カテゴリ:アミ 3度目の約束 Ami
![]() https://www.facebook.com/photo?fbid=831813188994430&set=a.468494701992949 「どうして新しい種の人類を創造するかわりに、あなたがたじしんがこの地球やキアに住んで、自分たちの子孫をつくっていかなかったんですか? そのほうがずっとかんたんだと思うけど……」 シルクは笑ったあとでこう言った。 「庭に花や草木がたった一種類しかなかったとしたら、とても単調に見えるだろう……」 「ええ、もちろん」 「愛は創造者であるから、産みだし、完成に近づけ、より美しくして、それを分かち合うんだよ」 「それに子供がいるっていうのはすばらしいことじゃない、どう?」 「ああ……もちろん」 「われわれは自分の子どもたちにほこりを感じているよ」 シルクはやさしく笑って言った。 「ぼくたちにほこりを感じているだって⁉……でも、ぼくたちはまだ未開人に過ぎないのに……」 「それほどじゃないよ。洞窟に暮らしていたころからくらべれば、かなり進歩してきたろう。芸術や科学技術の知識のことなんかを考えてごらん。たしかにまだ、内面的なことや精神的なことに対して、大きな注意を向けてないことはたしかだけど、ほかの面ではとびぬけてきている。太陽系調査をする宇宙船もあるし、遺伝子工学の分野にまで入りこんできている。それにきみたちの種から、すばらしいひとたち――高い精神レベルをもつひとたち、献身的な科学者たち、芸術家たち、そして善や自由や平和の闘士たち――が、なんとおおぜい出てきたことか。それを忘れてはダメだよ……きみたちの生活が、どれだけよくなってきたかも忘れてはダメだ。もちろん、まだかんぺきじゃない。部分的に不足しているところもある。とてもだいじなことだってじゅうぶんじゃない。でもきみたちは、宇宙親交に仲間入りできるだけの用意がほとんどできているんだよ」 「アミ 3度めの約束」(エンリケ・バリオス、徳間書店)「第9章シャンバラ」p462~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年05月02日 07時05分04秒
コメント(0) | コメントを書く
[アミ 3度目の約束 Ami] カテゴリの最新記事
|