2010118 ランダム
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第6話 運動会編

え?

なんで、ここで「ドラゴえもん」なんだって??

むっちゃ、おうてるやん!!

ちゅうか、本人やし!!

いわばこれは、自伝やな。
ろくな事してへんから、悔悟録かもしれんな。

まあ、そんなことは、どうでも良いからちゃっちゃと始めまっせ。




「ねえ、ドラゴえもん、明日運動会なんだけど。」

「はあ?また、ダルイ催しをするんやのお。」

「ドラゴえもんも当然出るよね?」

「なんで、ワシが、ガキ共のお遊びに付き合わなあかんねん!パスパス!明日は一日中、家でゴロゴロする予定でスケジュール表が詰まっとるんや。」

「パン食い競争もあるよ。ドラゴえもんのだけ、ドラ焼きにしておいてあげようか?」

「行かんっちゅうてるやろ!なんで、俺がドラ焼き貰って、わ~い!なんて、喜ばなあかんのや!踊るで!東!!」

「じゃあ、お酒をぶら下げておいてあげようか?」

「お前、ワシに酒瓶に向かって全力ダッシュして頭突きしろっちゅうのか?酒と血にまみれてグラウンド走り回ったら嬉しいのか?」

「来なくて良いです。」

「まあ、あれやな。なま太と言えども、人の親やから、しんどうても運動会に行かなあかんわけやな、哀れやのお。」

「いや、ちょっと、小学生という設定だから親と言われても困るんだけど・・・。」

「で、どうや?シンジは大きくなったんか?」

「人の話を聞かんかい!!!まあ、大きくなってきたけど、まだまだ子供やね。」

「自分も小学生のくせに何言うてんねん。」

「おいおい・・・。」

「ただのお約束や、気にするな。でも、アレやな。運動会やったら爺さん婆さんとかも来るんちゃうんか?」

「まあ、孫の姿を見るのを楽しみにやってくるって言ってたけど。」

「なま太の親っちゅうと、やっぱりほのぼの系なんか?一応。」

「その一応ってなんだよ?」

「いや、実は、ムッツリ系とか?」

「なに言うてんねん!!ワシはムッツリブログライダーとちゃうって言うてるやろ!!!!」

「おいおい、なま太君、しっかりしたまえ!」

「誰や、お前?」

「完全にキャラ壊れてるぞ?お前一応、ほのぼの系のなま太のつもりやろ?」

「当たり前やん!むっちゃ、ほのぼの系やで!」

「まあ、敢えて突っ込まんけど、親父はムッツリ系なんか?」

「いや、ムッツリとは違うけど、ほのぼのとも言い難いな。」

「ほお、なんや、まさか、アレとちゃうやろな?」

「いや、アレやねん。」

「おいおい、自分!俺が言うてるアレっちゅうのは、アレやで?!」

「いわゆる、ジャイアン系っていうヤツなんだけどね。」

「かぁーーーー!!!最悪やな、そいつは!」

「キミが言うか?」

「そうか、そうか、ジャイアンな親にシバかれて育った哀れななま太君やってんな、お前も可哀想にのお。」

「否定出来へんところが、むっちゃムカツクんやけど。」

「まあ、お前の哀れな過去は置いといて、運動会の話でなごもか?」

「なんか、引っかかるけど、まあ、良いよ。」

「ほんならいくぞ。子供の運動会で一日バタバタして、親のお相手して気疲れして、大変やのうお前も。」

「むっちゃ、唐突やな。いやいや、それが家族の団らんってヤツだよ。」

「ワシは団らんしてるよりも酒飲んで寝てた方が気楽でええな。」

「まあ、23世紀から来た猫型ロボット如きには、家族の団らんなんて分からないだろうけどね。」

「なに、いまさら話をドラゴえもんに戻そうとしてんねん。もうええやん、ただの運動会の話を書いてるだけなんやし。」

「それを言っちゃあお終いなんだって!相変わらず、お約束って物を理解してないジャイアンなんだから、ブツブツ・・・・・。」

「何だと、なま太のくせに生意気だぞ!ドガッ!!ゴスッ!!!ベキッ!!」

「ちょっと、ちょっと、ドラゴンさん!今、本気で殴ったでしょう!!!むっちゃ、痛かったですよ!!」

「なに、寝ぼけてんねん、ワシはドラゴえもんやでえ。23世紀の未来から、なま太をシバくためにやってきたヤンキー型ロボットなんやでえ、ゲヘヘヘヘヘ!!!!」

「ど、どうしたんや?急に酔っぱらいだして!?あ?その酒瓶!!一体、どこから???」

「どこからも、なにも、ここに置いてあったでえ!」

「それは、明日親父に飲ませるために買っておいた幻の酒、大雪山降ろしやで!!」

「げへへへへ!!お前のもんはワシのもん、ワシのもんはワシのもんや!!」

「酔ってても、流石にジャイアン!っちゅうか、全然変わってへんな。」

「ぐははははは!このはぁと様に無礼を働くと許さんぞ!!!」

「この酔っぱらいは、後で捨てに行くとして。明日の運動会の為にビデオテープを買いに行こうっと。では、皆様、ごきげんよう!!!」


続・・・かないだろうなあ?


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