淡々堂

亀さんのケースの水替えをしている間、亀さんを庭に放牧しています。
私はその間、汚れた水を捨て、石についた苔をタワシで擦り、
ケースも軽く擦り、それからきれいな水をたっぷりと入れます。

今日は、亀さんが歩きたい所には蜘蛛の巣がかかっていました。
私は蜘蛛が嫌いです。蜘蛛の巣も嫌いです。
近寄るのも嫌だったので、「やーめーてー！」と心中叫びましたが、
そんなことでは亀さんに伝わらないということも、仮に声に出して聞こえていたとしても、
言うことを聞いてくれる相手ではないということも知っています
亀さんは蜘蛛の巣を散々に踏みつけ、悠々と歩き去っていきました。

水替えが終わって、亀さんの体を洗おうとすると、足の指と指の間に蜘蛛の巣がへばりつき、
足の付け根には蜘蛛の巣にかかっていた葉っぱがしつこくくっついていました。
さらに、前足の爪が1本折れ、もう一本の前足の鱗の間から血がにじんでいました。
ずいぶん激しく歩き回ったみたいです。
いつもは行かないような、木が茂っているところに分け入っていったりしたからでしょう。

今日の亀さんは冒険家でした。
傷が化膿したら困るので、明日も水を換えることにしましょう。