前を通ることはあっても、立ち寄ったことはなかった。愛宕山は都内で最も標高が高い土地で、標高は26メートルあるらしい。この石段は、見るからに勾配が急で45度前後はあると思う。
今回、仕事でご一緒することになった弁護士と打ち合わせのため、この近所にやってきた。約束の時間までちょっとあったので、事務所の近くにある、この愛宕神社に立ち寄った。この石段を眺めていたら、不意に登ってみたくなったのだ。今更、出世もないもんだが、御利益があればいいだろうなんてね。
この石段はかなり危険だと思う。上を見ながら登ったら、まず転倒、転落は普通にあるだろう。足下を見ながら、しっかり手摺りを掴んで登り切ると、もう息が荒くなり、足も震え、体力不足を感じた。
この石段の先である愛宕山の頂上には、もちろん愛宕神社の境内があるのだが、ここは別世界。都会のど真ん中にあるオアシスのような空間だ。昔は、ここから江戸の町はもちろん東京湾も一望できたという。
出世の・・・所以は、3代将軍家光がこの階段を馬で上った者を取り立てたことから。現代で言えば、将軍様は一歩間違えは大事故に繋がる行為を部下に強要したわけで、パワハラそのものなんだけど、これをやり遂げた者が一夜にして出世したということらしい。登ってから気がついたんだが、どうやら
御利益とは関係が無かったようだ・・・。