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2010年12月23日
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カテゴリ:感想の類
相棒劇場版2を見てきました。
 相棒祭も外れたし、試写会も外れたし、舞台挨拶もとれなかったし、仕方がないので普通に近所の映画館で初日に鑑賞。
 前回の映画ではそれほど苦労せず舞台挨拶がとれたんだけど……。なんだかイベント関係の競争率があがった気がします。人気が出て露出が増えたのは嬉しいけど、競争率が上がってしまったのは哀しい。2nd Seasonの公開記者会見なんて、記者席がらっがらで客席だってそんなに満席じゃなかったのに。

劇場ではとりあえず売店を物色。初日なのに、グッズはあったりなかったり。そもそも入荷していないのか、売れてしまったのか。とりあえず、バッグとしおりとクリアファイルと……当然のパンフレットを買いました。パンフレットはなんとなく雑誌(AERA?)っぽい作り。作りが凝っていて好きです。広告ページもちゃんと映画の内容にちなんで作り込まれていて好感。
花のさとの広告コピーが……うん、確かにあいてるかも(笑)


次いで、ポップコーンと飲み物を買いに。ワーナーマイカルで見てきたんですが、ポップコーンと飲み物のセットを買うと、相棒のポストカードプレゼントってキャンペーン中だったんです。勿論、入場特典の神戸君のクリスマスカードとは別に。映画にポップコーンはつきものだし。

準備万端、本編へ。

ええと……1と比べると、地味ーな印象の映画でした。
予算的には1作目の方がかけてたんじゃないのかなあ。
でも、面白さでは今回の方が上だった気がします。
前回の映画は、派手な舞台設定や外連味のある見立てなどでごまかされているけれど話の統合性が脳内で補完をしても今一つ。「相棒らしさ」も今一つでした。
今回の映画は狭い範囲で話が展開して、画面上も地味きわまりないけれど、脳内での補完が少な目で楽しめます。個人的には当たり映画でした。
なんというか……「もう一回みたい!!!!」という感じじゃなく、「あ、なんかまたみたいかも」という感じ。
衝撃の展開をのぞけばあまりにも普通に相棒すぎて、一部のファン以外はそんなに面白くないんじゃなかろうか……。





以下、ネタバレの為、白文字




 葛山信吾が出てましたね。相棒DSでも登場していた方。ずーっと、「見覚えあるんだけどなあ。だれだったかなあ」と気になってしまいました。昔、この人のシングルも2~3枚持ってたのに(笑)。今も、浅倉大介の曲のだけとってあるのに。
 ついでにもう一人、曹さん役の人。「あれ?見覚えあるお面のような印象の陣川似。本宮泰風?」と思ったら本当に本宮でした。左文字の1作目かなにかに出てましたよね。遠藤久美子の彼氏役で。たしか、本宮泰風と原田龍二って兄弟だった筈。陣川君が絡むシーンは皆無ですが、兄弟で出演かー。
 李さん役の江波さんは、美しかった。目を見張る美人というわけではないけれど、紗の向こうに佇んでいる姿が絵になる方でした。


開始直後は、ロープでかわいらしく下りていく右京さんとか、嬉々として振り込め詐欺注意のポスターを貼りに行く陣川君とか、やにわに神戸君の腕をつかんで走り出す右京さんとか、テンパる中園さんとか、随分コミカルな作りなんだな、今回は。と思いながら見ていたのですが、終盤にさしかかるにつれ、相棒おなじみのどんよりとした感じに。

ラムネは相変わらず小物だなあ。あっちに揺れたりこっちに揺れたり。神戸君に責められた位で揺れるようじゃ、器が小さい!ある事柄を是として行ったからには、その結果起こりうる事も全て自分の行ったこととして飲み込むだけの覚悟がないと、小野田にも右京さんにも太刀打ちできないぞ。自分の信念はないのか。

普通、エレベーターの閉まる速度って手を突っ込んで止められるスピードでしょう、と思いながら見ていたので、犯人が故意に彼女を逃がしたのだと語られる段になって、とっても納得。

で、この映画最大のびっくりポイント。
小野田殺してどうするー!!誰だ、犯人!!(映画的なではなく、制作者的な。)
道理で今期、ちっとも小野田が出てこないはずだ。死んでるんだもの。
1stの終盤で右京さんが撃たれた時を思い出させる死にっぷり。そのせいで、意識を失っただけで、病院で生きてると信じてましたよ、私は。そしたらラストに小野田の葬式が!本格的に死んでるし!!
これからの相棒では小野田の果たしていた役割を果たすのは誰なんでしょうかね。


小野田はもしかしたら、私にとっては亀山君よりお気に入りキャラクターでした。
「この世に僕を殺して良い人間は三人いる」とかつて嘯いたのが嘘ではないと示すかのように、殺されるならお前にだと思ってたという言葉が遺言となったのが哀しい。
人質籠城事件で出会い、強行突入によって生まれた小野田と右京さんの捻れた絆。断ち切ったのも人質籠城事件と強行突入に関わる事件だったという構図が、因果を感じさせました。
 「殺されるとしたら杉下に」そう思いながら、一方で、小野田は杉下がその手段をとることは決してない=自分が殺されることはないだろうという確信もあったのではないでしょうか。だから、小野田は自分のアクションによって逆上した男に自分が殺されるという可能性を計算し切れていなかったのではないでしょうか。
 あれだけ共感しあえないけれど理解はしあっていた二人だから、あの瞬間、小野田はあるいは、自分の死後杉下がどんな行動に出るかまで予想しながら死んで行ったのかもしれないなぁ。

小野田の死の後、特命の部屋で一人座っていた右京さんは何を思っていたんでしょうか。


それにしても、亀山君の卒業の時、なぜこの位の気合いが入れられなかったんだ!



ネタバレここまで。







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最終更新日  2010年12月27日 02時18分54秒
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