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【屍鬼(1)~(5)】小野不由美 人口わずか千三百、三方を尾根に囲まれ、未だ古い因習と同衾する外場村。猛暑に襲われた夏、悲劇は唐突に幕を開けた。山深い集落で発見された三体の腐乱死体。周りには無数の肉片が、まるで獣が蹂躪したかのように散乱していた―。闇夜をついて越して来た謎の家族は、連続する不審死とどう関わっているのか。殺人か、未知の疫病か、それとも…。超弩級の恐怖が夜の帳を侵食し始めた。 積読本消化計画37冊目。残り1冊。 (消化計画に入っているのは1巻だけでしたが…^^;) な、な、なんでしょうね!!この本 過去に読んだホラー作品の中で、BEST3に入ること間違いありません。 5巻合わせて2500ページほどもある超大作ですが、怒涛の勢いで読み終えました。。。 深い山に囲まれた、古い因習が残る外場(そとば)村。 土葬の慣習が残るこの村では外部との接触がほとんどなく、全てこの村内で完結している。 ある猛暑の夏、三体の死体が発見されたのを皮切りに、次々と死人が続出し…。 閉塞された村で相次ぐ不審死。ある日夜中に越してきた正体不明の家族。 若き医者・敏夫と、彼の幼なじみであり寺の跡取り息子・静信。 親に連れられ、都会から嫌々越してきた高校生・夏野。彼らは村で続く惨事に不信感を抱く。 もし死んだ人が、ある日突然墓から起き上がってきたとしたら、、、 考えるだに忌まわしい事ですが、それが自分の恋人だったら?家族だったら? そして、その人が生前の記憶と感情を残したまま、自分の部屋の窓を叩いたとしたら…?? 屍鬼(しき)。なんて哀しい生き物なんでしょう 過去の記憶もある、家族や恋人への愛情もある。外見も性格も生前と全く変わらない。 ただ、人間を襲わなければ生きていけないことを除いては…。 あまりにも恐ろしく、同時にあまりにも哀しい物語です 単純に、善悪二元論で割り切ることができないの。どちらの言い分も分かる。 人間と屍鬼が共存する道は、、、グレーゾーンはないの?と思うのは甘いのでしょうか。 ↓↓以下、ネタバレ含むので反転させておきます nanacoの一番好きだったのは、やっぱり夏野。 屍鬼を憎みながらも、兄的存在だった徹の好きなようにさせたのがあまりにも切ない…(泣) 一番感情移入していただけに、あっけなく殺されてしまったのがショックでした。 けど、あそこでもし夏野が起き上がっていたら、徹の苦悩は存在しなかっただろうし、 徹と律ちゃんが手を取り合って最期を迎えた場面にも、哀しさを覚えなかったんだろうなぁ。 にしても、あの終わり方しかなかったんだろうか。。。せつな過ぎるよぅ。 nanacoは先に、藤崎竜さんのマンガ版「屍鬼」を読んだのですが、、、 マンガの方も、本当に素晴しい出来だと思います~ (あまり評判は良くないみたいですが。笑) こちらである程度人物像が出来上がっていたので、登場人物の多さに混乱しないで済んだのかも。 マンガ版「屍鬼」のレビューはこちら
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