このツアーの
ハイライトのマチュピチュ
マチュピチュは約100年前に発見されるまで
アンデスの奥深くで時代に置き去りにされていた
海抜2400mの断崖の頂きに立つ天空都市は、インカ時代のそのままを残している
雨季のまだ終わらないこの時期は土砂崩れ
も多く、谷に沿って走るクスコからの列車は
なく、「聖なる谷」に位置する途中駅の
オリャンタイタンボから『ビスタドーム』に
乗車することになる
天井がガラス張りの列車は全席指定
1時間半ほどでマチュピチュ村のある
アグアスカリエンテスへ到着する
|
|
車内は広々としており、簡単な朝食もサーブされる
ウルバンバ川に沿って進む車窓の景色に見惚れているうちに時間が経ってしまう
一般車両は厳しく制限されているため、そこからはシャトルバスで遺跡入口まで約25分
うっかり下を見ようものなら、『奈落の底」という言葉が浮かんでしまう
あまりにも急斜面を猛スピードで駆け上がるバス
入場券には、名前のみならず
年齢、パスポート番号等も
|
|
近年のブームで訪れる人はうなぎのぼりとなり、それに正比例してごみの問題等々
抱える問題はいずこも同じか
そのため、1日2500人に入場者を制限しているという
幻の空中都市、謎の多さと建築技術の精彩さから
「20世紀における人類最大の発見」と名高い貴重な遺跡はかなり広い
入口ではまだその様を確認することはできない・・・
かなり急な階段と坂道をひたすら登る・・・と
『突然、目の前に廃墟が現れた。あたりは樹木や苔で覆われ
はじめはよく見えなかったが、それは、世界で最も美しい石壁だった。』
ハイラム・ビンガム「失われたインカの都市」より
と、引用しちゃったくらい突然その様が目の前に現れた
雨季特有の空模様故、雲が左から右へと動いていく
空の色も、正面にそびえるワイナピチュ山も
その度に趣を変えてしまう、それが何とも芸術的
ワイナピチュとは「若い」という意味だそう
その対面にあるのが、マチュピチュ山、頂上に
旗が立っているいただき
もともと現地でマチュピチュ(老いた山)と呼ばれていた場所で発見されたため
マチュピチュと名付けられたのだそうだ
インカの文明は素晴らしく発展していたが、文字を持たなかったため
後世に彼らの偉業を正しく伝えることが出来ていないのは皮肉なものだ
ただただ飽きずに眺めていたのだが、そろそろと彼らの生活居住区へ降りていく
石組のしっかりしたところは神殿
荒いところは住居、その中でも少し緻密なのは貴族の館らしい
右の石は、南十字星をかたどり、方向もこの方向に出てくるらしい
山の斜面に作られているため、とにかく斜面はすべて段々畑状態
それが整然と揃っているのが美しい
ここは石を下から運んできたわけではないらしく、採石場も中にある
それにしても、ただひたすら美しく幻想的なワイナピチュ
やっぱり眺めているだけでもいいよ・・・って思ってしまう
コチラは神殿
でもやっぱり全体を観ているのがうれしい
左はコンドルの神殿… 巨大な石が摩訶不思議にも宙に浮かんでいる状態
右は下にかすかに乗ってきた列車が見える… そこから400m上にいることになる
少し晴れてきた… すると山々の緑が明るくなり
光と陰で遠近感が先ほどとかわって見える
一つ一つの建造物をつぶさに見るのもいいが、やはりマチュピチュの醍醐味は
ボーっと全景を見ることではないだろうか…
一体どのくらいの時間をここで過ごしたのだろうか・・・
来ることが出来て良かった、この眼で見ることが出来て良かった・・・
「人生観変わりますよ」ってガイドさんが言っていたが
その言葉にただただうなずくしかない
にほんブログ村・世界遺産
続きはこちら 12. マチュピチュ2日目は、古代インカ人の道をたどる散歩
2012年3月:イグアスの滝~ナスカ、マチュピチュの旅トップに戻る
海外旅行記トップに戻る
メッセージ&ペタはこちらから
↓