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2011年04月02日
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テーマ:Jazz(1961)
カテゴリ:JAZZ(Born In The U.S.A. )




青い空と同じくらい、ピンクが好きなことに最近になって気がついた。。
でも、生まれてから今まで、、とってもおてんばに育ってしまったので、、ピンクのように「女、女した色」は何となく気恥ずかしくて、身につけたことがない。。つうか、「好きな色ピンク」って、言う女性って、わたしのまわりには少数な気がする。だってさぁ、ピンクって、何となく男性に媚びている色みたいな感じがしちゃって。。(幻想だよな。。)
でも、今はそんな風に、単なる色にさえある種の差別意識を思ってた自分が情けないヤツだと思ったりする。
が、、しかし、、残りの人生で、ピンクをうまく着こなすセンスを磨くのは、、結構、難しいかもね。(笑)

Cassandra Wilsonは、ミシシッピー州生まれの黒人ヴォーカルです。1990年代のはじめにブルーノートとから出しているアルバムを2枚持っているだけなんだけど、深く広がる低音の声質は大好き。で、いわゆる黒人独特の歌い方に、彼女の強い個性も加わってちょっとわたしが普段リビングでほっと一息、って、お気に入りのヴォーカルとは一線を置くので最近はアルバムを買ったことがなかったのですが、、。このアルバムは、ジャズ批評の一次選考に入っていたので購入。

もう、一発で、陥落でござった。

スタジオ録音とライヴ音源を組み合わせた構成で、バンドメンバーとの合作オリジナル等が3曲、スタンダードの他、レノン・マッカートニー、スティビー等の曲で、11曲。

拍手と彼女の挨拶の言葉で、ライブ録音とわかるオープナーは、何が始まるのだろう?と、期待が高まる導入が流石、深海から眺める青空のようなのカサンドラのLover Come Back to Meとドラムとピアノをフュチャーした演奏は、不思議な疾走感があり1曲目から引き込まれる。互いの位置関係は、インストのバンド的でメンバーに相づちを打たせて、ソロを回すような一般的な感覚とは全く違う世界。続く、Went Down to St.James Infirmaryもライブ音源。ルーツでありアイディンティである黒さを全面的に押し出しためちゃくちゃかっこいい演奏。インスト曲、A Night In Sevilleでバンドの収束力を実感していると、そのままの感覚でスタジオ録音のBeneath A Silver Moonへ。タイトルそのままの深く静かな雰囲気に、この曲にだけゲスト参加しているRavi Coltraneのサックスが加わる。結構と難解なフレーズのラヴィを相手に併走するカサンドラもすごい。

再び、カサンドラの曲紹介が入って、ライブへ。ギターのマーヴィンがうねるチャーリーバットンのSaddle Up My Ponyは、ぎんぎんのブルース。マーヴィンブルージィなギタープレイをたっぷり堪能。そのかっこよさに対を張るカサンドラのヴォーカルはドッキドキものですぜぇ。
と、いきなり泣かせるのは、スティビーワンダーのIf It’s Magic。シンプルに、ギターとピアノと歌いあげる。
うまいなぁ。。テクニックバッチリの彼女が奇をてらわずゆったりと歌いあげるIf It’s Magic。多くの人の心の扉をそっと開けるでしょう。やっぱり、魅力的で説得力のある声ですね。
一転、ファンキーにジリジリと感情がヒートアップしていくForty Days and Forty Nights。いぇ~~い。

タイトル曲、Silver Pony。短いインスト曲は、場面展開のキーポイント。ジャケットのかわいいイラストは、彼女の幼い頃の写真を元にしたもので、その写真はこのアルバム作成にあたって重要な存在のようです。

拍手で始まるA Day In The Life of a Foolは、カニーバルの朝でした。思いっきりディストネーション?かけたギターは、深く漂うカサンドラのヴォーカルと相乗効果を生み出し、哀愁の一言ですまされる事が多いこの曲で別世界に誘う。歌が始まってあれ!って、思うBlackbird。カサンドラの重力から解放され宙に漂う自由な感触、いいですねぇ。ピアノも好演。
最後は、アンコールに応えるような雰囲気で始まるWatch The Sunrise。R&BのJohn Legend をゲストに迎え、彼とデュオでちょっと切ないバラード。。
このたった3分程に、濃い感情移入してしまうのはわたしだけではないでしょ。。
こんな時に?こんな時だから?いえいえ、永遠の課題です・よ・ね。。。終演。

大地と呼応するような、心の奥でこだまするような素敵な声ですよね。
でも、ジャズヴォーカル、って、くくりで買うと、肩すかし食らう感じかもですよね。
ジャズの世界でも、「唄伴」と言う言葉があるくらい、ヴォーカルはある意味特別な領域だと思ってます。
彼女の場合、簡単に言えば、バンド志向、バンドと一体型なのですが、だからといって、ヴォーカルの持つ最大の力、「言葉の持つ力」を放棄してるわけでもなく、唯一無二のカサンドラの世界と言っても決して過言ではありませんぜ。
バンド志向も単にメンバーの演奏(ソロパート等)を自分の歌の合間にフィチャーしているだけでなく、メンバーの演奏の中でインスト的な絡みで進行しつつ、歌詞の持つ世界も保っている、高レベル。
去年の新譜ではありますが、ちょっと興味がわいた人は、是非、お手元に。
わたしのリンク先や友達は、インスト志向が多いのですが、その手の方々にもばっちりですね。いぇ~~い。

1. Lover Come Back to Me
2. Went Down to St.James Infirmary
3. A Night In Seville
4. Beneath a Silver Moon
5. Saddle Up My Pony
6. If It’s Magic
7. Forty Days and Forty Nights
8. Silver Pony
9. A Day in The Life of a Fool
10. Blackbird
11. Watch The Sunrise

Cassandra Wilson (vo, synth,bass drum)
Marvin Sewell (g)
Herlin Riley (ds)
Reginald Veal (b)
Jonathan Batiste (p)
Lekan Babalola (per)

Ravi Coltrane (ts)
John Legend (vo)

ええと、ジャズ批評の大賞の選考の時に、このアルバムわたしは、初回推薦はできなかったのですが、最終選考では、わたし的には3位をつけました。1,2位は、自分の推薦したアルバムへの自信と責任もあって順位を崩セなかったのですが、、このアルバムは敬意も含めて堂々三位ですね。普段と嗜好が違うヴォーカルなのですが、この仕上がりには脱帽です。

んじゃ、退散♪





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最終更新日  2011年04月02日 13時07分16秒
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