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カテゴリ:戸田城聖著:朝鮮動乱と広宣流布
「北緯38度線」を中心とした「朝鮮戦争」は、共産軍と国連軍の闘争である。
戦争の勝敗、政策、思想の是否を「論ずるもの」ではないが、この戦争によって・・・ 「夫を失い、妻をなくし、子を求め、親を探す民衆 が、多くおり はしないか?」 ・・・と歎くのである。 (1)「昨日までの財産 を失って、路頭に迷って、にわかに死んだ者」も居るであろう (2)「私は何も悪い事はしていない! ・・・と叫んで殺されていった老婆」も居るに違いない。 (3)「親とか兄弟・・とか言う種類の縁者が、世の中にいるのか?・・と不思議がる子供の群れ」 ・・・も出来ているに違いない。 (4)「着の身 着のままが、人生、普通の生活だ。・・と思い込むようになった主婦」 ・・・も少なくあるまい。 (5)「むかし食べた米のごはん を夢見て驚く老人」が、いないであろうか・・・・・ (6)「彼等の中には“共産思想が、どういう思想で、国連軍が何故来たのか?”さえ知らない者」 ・・・が多くなかろうか? (7)「“おまえはどっちの味方だ!”と聞かれて、驚いた顔をして・・・ “ご飯の味方で家の有る方へつきます。”・・と平気で答える者」がなかろうか? 朝鮮民族の生活は「この上ない悲惨な生活」で 彼等の身の上に覆いかぶさった世界は、悪因悪事の世界である。 誰が悪いのであろうか? 日蓮大聖人が、かかる「民衆の嘆き」、「世の乱れを嘆いて」御おおせには・・・ 而るに今神術も協わず ・・処方箋⇒焼け石に水 仏威も験しなし ・・・・・・・・結果や効果 具に当世の体を覿るに ・現在の環境状況 愚にして ・・・・・・・・・・・・・劣悪な環境条件 後生の疑を発す ・・・・・・環境アセスメント=未来の環境条件=伝染 然れば則ち円覆を仰いで 天=宇宙形態∴実権力=支配=暴力 恨を呑み ・・・・・・・・・・・・信服随従の結果=条件反射の結果⇒心的外傷⇒怨憎会苦 方載に俯して慮を深くす 限界⇒奴隷⇒地獄) (『立正安国論』堀日亨編纂 新偏御書:P.17) http://www.sokanet.jp/sg/sn/gosho_text.html?key1=17&ref=null いったい「いかなる訳か?」と共に嘆き「どうしたわけか?」・・・と、お考えになられた。 吾人も「世界の大勢しからしむるところ」とは言え 「極小の小国」に「世界中の十数カ国」の兵隊が集まって戦争をする 「朝鮮民族」の運命が、不思議でならないのである。 政治家を持って論ぜしむれば、「政治家」の意見があり 国際観よりみれば、また、これ・・・「理の当然の意見」があるかも知れないが 朝鮮民衆が、たとえ「一時的」にせよ、或いは「永続的」にせよ このように苦しみ、悩み しかも「世界動乱」の縮図が「朝鮮なる小国」に展開されているのが 不思議でならない。 吾人ごとき愚者は、もちろん「何の故か?」知るに由ないが 「御本仏、日蓮大聖人」の御教えを「少々知る」故に その「本源について・・・」考えをいたしてみようと・・・思う。 これみな「広宣流布の定義」によって解されるべきである。 (『戸田城聖全集第3巻』P.74~76 より「大白蓮華」昭和26年(1951年)5月掲載) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012年10月08日 10時03分44秒
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