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結婚26年アメリカ人夫婦の会話&晩ご飯日記

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2009.07.04
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カテゴリ:カテゴリ未分類
アメリカの新聞配達員、家のポストに入れてくれる人もいれば、そのままポーンと家の芝生に投げていく人もいる。

P1000466.JPG

丁寧に新聞がプラステック袋に入っているから、雨にも雪にも強い。 だから、配達員は、平気で地面の上に新聞を投げていけるのだ。

少年が自転車に乗り、お金を溜めるために新聞配達をする姿、日本でもアメリカ映画なんかにもよく出てくる。

双方の違いはなにか。

日本だと、丁寧にママチャリを止めて、ポストに新聞を入れていく。 アメリカだと、マウンテンバイクを走らせながら、新聞を玄関の扉の近くに投げていく。

大量生産を重んじるアメリカ人は合理的だ。無駄を省くことが生活の一部なのだ。ポストに丁寧に入っていない新聞を見ても、腹を立てることはない。 但し、新聞がすっかり濡れてしまい、文字が読めないばあいは、苦情の電話を掛けているかもしれないが。

考えてもらいたい。

霜降る、厳しい冬の朝を。 ガウンをはおってコーヒーを片手に、家の扉を開けて、白い息を吐きながらポストまでの道のりを新聞を取りに行く。

雪國育ちの私には、なんてことはない。 肌がピシャリとして気が入っていい。 しかし、*アメリカ人にはどうだろうか? (*私の歴史に登場してきたアメリカ人に限定する。)

凍るような冬の朝、扉を開けると目の前に新聞が落ちている。 ポストまで歩く必要がないので合理的。

配達員も新聞を投げるだけなので時間が省ける、受取人もすぐに新聞を拾えるので時間が省ける、両者共に能率的だ。

日本産業が讃えられるのは、丁寧な気配りやサービスが顧客に充実しているからだと、アメリカで働くようになってから思うようになった。 その半面、そこまでしなくてもいいのではないかという、過保護で無駄なサービスも目につくようになる。

日本は『頑張ります精神』が強くて、職場に『頑張ります精神』を、どこでも、だれにでも、いつでも求め過ぎていて、過労死させているように、私には映る。

アメリカにも『頑張ります精神』は歓迎されるし、昇格という名で認められる。 けれども、アメリカ企業は過労死をさせるまで従業員を追い込むことはないし、アメリカ人は過労死するまで自分を追い込まない。

私は日本人の『頑張ります精神』を美学だとは見ていない。

それは、頑張っている自讃だろう。 自分だけならいいが、他人に押しつけるのは『苛め』ではないのか。

『頑張ります精神』

時間が達てば、衰えていく。だから、初めからホドホドに構えて『ホドホドでやってみます精神』の方がいい。

私は、人と接するとき、期待はしないように努めている。

頑張っている人は確に綺麗で美しいから応援する。 が、自分以上に無理をして頑張り過ぎると、燃えつきて、周りの人が迷惑を被ることがある。 かつて、私も『頑張ります精神』保持者で、燃えつきて、灰化した経験者だからいえるのだ。

昔は、急ぎ回る人を見て「できる人だな」と思った。 今は、急ぎ回る人を見て「落ち着きがない人」と思うようになった。

自分が「暮らしの中で何を良しとするか」で、こうも見方が替わってしまうなんて、自分でも少し驚いた。





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最終更新日  2009.07.06 03:08:41



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