままディスク1の最後 Walking the Peakへ流れていく。オケの創り出す壮大な空間の中にジョシュアとメルドー。静かに熱く燃え上がり1枚目が終わる。素晴らし!

二枚目も期待満々でトレイにのせる。
We'll Cross the River Together、重厚なオケの響きと対称的に、メルドーが選んだシンプルなラインが印象的。展開していくと、メルドー印の演奏も加わる。パーカッションと手拍子のラテンリズムの中ジョシュアのソプラノとメルドーが踊るCapriccio。続くポップなメロディでロックなビートSky Turning Grey (For Elliott Smith)では、テナーが歌う、メルドーも歌う。これも好き。
二枚目は2曲目から6曲目まで、オケなしでジャズテイストたっぷりです。
Into the Cityは変わった感じでメルドーらしい。奇妙なパターンを繰り返して低燃費走行。でも、そこはメルドートリオ。ジェフのドラムがスルルングに鼓舞!Old Westはジョシュアとのデュオなのですが、冒頭の2人のやりとりも面白いのですが、インテンポになってからの後半の演奏は自由で解放された心模様。
Come with Meはメルドートリオにジョシュア。ダークでクール、、そして透明度の高いメルドーにスリリングなドラムがもの凄くかっこいい。クール!!
オーケストラだけの Always Departingは、1枚目と同じく最後の曲への前奏曲にもなっている。
Always Returningはオーケストラも含め全員で終演を目指す。切れ目なくたんたんと重ねあげる音の厚さは終演と回帰を予感させ、その大きな空間に圧倒され続け、最後まで胸の高まりを抑えきれずに終わる。


個々が刺激しあったスリリングな展開は少ないのですが、全てがメルドーの手の中にある「メルドー風の創世記」言うくらい壮大、荘厳な感じかなぁ。
単なる物語風の音楽、って枠を遙かに超えていて、ジャズと言う枠組みにもおさまりきらない感じでした。

旅立ちのお供にいかがでしょうか。
帰るところがあること、、あるいは、、帰るところができたこと、それは孤独の旅路に勇気をあたえてくれる。
と、声を出して言ってしまうと赤面ものなのですが、メルドーの新作からはそれがひしひし伝わってきます。
よかったね、メルドーさま♪

興味を持った人だけ、、どうぞ。


[D1]
1. John Boy
2. Don't Be Sad
3. At the Tollbooth
4. Highway Rider
5. The Falcon Will Fly Again
6. Now You Must Climb Alone
7. Walking the Peak
[D2]
1. We'll Cross the River Together
2. Capriccio
3. Sky Turning Grey (For Elliott Smith)
4. Into the City
5. Old West
6. Come with Me
7. Always Departing
8. Always Returning


Brad Mehldau (p, pump organ,MAHA CS-80,orchestral bells,vo,handclap)
Jeff Ballard (ds,per, vo,handclap)
Matt Chamberlain (ds,per, vo,handclap)
Larry Grenadier (b,vo)
Joshua Redman (ts,ss,vo,handclap)

la la la vocals
The Fleurettes (vo)
Dan Coleman (vo)

Dan Coleman Orchestra

小さな頃、、祖父にだっこされて良く言われてことなのですが、、

「嫌いなものを食べないでいると美味しいものが逃げていくよ。。」

今日は、昼過ぎからHighway RiderをかけながらHighway Driverになりまっす。
この時期の三国山は死ぬほど美しいのだ。
お天気よくてよかったァ。
んじゃ、退散♪





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最終更新日  2010年04月07日 18時19分54秒
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