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テーマ:旧い旧い洋画(394)
カテゴリ:映画
グレゴリー・ペックをご存知でしょうか?
「ローマの休日」で、新聞記者を演じた俳優っていうと、分かるかな? この映画は「差別」についての物語です。 1930年のアメリカ南部に妻を亡くした弁護士と二人の兄妹が住んでいた。そのころの南部には、黒人への差別や偏見がはびこっていた。そんな中で黒人男性による白人女性のレイプ事件が起きた。黒人を弁護することになったフィンチ弁護士(グレゴリー・ペック)は、町の人から嫌がらせをうける。しかし彼は正義を貫くため、脅しに屈せず、弁護を続けた。子供たちはそんな父の裁判を傍聴し、大人の世界を学び、成長していく。(長い裁判につかれ、座り込んでしまった娘に黒人の牧師が「立ち上がってお父様を見送りましょう」というシーンはとても感動的です!) そしてもう一つ平行している物語があります。近所の精神障害の男「ブー」の話です。彼は家族に閉じ込められ、昼間は外に出てきません。子供たちは彼の姿を一目見ようとしますが、怖くて失敗ばかり。この「ブー」は、映画のラストでちょっと出てきます。とても重要な役です。彼にも深く心を動かされました。 素晴らしい映画です。100点満点です! 人としていかにあるべきかということを、子供(映画の語り手は娘のスカウト)は父の生き方から学ぶのです。 子供を愛する優しい父親であり、正義感と優しさを持つ弁護士フィンチ。スーツに眼鏡のグレゴリー・ペックが見事に演じています。 このフィンチ弁護士、実はアメリカ映画協会が2003年に発表した「もっとも偉大な映画のヒーロー」で堂々の一位に選ばれているのです。 映画の最後には苦いものが残りますが「人としていかにあるべきか」ということを考えさせてくれます。名作中の名作です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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