富士登山記(3)富士登山記(3)真冬のように寒い中、ご来光の瞬間を今か、今かと待ちました。 富士の頂上は、雲海のはるか上の方で 空がだんだん白っぽくなってきたかと思うと ついに…!ご来光の瞬間を見ることができました。 ガイドさんいわく「これは夏の太陽じゃなくて もう秋の太陽だね。光がオレンジ色でしょう。 夏はもうちょっと…違う色なんですよ。 それにしても、今シーズンで一番いいご来光だ!」とのことで つらかったけれど、登った甲斐がありました。 頂上にいたのは、約1時間ほど。 そのあとは、すぐに下山開始です。 登りにトータルで10時間近くかかったのですから 下りにはどのくらい時間がかかるのかな~と思いきや 私の場合は、4時間ちょっとかかりました。 しかも、下りは下りで、足に負担がかかるらしく 歩き始めて2時間くらい過ぎたあたりで 右足首に強烈な痛みが…。 下山道は、砂利と細かく砕けた石の道で ちょっと油断すると、すぐに足をとられそうになります。 また、下山のときに足を痛める人も多いみたいで つま先が痛くなったり、私みたいに靴擦れが原因だったり いろいろみたいです。 頂上から7合目までは、ツアーのみんなでゾロゾロ下りて そこから5合目までは「自由下山」となりました。 私は友達と計4人で下りましたが 途中で、足が痛くて痛くて歩けなくなり 右足を引きずるようにして歩いていたら そこにガイドのおじさんが登場! 「なんだなんだ、君の登り方を見ていたら 山登りの経験があるように見えていたんだけど 下りの様子を見たら、そうじゃないってわかったよ(笑)」 と言われてしまいました。 私が「足首のところが痛くて痛くて…。」と言ったら 「どれ、ちょっと見せてごらん。」と言われ 他の人の邪魔にならないように 下山道のすみっこの方に座り、靴も靴下も脱いで ガイドさんに足を見てもらいました。 素足を見て自分でもびっくり! 砂利道の、砂とか、土が足にいっぱいついていたので 「なんか、汚い足だな~(笑)」と ガイドさんにさらに爆笑されてしまいました。 「汚くてすみません…。」と私が言うと 「ははは、冗談だよ、下山のときは みんなこうなっちゃうんだから…。」と言われてちょっと安心。 足にはけっこう大きな靴擦れができていて あの足の痛みは、これが原因だったのか、と思いました。 ガイドさんが「靴擦れに湿布を貼るのもちょっと変だけど 登山靴くらいにしっかりした靴がすれると痛いから ばんそうこうじゃなくて、湿布を貼っておくよ。」 と応急処置をしてくれたので 私はまた、そこからはほぼ普通のペースで 下山をすることができました。 でも時々気になったのは 左足のつま先に時たま走る、鋭い痛みでした。 私は、昔から足が巻き爪の傾向があったので 実は今回の登山をするにあたっても 爪が痛くなったりしないか、かなり心配だったのですが 登りのときには特に痛くなかったので すっかり忘れていたのです。 このときは、左足よりも右足の靴ずれの方が痛かったので その後、私の左足がどうなるのか…なんて まだ知る由もありませんでした。 |