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Sep 28, 2007
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 半年ほどまえに出版されていたようですが、ようやく手にとって読みました。
 昨年なくなった詩人 茨木のり子さんの遺稿ですが、25年の結婚生活後(それでも、30年近く前ですが)、死に別れた夫 三浦安信氏に宛てた詩とのこと。生前から「Yの箱」と題した箱に書き溜めていたものを、甥の方がまとめられて世に出したものです。詩集として出す用意もあったのか、目次も作られ、また、きちんと推敲がなされていたものだったようです。もっとも目次には記載のないものも載せられ、目次も二つあり結局はどちらかを選ぶことになったわけですから、すべてに茨木さんの意思が反映されているとは言い難いものの、生きた言葉を感じさせられ、これを世に出していただいて有難う、と編者に感謝したいものです。

 特に、愛するものを失った悲しみの中にある方々に特にお勧めしたい、と思わされる詩集です。わたしも連れ合いを失ったわけではありませんが、何人か早世した友人や知人たちの顔が思い浮かんでは消えました。一気に読んでしまったせいか、ちょっと眠れなくなってしまいました。

 39編の詩が収められ、どれもこれも味わい深いものです。
 夫の死後、一気に書き上げられたものではなく、時を経てじっくり書き上げられたものであり、死の捕らえ方も一様ではなく考えさせられるものでした。夫へのラブレターでもあり、茨木のり子さんはご自分の生前に世に出すのを照れていた感じもあったようですが、見事に個人的な体験は普遍化されたものとして、読者の心を揺さぶるものとなりました。

 愛するものを失ったせつなさが現れているもの、その死を受け止めなくては、と葛藤するもの、受け入れつつ、そして、死はピリオドではない、と語るもの、それぞれの思いに心を寄せながら涙するものもあり、「ああ、そうなんだ、そうかもしれない」と希望を持たされるものもあり、多くの人に読んでいただきたいと感じました。

 丁度、先週、教会関係者でお付き合いの多少あった方がなくなったところで、さらに、今週、ある方の若すぎる死を知らされたところ。

 夜の車の中で 「命を大切にするように、と、あなたは命に限りをつくった」なんて歌の声が流れてきたこともあり、また、教会では永眠者記念礼拝も近づいているところでもあり、気になっていた本を手に入れて読んでみたところです。

 何度でも味わいたい言葉がここにある感じがしています。


 
 
 





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最終更新日  Sep 28, 2007 07:32:20 PM
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