菜☆「ナ行」の名前が持つ魅力とは?
【菜】音読み:サイ訓読み:な《人名・名乗り例》な《分類》形声文字《画数》11画(12画・14画:一部流派)【字義】草かんむり(艸)+采(サイ)で、音符の采は、とるという意味で、採取して食べる草として、菜という漢字が作られた。◎「菜」という漢字の字義の解釈とイメージについては、姉妹ブログの[画数別分類編]と[イメージ別分類編]に書いておりますので、そちらをお読み下さいませ。このブログ[読み・名乗り別分類編]では、タイトルどおり、名前の読み方、呼び方、名のり方の面からアプローチしています。◎「菜」を名前の漢字として名付けに使う場合、呼び方・名のり方は、訓読みの「サイ」と音読みの「な」の二通りの読みしかありません。ただ、以前の記事にも書いていますが、戸籍法という法律上の漢字は、個人を識別するための記号のように扱われていて、名前漢字の読みは自由に決めることが認められている(?)のです。認められているというよりも、法律の不備な部分を露呈しているのですけどね。で、「菜」の読みとしては、訓読みの「な」を使う場合のほうが、音読みの「サイ」よりも圧倒的に多いのですが、これが思わぬ効果を持っているのです。◎「な」をローマ字で書くと、「na」となります。「n」の発音は、音韻論では“歯茎鼻音(しけい・びおん)”と呼ばれます。日本語の子音を大まかにぶんるいすると、・カ行(破裂音)・サ行(摩擦音)・タ行(破裂音)・ナ行(鼻音)・ハ行(摩擦音)・マ行(鼻音)・ヤ行(接近音)・ラ行(はじき音)・ワ行(接近音)・ガ行(破裂音)・ザ行(摩擦音)・ダ行(破裂音)・バ(ba)行(破裂音)・パ(pa)行(破裂音)…というように分類されます。(参考:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「日本語」)◎子音の中では、「ナ行」と「マ行」が“鼻音”であり、母音に近い発音ですから柔らかな発音になり、“鼻音”を含む呼び名も優しく聞こえるのです。[イメージ別分類編]で書いていた「思わぬ効果」とは、このことです。フランス語が柔らかく聞こえるのも、“鼻音”を多用する言語ですから、同様の効果が生まれるのですね。◎このように書くと、「ナ行」と「マ行」の名前を推奨しているようですが、これも名字(姓)の持つ音韻との組み合わせですから、“鼻音”にこだわるものではありません。「美」と書いて「ミ」と読む名前が多いのも、こういった要因もあるのでしょう。《関連ブログ》:当ブログは、以下のブログと連動しております。よろしければ、ご訪問下さいませ。・『名付け(名づけ)・命名の辞典&字典☆[イメージ別分類編]』・『《名付け(名づけ)・命名の辞典&字典☆[画数別分類編]』☆このブログは、「ブログランキング」に参加しています。よろしければ、応援クリックをお願いします。 ・・・最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。《再見!》