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テーマ:デザインコラム(293)
カテゴリ:映画・音楽
アートフィルムと呼ばれる映像を皆さんご存知でしょうか?
明らかなジャンル分けがされているわけではありませんが たいていは短編で、制作者の感覚をどれだけ入れることが出来るか 作品としての質をどこまで上がられるか など、商業的ではない作品が多いです ここでは僕も大好きで、映像やグラフィックを学んだ人で 知らない人はいない?というぐらいの作家 つい最近エイズやドラッグに関するCFを撮ったそうなので ブラザーズ・クエイ(クエイ兄弟)を紹介 「ストリート・オブ・クロコダイル」という彼らの最も有名な作品があります 作家ブルーノ・シュルツの「肉桂色の店」に含まれる「大鰐通り」を題材にし 不思議な世界に紛れ込む男をパペット(人形)を使って表現しています どのカットもまるでオブジェ作品のようで、イメージを掻き立てるかのような 映像がどんどん交錯していく、妖しく不気味な美しさです もちろんその人形も、セットもまわりの小物も全て自分たちで作るため 完全な独自の世界観を生み出すことが出来るのです この世界観を作り出すために、そのものが個性を持ってしまう役者は使わず 絵(一般的なアニメーション)や人形、粘土などを使い表現する人が多いです チェコのヤン・シュヴァンクマイエルなど人間までコマ撮りして 人としての存在感を無くしたりさせています 感覚的に受け入れにくい人もいるかもしれませんが こういう世界もあるんだよ ぐらいに 特にアート好きな方にはぜひ一度見ていただきたいです ブラザーズ・クエイ CF http://www.believemedia.com/directors/movies/quay-psa.mov ※QuickTimeが必要です 今現在 ストリート・オブ・クロコダイル ブラザーズ・クエイ短編集 Vol.2 ベンヤメンタ学院(普通の映画 いまいちかなぁ) の3本がダゲレオ出版からVHSで 輸入盤で短編集のDVDが発売されています 先日、アヌシー国際アニメーション映画祭でのグランプリ受賞を始め 様々な国際映画祭で受賞している「頭山」の山村浩二さんであったり チェコ映画でも紹介しているトルンカに師事した川本喜八郎さんであったり 日本にも優れた作家たちがたくさんいます 最近では「玉蟲少年」「独身者の機械」などの岩井天志さんなど要注目! パペットアニメ アニメーションの一種、人形を使い、少しずつ動かしながら撮影し まるで生きているかのように見せる また、粘土を動かしながら撮影するのをクレイアニメという 追加情報- Esquire(エスクァイア)という雑誌の増刊号で 日本のアートアニメーションが特集されています 興味のある方は立ち読みでも・・・ http://www.esquire.co.jp/s_list/index.html nagoo 本館 http://www1.odn.ne.jp/nagoo/index.html こちらの映画ページでもいろいろ取り上げています お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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