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From クルンテープ

From クルンテープ

試験当日

試験当日 

ついにポーホック試験当日。

会場の最寄BTSの駅で、クラスメートと合流。
まだ来ない人を待つ間に最近愛用の栄養ドリンク(M-150)を一気飲み。

会場の入り口で、学校の先生が待っていてくれた。顔を見たらちょっと安心する。

試験会場のビルは、外見はかなり年季が入った感じだけど、なぜか教室の中はホテルみたいにきれい。
エアコンもあったし、放送機材も新しそうだったのでビックリ。

一部屋が約30人。ウチの学校の生徒は一緒に申し込みに行ったので、みな、席がかたまっている。
カバンはどこかにまとめて置くのかと思ったら、足元に置くだけでOKだった。これまた意外。

まずは(キアンタイのための)放送の聞こえ具合のテストも兼ねているのか、
スピーカーから試験の注意事項などが延々と聴こえている。

すると注意事項に続けて、
「みなさんは、これまでこの試験のために十分努力をしてきたはずです。だからきっと大丈夫。
落ち着いて今日の試験もしっかりガンバッてください」とのメッセージが。

ちょっとビックリした。
日本だったらこういう公的な試験の場で係員がそういうこと言ってくれることって余り考えられない。

なんかタイらしい。でも、この言葉が嬉しくてちょっとジーンときてしまった。

まずは1科目目。キアンタイ。
タイトルは「アーヌパープ ティー ディー」。
内容としては、良い行いをしていれば、それが自分にもかえってくる・・みたいな話だと思うのだけれど、
書くのに必死で余り覚えてない・・

学校では最初に一回、全文を読んでから書き出すのに試験ではそれがなかったので焦った。
全体を読むのだと思って待っていたら、いきなり文章が進み出しちゃって。
他のタイ語学校に通っている人もそれは同感だったらしい。

でも読むスピードは学校でやっていたのよりずっとゆっくり。
難しい単語もそれほどなかった。
ただ、2音節くらいの短いカンタンな単語がよく聞き取れず、自信なし。

おまけに、最後に1回通して全体を読むときに、いったい今どこを読んでいるのかが全く分からず、
やっと「ここか!」と分かった時には、すでに文章の半分以降。
前半は全くチェックできなかった!

実は文章を読み上げる係の人が、第1段落をとばして第2段落から読んでしまったらしい。

それに気がついて、最後に第1段落だけが読み直されたんだけど、
「え? 今、どこ読んでるの?? え? え?」と混乱している間に
読みあげられてしまった部分については、ノーチェックだ。

最初に聞き落としたので、最後に1回読むときに確認しようと思っていた箇所があったのに・・・(涙)

どうせ読み直すなら、最初から全部一度読んでほしかった。
しかし、どうして第2段落から読むなんて間違いをするかなあ・・・

やっぱり、タイらしい・・・

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キアンタイに続いて、そのまま2科目目の作文の答案用紙が配られた。

時間割によれば、5分間の休憩がとってあるのだが、短すぎるので、教室の外に受験者を出すことはしなかったのだろう。

いよいよ、私にとって一番の難関の作文。
いったいどんなお題が出されるのか・・・ドキドキしながら答案用紙の表紙をめくると・・・

今年もお題は3つの中から選択だった。

1)プラペニータイ ティー プラタップジャイ(印象に残る(感動的な)タイの伝統行事)
2)ムアンタイ パチュバン (現代のタイ国)
3)ギラー チャン チョープ (私の好きなスポーツ)

驚いた。1)と3)は、タイ語学校で練習で書いた作文のお題と全く同じだ。
ズバリ的中。というか、今年はかなりオーソドックスなタイトルばかりというべきか。

私は迷わず 1)の印象的なタイの行事、にした。

書いたことがあるのは1)と3)だったけれど、スポーツの作文は自分でも納得いかない出来だったし、
1)のタイトルでローイグラトンについて書いた作文は、「グアップ ディー マーク」と、
これまで書いた中で最も評価してもらった作文だったから。

しかも、ちょうど昨晩その作文を見直していたばかり。ああ、なんてラッキー♪

でも後で聞いてみると、ウチの学校から受けた人のほとんどが、1)を選び、
ローイグラトン(何人かはソンクラーン)について書いていた。
やっぱり・・・ 

みんなが同じような内容で書くと、比較されて不利になる場合があるって、先生が言ってたっけ。

でも、全く新しいテーマについて書くのはチャレンジングだし、
やっぱりここは無難にいってよかったかも。

制限時間は90分。30行以上。
いつも学校では60分~75分で書いていたので余裕がある。
一度は書いたことのある内容だから、なおさらだ。

・・・と、思ったら、書きながらいろいろ直したくなって、何回も消しては書いて、消しては書いて。
机の上が消しカスのヤマになった。

やっと休憩時間。いそいでトイレに向かう。女子トイレは5つしかないので予想通り長蛇の列。
クラスメート(女性)は、とうとう男子トイレに行ってしまった。

タイ語学校からは、ポーホック対策クラスで教えてくれた先生があと2人、
到着していた。作文でヤマがバッチリあたったことに満足そうだ。

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3科目は、文章理解。

文章の穴埋め問題が10問、文章を読んで問題に答える設問が20問。

穴埋め問題は、1つの文章について5問×2つの話 だった。
選択肢の中から語句を選ぶ。文章自体もそれほど難しくなく、よく考えれば分かるような感じ。

後でわかったことだけど、この2つの文章のうちの一つは、私たちが授業で読んだ、
小学校6年生用の教科書の本文と、そっくり同じものだった。全然気がつかなかったー。

だって、授業では1回さらっと読んで終わっただけの章からの抜粋だったから。

でも、迷うような選択肢もなかったので、問題なし。
クラスメートで一人だけが、このことに気がついていた。えらいっ!

残る20問は、設問の文章は3~5行くらいで短いものが多いんだけど、一つの文章につき、問題が一つだから、意外に時間がかかった。

問題の難易度は、楽勝すぎるモノと、ものすごく選ぶのに迷ってしまうモノと両極端だと思った。

でも、私たちが「すごく迷う!」って思う問題でも、タイ人にとっては
「そんなの、○○に決まってるじゃん」みたいな、常識でわかる問題に思えるらしい。
言葉はだいたい理解できても、細かいニュアンスとか、「常識」が、外国人にはわかりづらいのよね。

私たちが「絶対どこかに出る」と予想していた「ツナミ」の話題は、この科目の中で一問だけ出題された。

ツナミの後、タイ国内中から支援の手が差し伸べられたことを書いた、数行の文章のあとで
「この文章は、タイ人のどんな心について述べていますか?」という問題。

4つの選択肢、どれも似たような感じだけど、最終的に
「ナムジャイ ティー ゴットガーム」(美しい思いやり)か、
「クワーム ウワ フア プア ペー」(慈悲の心?)かで迷った。

後者のほうが、困っている人、弱い立場にある人に助けの手を差し伸べなきゃ、という気持ちに近いのかなと思って、
さんざん迷ったあげくに、後者にしたんだけど・・・・

タイ語の先生いわく、これは当然「ナムジャイ」なんだそうだ。
タイ人の性格といえば、まず出てくるのが「ミー ナムジャイ」。
あれこれと考えずに、定番の言葉を選べばよかったのか・・

ひととおり、答えを見直すと、終了時間まであと数分。そのまま座って終了時間を待った。
これで後に残すは面接だけ。もうほぼ試験は終わったみたいなもの。
と、思ったら、嬉しさがこみあげてきた。

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3科目が終わると昼休み。
天気も良かったし、外にあったテーブルでみんなでランチ。ちょっとピクニックみたいだった。

13時近くになり、いよいよ最後の科目。面接形式で音読&質問だ。

ウチの学校で一緒に申し込みにいったクラスメートは、受験した教室の中では、試験番号が一番早いほうから並んでいたので、
面接の順番も早くまわってきてラッキーだった。

まず一人が面接官の前にすわり、ちょっと離れた後ろのほうで3人が待機する。
面接中の様子が丸見えの上に、もし大きな声の人だったら、読んでいる文章の内容も、
待っている人に結構きこえてしまう。ラッキーだけど、いいのかな、これ・・・

私は4番目だった。
前の3人はどうやら、3人とも違う文章を読んでいるようだった。
一人一人にかかる時間は結構長い。

ついに私の番がきた。緊張して、挨拶の後に名前を言うのを忘れてしまい、腰掛けてから慌てて自己紹介。

何年タイにいるの?とか、試験が終わったら何するの?とか、簡単な質問ののち、くじをひいた。

私がひいたのは「水の大切さ」についての話だった。
まず最初に声をださずに目を通す。全部は読めないが、そんなに難しくなさそうだった。

そして音読。後半部分はちょっとひっかかったけど、知らない単語はなかったし、
読みながらだいたいの文意は理解できた。

読み終わって一息ついていると、、面接官は顔をあげて、自分の持っている文章をチェック、
「ああ、終わったのね」とそこで気がついた様子。おいおい、ちゃんと聞いててくれよー。

以下、面接官とのやりとり。

「この文章を読んでみて、どのように感じましたか?」

「えーと、水は地球上の全ての生命にとって大切なものだということが、よくわかりました・・」

「文章の要約ではなくて、あなたの意見や感想を述べてください」

「(なぬー。だって、余りにも普通の内容すぎて、これに意見って言われても・・・)
(ちょっと考えて)普段、私たちは余り何も考えずに水を使っていますが、
水は本当に私たちが生命を維持していくのに、欠かせないものだということが分かりました」

「日本では水不足にならないの?『水を節約しよう』と政府がキャンペーンしたりしないの? 」

「いや、あの、夏には水不足になることもありますが・・・
深刻な水不足の時は、水の節約をよびかけますが、でもいつものことではなくて・・
(ちょっと、しどろもどろ。なんか責められているみたい)」

「学校でも、子供達に、水の大切さを教えないの?」

「いや、そういうわけでは・・(うう、ますます責められているような)
でも、『水を節約しよう』というよりかは、『海や川にゴミを捨てるな』とか
『水を汚すな』ということの方が、よく言われます」

「わかりました。他に何か言い残したことありませんか?」

「いえ、もうありません」

と、いう感じで面接終了。この間10分ちょっと? 他の人より、ちょっとだけ早かったみたいだ。

部屋の外に出る。終わった、終わったぞーーーー!!
万歳をしながら叫びたい気がした。

今回の試験は思っていたよりは難しくなかった。
多分、去年受けた人たちよりラッキーだったと思う。
タイ語学校の先生達が、ビシバシしごいてくれたおかげでもある。先生たちに感謝♪

思ってもいないところで、致命的なミスをしているのでなければ
多分合格ラインには達しているのではないかと思う。

いずれにしろ、結果が出るのは1ヶ月半後。それまでは結果のことは気にせずに楽しい新年を迎えるぞ!


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1月27日
ポーホックの結果が郵送されてきました。

結果は・・・合格!!

発表は1月31日と掲示してあったから、まだまだと思っていたら、
それより早めに郵送で通知がきてビックリ。

総合得点は79点。予想以上で、満足。
どの科目の得点も、だいたいまんべんなく70%くらいはとれていた。
でも作文に関しては、ヤマがばっちりあたった割にはあまり点数が伸びなかった。
多分、ありきたりの無難な内容だったから・・・・?!

早速タイ語学校に電話したら、実はその前日に、既にウェブサイトで発表されていたようで、先生達はチェック済みだったとか。なーんだ。

今学期も授業をとっていたクラスメートたちは、もう知っていたらしい。

ウチの学校で対策コースやっていた人たちは、1人を除いて合格。

なかなかの合格率。去年はこの学校でも、結構落ちた人が何人もいたらしく、
やっぱり今年は去年よりもラクだったのかなーと思う。
よかった、去年ムリして受けなくて・・

今日は、有志で打ち上げです!


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