手術当日(1)【手術当日 2004.11.18】手術当日は、自分でも目覚ましをセットしておいたけど それよりも早く看護婦さんが6:30am頃起こしに来てくれました。 もちろんこの日は何も「飲まず、食わず」です。 飲食に関しては、手術前日までという規定があり ---------------------------------------------- 飲み物・・・前日の午後9時まで 食べ物(固形物)・・・前日の午後7時まで ---------------------------------------------- と決まっていました。 洗顔したり、髪をとかしたりしてごく普通に過ごしてましたが 7:00am過ぎに家族が到着。 両親や妹の顔を見て(あー、いよいよだぁー。)と思いました。 ~7:30am~ パジャマから手術着に着替えて、T字帯を着用。 ふんどしみたいで、かなり変な感じであった。 そのあと「弾性ストッキング」を履いたのですが これを履くのは結構大変です。 締め付けが強いので、ゴム手袋みたいな素材の中に 足を入れていくと考えてもらえればわかりやすいと思います。 これは普通のストッキングとは異なり 手術中に「エコノミー症候群」が発生する可能性を 最小限に食い止めるために履くのだそうです。 術中は血液の流れが悪くなるので 特に中高年になると、足に血栓が出来やすく それが手術中に他のところに「ポーン!」と飛んだら 大変なことになるので、それの予防とのこと。 弾性ストッキングは、手術当日と翌日はずっと履いていなければなりません。 でも意外と締め付けが強いので、気になる人は気になるらしいです。 ~7:45am~ いよいよストレッチャーに乗る。 このストレッチャーは前日夜から私の病室の前に置いてあったので それを見るたびにドキドキしました。 お見舞いに来る人に「明日はあれに乗るの~」と言ったら みんな固まっていましたが・・・。 ストレッチャーに乗ったら、意外と幅が狭くてびっくり。 いや、ストレッチャーの幅が狭いのではなくて 私の体の幅が広いと言ったほうが正確なのですが(笑) 同室の女性にも「大丈夫だからね、気をしっかりね!」と 手を握り締められて励まされた。 続いて、妹、母、父の順に私の手を握り締めて 同じように励ましてくれた。 それから、中野のおじさんの妻である「まる子おばさん」も 朝から駆けつけてくれました。 家族は手術室の入り口まで着いてきてくれたけれど 家族控え室は、手術室の近くにはなくて 私の病室の隣りの隣りにあったので みんな手術中はそこで待っていてくれました。 私は普段コンタクトをしているのですが この日は外していたので、あまり周りがよく見えませんでした。 手術室は、病室とは別棟にあったので かなり移動距離がありましたが 私がストレッチャーで運ばれていくとき 周囲にいた見舞い客らしき人たちが、私の顔を覗き込んでいるようでした。 内心(いや~ん、見ないで~!!!)って叫んでましたが。 私がいた病院は、お見舞いが朝7時から可能だったので 朝早くても、けっこう見舞い客がいたのです。 手術室の入り口で、いよいよ家族ともお別れ。 看護婦さんに「それでは、このあとは控え室でお待ちください」と言われていました。 「手術室」と書いてあるところに入ったら すぐに手術台が待っているのかと思いきや 中はさらに奥行きがあって、全部で14前後の手術室がありました。 私と同様に、ストレッチャーに乗せられている患者さんが 飛行機の離陸待ちみたいに、ぞくぞくと運ばれてきてました。 ふと横を見ると、50才くらいの男性もストレッチャーに乗っていて 目が合ってしまったのですが、不安そうな面持ちでした。 そりゃそうだよなぁ・・・。 ここで看護婦さんに「それでは、頭に帽子をかぶせますね」と言われて 女性がよくお風呂場でかぶるような、ビニールの帽子をかぶせられました。 そして、今度こそ本当に私が手術を受ける手術室の前まで 連れて行かれました。 ここで若い男性看護師が現れて 私の耳元で「ななこさん、看護師の○○と申します。 ちょっとここで手術着を脱ぎますので、失礼しますね。」と言われてびっくり。 その看護師さんは手早く私の手術着を脱がせにかかると 裸が周りに見えないように、すかさずシーツみたいなのを 体の上にかけてくれました。 まだまだ数は少ないそうだけれど 男性の看護師さんも看護職に就いていることを目の当たりにして ちょっと感激しました。 手術室に入り、手術台に乗せられて上を見ていると まるで宇宙船の内部のようでした。 周りをキョロキョロ見ていると スタッフが10名ちょっといたらしくて (私1人の手術のために、こんなにたくさんの人が関わってるんだ~)と ここでもまたびっくりしてしまいました。 それにしてもこれから手術を受ける人間が あまりキョロキョロしているのも変なので ちょっと目を閉じていたのですが 気配を感じて目を開けると、麻酔科医ヨン様の姿が・・・! ヨン様も手術着仕様のため、目のあたりしか見えませんでしたが 「手術、頑張りましょうね」なんて声をかけてくれて (あら~、この人やっぱりヨン様かも!)なんて思いました(笑) そうこうしているうちに、ヨン様のアシスタントっぽい 女性の麻酔科医が「それでは、点滴をします」と言い 「ちょっとチクッとしますよー」と言いながら、針を刺してきました。 この時点で、私の鼻と口にはすでに酸素マスクがつけられていました。 (あ~いよいよ全身麻酔のときがやってきた~) なんて思っていたら、周囲のスタッフ同士の会話から 「先生(執刀医)の入室は、9:30amです」と聞こえてきて (家族のこと、待たせちゃうなぁ。)と思いながらまた目を閉じました。 女性の麻酔科医が「それでは、これからお薬(麻酔薬)が入りますね~。」 という声が聞こえてきたので(酸素マスクでしゃべれないから) 「ウン、ウン」と一応、頭だけ頷いてみせました。 (もう、体内に薬が入り始めたのかしら~?)って思っているうちに ものの10秒もしないうちに、意識が飛んだようです。(早っ!) ジャンル別一覧
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