< 新しい記事
新着記事一覧(全1036件)
過去の記事 >
【アイルランド幻想】ピーター・トレメイン 盲目の人気作曲家は療養のため故郷アイルランドの邸に移り住む。その庭には古代遺跡の名残とされる石柱が立っていた。夜ごと彼の耳に悲嘆と苦悩に満ちた不思議な合唱が聞こえるようになり…(第1話「石柱」)―霧の海に育まれた豊かな神話・伝承と、イギリスの度重なる苛烈な植民政策に抗した農・漁民の怒りと嘆きを、ピーター・トレメインは、哀しみの幻想小説集として昇華させた。 久しぶりに再読しました。大好きな本です アイルランドの神話・民間伝承を元に書かれたアイリッシュ・ホラー短編集。 タイトル「アイルランド幻想」にある通り、どの作品も幻想的な深い味わいがあります この作品には11の短編が収められています。特にnanacoの好みなのはこちら 石柱 療養のために妻とともにアイルランドに移り住んできた、盲目の作曲家。 その家の庭には古くから、古代遺跡の名残りとされる怪しげな石柱が立っていた。 ある夜、その石柱から苦悩の入り混じった悲しげな合唱が聞こえてきて…。 幻の島ハイ・ブラシル 祖父の故郷アイルランドの小さな島にやってきた、アメリカ人の男。 島の人々の忠告も聞かずに沖へ小船を出した彼は、突然の嵐に見舞われある島に漂着する。 そこで出逢った美しい女性。彼女はこの島が安息の地ハイ・ブラシルだと説明するが…。 恋歌 仕事の都合で、アイルランドの田舎の村へ向かうことになったプロデューサーの男。 目的地に向かう途中、深い濃霧の中道に迷ってしまい、ふと小さな集落にたどり着く。 人々に歓迎され、その夜美しい踊り子の家へ迎え入れられるが、彼は恐ろしい事実に気付く…。 「髪白きもの」「大飢饉」はかな~り怖いです 読んでいて、思わず鳥肌が立ってしまうほど。もう既に人間の理解を超えています(笑) イングランドに侵略されたアイルランドの人々の怒りと恨み。 抑圧された彼らの苦悩の叫びが、このような恐ろしくも悲しい物語を生み出したのでしょうね 19世紀にアイルランドを襲ったジャガイモ飢饉。たかだか150年前の話です。 当時、ジャガイモを主食としていたアイルランド人は大きな被害を受けたことでしょう。 実際、約100万人のアイルランド人が飢餓で亡くなったと言われています。 この大飢饉に見舞われたアイルランドに、イギリス政府が少しでも救いの手を差し伸べていれば… 膨大な数の死者も出なかったでしょうし、アメリカへの移住もなかったかもしれませんよね。 そしたら、ケネディ家も台頭せず、もしかしたら世界の歴史が変わっていたかも。。。 本ブログ登録してます♪応援ヨロシク^^
池上永一「テンペスト」(全4巻)読みま… 2011.12.22 コメント(12)
神永学「心霊探偵八雲7 魂の行方」読み… 2011.12.21 コメント(4)
北方謙三「楊家将」「血涙」読みました! 2011.12.20 コメント(4)
もっと見る
PR
サイド自由欄
カレンダー
日記/記事の投稿
コメント新着
カテゴリ
お気に入りブログ