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新・学力への挑戦

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なかもと7947

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なかむら@ Re:6×3は、6+6+6のこと?6×0は、どういう計算?(09/08) なぜ速度は足し算できないのですか?100キ…
なかむら@ Re:6×3は、6+6+6のこと?6×0は、どういう計算?(09/08) なぜ速度は足し算できないのですか?100キ…
某所で久しぶりに、この件に触れたモノでつい・・・。@ Re:6×3は、6+6+6のこと?6×0は、どういう計算?(09/08) 10年以上前の記事に文句を付けるのも何…
meisinn2006@ Re:それはきっと・・(04/16) akibareさん >1基あたりエンジンが7つ…
October 22, 2006
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カテゴリ:教育問題

『新・学力への挑戦』書評

 今から3年程前、ある国立大学の教育学部で、「生徒とともに本質をさぐる楽しく分かる授業を」ということをテーマにして小中学校の算数・数学のいくつかの問題をとりあげ、学力ということを考える授業を行ったことがあった。
 
 折りしも、「学力低下」が叫ばれ、文部科学省からは「学びのすすめ」が出され、補習や宿題がまきおこり、百マス計算が大流行しているときであった。

 これらは、いわば公式を覚えて、数字をあてはめるドリルの反復練習をすることで「学力」をつけようとするものであったが、そういう「学力」論議の中で、本質がわかるということはどういうことかを理解してもらい、自らの「学力」や「学力」観を問い直し、操作的な「学力」を克服していってもらうために行ったものである。

 ここで紹介する教育学部の大学生たちの書いた感想から、私たちは日本の教育問題、学力問題とはどういうことなのか、どういう学びを子どもたちが求めているのかを読み取ることができるのではないでしょうか。

授業でとりあげた具体的な内容は、小中学校の算数・数学のごく基本的な問題であった。

(1)子どもが、「じゅういち」を「101」と書いたらどうするか?
(2)0×4は、どうして0なの?
(3)1/2+1/3=2/6+3/6=5/6 と答えたら、どう教えるか?
(4)2÷1/3は、なぜ、2×3/1 とひっくりかえして掛けるのか?
(5)(-6)×(-3)=+18 となることを説明してください
(6)x2+3x+2を因数分解すると(x+1)(x+2)になるが、それはどういうことか?
(7)三平方の定理が成立していることを納得することができる楽しい証明の紹介。

 この授業に対する大学生の反応は、「目からウロコが落ちた」「今日の講義は今までで一番衝撃を受けた」など予想外に大きいものだった。その感想36名分を3回に分けて紹介する。これらの感想は、本質を学ぶ授業がどれだけ欠けているか、そしてそれがどれだけ必要かというを物語っているのではないだろうか。

大学生の授業の感想(その1)

(1)昔、自分が教わった時は「こういうルールだから」と教え込まれた感じだったので、今日の教え方はとても納得できました。教え込む形だと問題を解くことはできても納得はできず、理解にはつながらないと思いました。2÷1/3の分かり方を聞いた時、目からウロコが落ちた感じでした。

(2)今日の算数を考えていたら、今まで私が習ってきた算数は、「本当の理解のうえに成り立っていたものではない」と思わざるを得なかったです。

(3)今日の授業を受けて「考える楽しさ」をすごく感じました。自分が生徒のとき受けてきた授業のほとんどが詰め込み形だったなあと改めて思いました。その本質をわかることの大切さもよくわかりました。

(4)私たちが当たり前にしていることでも、子どもたちにしてみれば、初めての経験。そういったことを教えるには自分自身が子どもの気持ちになって、いかにわかりやすく、しくみを教えるかが大事だと思った。

(5)小学生の頃に習ったやり方とは違う指導法ばかりで面白かった。ゼロのかけ算や分数のわり算の考え方は新鮮に感じられた。

(6)今までの私の考えを根本からひっくり返された感じがした。とても重要なことを今までやってきてなかったのだということに気づいた。

(7)今日の授業のように、学ぶということを楽しめるような教育方法を考えることは大切だと思います。

(8)中学校に入ったころには、学ぶべき内容が増えて公式だけを頭にたたきこむといった勉強方法になっていました。けれど本当に必要なのは本質を理解する能力であると思います。(K・T)

(9)どれも私にとって簡単で当たり前のことととらえていたけれど、実際生徒に教えるとなると、どうしてそうなるのかつまってしまうものばかり。学ぶって、その対象となることの本質から理解することなんだなあって、今さら実感しました。(ケロッピ)

(10)今日の講義は今までで一番衝撃を受けたかもしれない。分数の計算や折り紙を使った因数分解の教え方は、すごく納得したし、工夫次第でこんなにもわかりやすくおしえられるのだとびっくりした。

(11)因数分解の折り紙を使った説明にカンドーしました。このように自分の手を使って答えを導き出し、しかも実際にそうなっていることを自分の目で確認できるということで、答えがわかったときのよろこびもとても大きいと思います。このように教えてもらったら、実感をもってそのやり方を理解できるので、忘れないと思います。

(12)今の算数数学は、解き方を丸暗記させるだけで、どうしてそういう解き方になるのかといったことを生徒に理解させるようなあまりしていない。だから分数ができなかったりする子どもが増えてきているのかもしれない。
                                    <その2に続く>


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Last updated  October 22, 2006 01:59:18 AM
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