India posted by (C)nana
翌日はオーランガバードから世界遺産のエローラ石窟群へ
途中高さ200mの円錐状の丘の上に築かれたダウラターバード要塞と
インドで2番目に高い塔
60m(たぶん)もあるチャーンド・ミナール(戦勝記念塔?)を通ったんだけど
写真タイムを取ってくれたものの
逆光で見えないやんっ
それより道路を見ている方がおもしろい
インドの働くトラックは年代物
人も荷物も目いっぱい積み込んで
すごい音をたてながら走ってますっ
エローラはオーランガバードから30Kmほど離れた村にある
世界遺産エローラの石窟寺院群に到着
はい、ここも石窟群
シャラナドリ台地の垂直な崖に
5世紀から10世紀の間に造られた34の石窟が残っています
面白いところはアジャンタの仏教のみという単一の宗教のものではなく
仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教の3つもの宗教の
石窟寺院や僧院が混在(地区は分かれているけど)していること
仏教寺院(仏教窟)の数は12窟、石窟寺院群の南端の第1窟から第12窟
ヒンドゥー教寺院(ヒンドゥー教窟)は第13窟から第29窟までの17窟
北端の第30窟から第34窟までの5窟がジャイナ教の寺院(ジャイナ教窟)
それぞれ石窟は近接していて、造られた時期も重なっているそうです
なんだか喧嘩でもしそうだけれど、それぞれ寛容だったのかしら??
まずは北側のジャイナ教の石窟寺院からスタート
ジャイナ教ってあまり聞かない宗教 …って今年神戸でジャイナ教の教会行ったっけ
徹底した苦行・禁欲主義をもって知られるインドの宗教で「不殺生、真理、盗むな、
執着するな、貞節」の中でも最も厳しく戒めるのが殺生だそう
日没から夜明けまでの飲食も禁止 …仙人よりも厳しい暮らし
最も厳しい派ではお坊さんは真っ裸
そんなお坊さんを見かけました …ホントに真っ裸でした
そんなジャイナ教の寺院の前では象さんがお出迎え
ジャイナ教は小さな宗教で300万人から1200万人の間と推計されているそう
多いようだけれどインドの人口を考えるとやはり小さい宗教なのでしょう
けど、その「ジャイナ教徒がインドの富の50%を所有している」とも
言われているくらい裕福な人に信仰されている宗教でもあるそうです
こんなところにも象さんがいっぱい
繊細で複雑な構造の石窟寺院は芸術的作品みたい
仏教よりも柔らかな印象の神様に迎えられ中に入ると
石窟の中は神殿になっていて、天井には蓮の彫刻
何故かしなやかな体形の神像が壁を埋めていて…
そして表情も、何だか穏やか
みんなが撫でていくようで黒光りしている神様もいらっしゃり(トップ写真)
なんだかエロチックでもあるわね
美しい女神様がマンゴーの木の下でライオン?の上に座っていらっしゃったり
神様だけではなく壁天井のレリーフも曲線が多いの
複雑な内部構造になっていて寺院が中で繋がっているので
段差もあり上ばかっり見てるとつまずきそうだし
首が痛くなっちゃうのだけれど
こんなにオリジナルの色彩が残っている壁画もあってすばらしい
次に南側の仏教の石窟寺院群へ
ここはアジャンタ石窟寺院群で見慣れた外観
この外観は寺院(チャイティヤ窟) …おべんきょしたもん^^v
第10窟は「大工の石窟」と言われる仏教石窟の中で最も有名な石窟
天井の高いホールにはストゥーパがあり、高さ4.5mもあるブッダが鎮座しています
木造構造を模した柱や梁が彫られている天井がすごすぎ
この寺院は音響効果も良く
ガイドさんがお経を詠んでくれたのだけれど
聞きほれてしまう美しさでした
アジャンタと違って3階建ての僧院もありますが …これは未完成
3階部分まで登ってみると
質素というか、いかにも「工事中」って感じ
岩を刳り貫いて掘っていくのだから3階部分が一番初めに手をつけるところ
なので、3階にはこんだけの数の仏様がすでに彫り込まれていました
完成していたらすごい僧院になっていたのでしょうね
エローラの石窟寺院は凄すぎて文字制限が ...cont.
続きはこちら 5. 世界遺産のエローラ石窟寺院(続) ~圧巻のヒンドゥー教カイラーサナータ寺院 ~デリーへ
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