● 夜の8時近く。
ケータイに着信、母からだ。
帰りがけに弁当を買ってきてほしいとのこと。
どうしたのか聞くと、父が自分の分だけ食事を作り食べ、寝てしまったらしい。
食べるものがないから弁当がほしいといいます。
我慢強い母、私に手間をかけるのを嫌がるのに、電話してくるなんてよっぽどのことです。
父はいつも魚を焼くだけ。
美味しくないと文句を言う母に腹を立てたのか。
でもこうなるとやっぱり目が不自由なのは不便。
母は空腹を我慢するしかありません。
今日は早めに帰ってきててよかった。
コンビニによって鳥そぼろ弁当、小さめのを買いました。
これは美味しいと言って食べる母。
400円もしないのに・・・。
ちょっとした笑い話と思いましたが、そうも言ってられないことに。
そんなことが何回か続きました。
● 父はわかっているのかわかっていないのか。
ご飯に卵をかけたり、鰹節をかけたり。
たまにはやっぱり魚を焼くようだけど、母のことまで頭が回っていないみたい。
自分だけサッサと食べて寝てしまいます。
でも近所の人が来るとしゃんとするし、日によっては表情が変わる。
ハキハキしゃべり、大声で笑ったと思うとうつろな目で1日縁側に。
ボケるとはこういうことか。
徘徊されないだけ幸せと思わなければいけないのかも。
また医者にみてもらうにしても母の食事はどうしよう。
ヘルパーさんが着てくれるのは週に2日。
土日は料理を作ったり作り置きするにしても残りの3日は・ ・ ・。
とういわけで考えたのがお弁当作戦です。
前の晩にお弁当を作って、冷蔵庫に入れておく。
レンジでチンなら、母親でもできるし、取り分ける必要もない。
スーパーに行ったら丁度良い大きさの弁当箱が。
なんと蓋をしたままレンジで温められます。
これだ!
これでしばらく様子をみようっと思ったのが2月頃。
それから早4ヶ月。
だんだん軌道に乗ってきました。
● 会社から戻るともう夜中。
風呂に入るし、洗濯が溜まっていれば残り湯で洗濯、風呂自体も洗わないといけません。
(ゴミは月曜日と木曜日に出して、第三日曜は新聞や雑誌の回収日。もう私は主婦の仕事が一通りこなせます。あぁ、掃除と洗濯物を干すのは駄目だ)
ネットもチェックしたいし、ブログも書きたい。
あまり料理に時間は取れません。
一品料理と副菜は二品。
副菜は昼休みにスーパーで買うか、帰りにコンビニで購入。
こちらは弁当に詰めるだけでOKです。
弁当に入りきらない分は自分用。
真空パックのお惣菜も今はたくさん出てるし、美味しいものも多い。
鴨ローストとか下手なレストランより美味しいです。
これはこれで楽しくなってきました。
料理ですらないので、ここにアップするのはどうかと思ってましたが、たまたま写真を撮ったので上げておきます。
こんな感じです。
~残さずに食べてね~
● これで一件落着。
と思いましたが新たな問題が発生中。
家に帰るとお弁当は美味しかったかと母にヒヤリングするのですが、ある日こんな答えが。
「 父さんが二つの弁当の美味しいところだけ食べちゃった。 」
「 ええ~ ~ ~!? 」
やっぱり、もう子供と同じ。
さてこれはどうしたものかなぁ。
(^。^;)
結局、こうなりました。
~ビニール袋梱包作戦~
これは母の提案。
父はぐるぐる巻きになっていると、面倒くさくて諦めるらしい。
(^^;
今回は母も真剣です。
● 以下に時々、写真を追加していきます。
~サツマイモ、笹かまぼこ、ガンモ番長、大根のシソ漬け~
~弁当箱がひとつ行方不明(^^;鴨ロース、きんぴら、うずら豆~
~かぼちゃサラダ、たらこの昆布巻き、豆腐の鶏のハンバーグ、鰯のハンバーグ~