< 新しい記事
新着記事一覧(全1036件)
過去の記事 >
著者:貴志祐介 出版社:角川書店 サイズ:文庫 ページ数:393p 発行年月:1999年04月 価格:\700(税込) 【クリムゾンの迷宮】貴志祐介 藤木はこの世のものとは思えない異様な光景のなかで目覚めた。視界一面を覆う、深紅色の奇岩の連なり。ここはどこだ? 傍ら携帯用ゲーム機が、メッセージを映し出す。「火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された」 何度再読したのか分からないほど、繰り返し読んでいる作品です~ 中学生の頃に初めて読んで、全身が総毛立つ程の面白さを感じたのを覚えています。 もう、nanacoの持っているこの文庫はボロッボロですよ~~(笑) 主人公の藤木は、ある異様な光景で目覚める場面から物語は始まります。 まるで火星のような深紅色の岩。蒸し暑くねっとりしたような空気。濃い緑の香り。 傍らにある見覚えのないゲーム機には「火星の迷宮へようこそ」というメッセージが… 藤木と同じく記憶をなくしたまま、この世界に放りこまれた人間が8人。 この謎の世界とは?? 果たして生きて出る事はできるのか?? そして仲間は誰?? 一昔前に、ゲームブックって流行りましたよねぇ。 「○○を選ぶ時は3へ進む、それ以外は5へ進む」みたいなやつ。 なんだか、小説というよりもサバイバルなゲームブックを読んでいるような感覚です。 まぁ言ってしまえば「バトル・ロワイアル」みたいな、血で血を洗う凄惨なゼロサムゲーム。 でも、そのバトロワさえも子供向けと思えてしまうほど… サバイバルのためのアイテムを求める者は東へ、護身用のアイテムを求める者は西へ、 食糧を求める者は南へ、情報を求める者は北へ進め。(P60より) ここでどの選択をするのか、これが8人の命運を分ける事になるんですねぇ… ま、普通に考えるなら「食糧」だと思うんだけど、ここでは何が起こるのか分からない。 一線を越えてしまった人間の狂気が、本当に醜くて恐ろしい。 人によっては拒否反応を起こすぐらいの描写があります。凄まじい世界です。。。 でもでも本当に面白い作品なので、未読の方には是非オススメしたい一冊です~
池上永一「テンペスト」(全4巻)読みま… 2011.12.22 コメント(12)
神永学「心霊探偵八雲7 魂の行方」読み… 2011.12.21 コメント(4)
北方謙三「楊家将」「血涙」読みました! 2011.12.20 コメント(4)
もっと見る
PR
サイド自由欄
カレンダー
日記/記事の投稿
コメント新着
カテゴリ
お気に入りブログ