025494 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

weghieg

weghieg

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Free Space

2012年12月13日
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類
 さてHD 5870では,SIMD Engineが「ATI Radeon HD 4870」(以下,HD 4870)の10基から20基へと2倍に強化された関係で,テクスチャユニットの総数も従来比2倍の20基となった。





 結論めいたものから先に述べると,テクスチャユニットそのもののアーキテクチャはHD 4800シリーズから変わっていないので,ほぼ同一と捉えていい。ただし,

といったDirectX 11(厳密にはDirect3D 11,以下同)新フィーチャーへの対応は盛り込まれている。

 また,HD 5800シリーズのテクスチャフィルタリング処理では,“パフォーマンス向上のための姑息な最適化”をやめたことが宣言された。

 高品位なテクスチャフィルタリング処理メソッドの一つに,異方性フィルタリングがあるが,これはかなり重い処理系だ。そこで,GPUメーカーの間では,見た目に分からない範囲で,視線との相対角度,あるいは視点からの距離などに応じて,テクスチャを階層縮小化した仕組み「MIPMAP」(ミップマップ)の参照法を切り換える,「最適化」という名の“手抜き”が行われていた。
 具体的には,特定条件下でテクセルサンプル数を減らしたり,バイリニアフィルタリングに代行させたりしていたのだが,HD 5800シリーズでは,もう,そういう小手先のインチキはやめた,というわけである。



 「そういった手抜きをせずとも,HD 5800シリーズは十分高速に処理できるようになったからだ」(でも登場したAMDのDemers氏)。
 その証拠としてAMDは,HD 5800シリーズにおける異方性フィルタリングの適用結果がまったくの“インチキなし”であることを証明する,cabal rmt,右のスライドを示している。



 少し解説が必要だろう。
 「そもそも,異方性フィルタリングとは何か」という点に関しては,を参照してほしいが,まず,このスライドで右に見える画像は,Georg Kolling氏が制作したによるものだ。

 このテストプログラムは,MIPMAPの各縮小レベルを,あえて異なる単色で塗り潰したうえで,画面奥に向かって伸びるトンネルの壁に対して,異方性フィルタリングを適用しながらテクスチャ群をマッピングして(≒貼り付けて)いくというものである。



 視点はトンネルの中心にあり,奥にあるもう一方の出口方向を見据えている。そのため,色分けされたMIPMAP階層の切り替わり境界は,滑らかな同心円状を持ってトンネルに現れることが理想となる。HD 5800シリーズのテスト結果は,この理想形そのものになるというのが,上で紹介したスライドなのだ。

 参考までに,まさにその手抜きを積極的に行っていた“悪例”として,「Radeon X800 Pro」のテスト結果を右に示しておきたい。



 ところで,第2回で示したスライドにも書かれていたのだが,AMDの公式スペック資料だと,HD 5870のテクスチャユニット数は,20基ではなく,80基になっている,DQ10 RMT
 これは,各テクスチャユニットのクロック当たりスループットが,バイリニアフィルタ?テクセル4個分であることに起因するもの。つまり,「バイリニアフィルタ適用済みFP32テクスチャ」のクロック当たりスループットが,テクスチャユニット1基当たり4テクセルなので,全体としては80テクセル(=4テクセル×20基)相当であることを受けた値である。もっというと,競合であるNVIDIAのカウント方式に合わせた,“数字ゲーム”のスコアだ。

 ともあれ,HD 5870が持つバイリニアフィルタ適用済みFP32テクスチャのフィルレートは,80テクセル×850MHzで毎秒68儱匹互毪趣胜搿?/p>


 HD 4800シリーズにおいてアーキテクチャが刷新されたとき,「ATI Radeon HD 2000/3000」世代から,キャッシュシステムが大幅に見直されたが,HD 5800シリーズではさらなるキャッシュシステムの改良が施された。



 HD 5870を例に書き進めると,L1テクスチャキャッシュからSIMD Engineへの伝送帯域幅すなわち,SIMD Engineの最大フェッチ速度は毎秒1TBにまで高められたとのこと。HD 4870の同480GBと比べると,2倍以上だが,これはおそらく,L1キャッシュとSIMD Engineを結ぶバス帯域幅を2倍にしたことで実現されているのだろう。なお,L1テクスチャキャッシュの容量そのものは前世代と同じ8kBだと発表されている。

 L2キャッシュは,メモリコントローラ側に実装されているが,これはHD 4800シリーズと同じ設計。HD 4800時代だと,その容量は非公開とされていたのに対し,今回は「HD 5800シリーズのL2キャッシュ容量は,メモリコントローラ1基当たり,前世代比で2倍の128kBとなった」(Demers氏)と公表されている。つまり,HD 4800シリーズだとメモリコントローラ当たり64kBだったわけだ。
 なお,L2キャッシュからL1テクスチャキャッシュへの伝送速度は毎秒435GB。HD 5870とHD 4870の間にある,動作クロック分の違いしか性能は向上していないので,バス幅の拡張は行われていないはずである。

関連トピック記事:


Radeon HD 7970リファレンスカード性能速報。これは「速い」予感が

“こじはる、潜入開始!”「MGS PW」「MGS」HD エディションの広告キャラクターとし

PS3向け「アースワームジム HD」が期間限定で半額に。8月20日まで





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2012年12月13日 11時32分47秒
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.