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そらのごきげん(想天流転)

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日記/記事の投稿

 

いらっしゃいませ。
このブログは携帯写真と詩が中心のブログです。

久しぶりに詩を書き始めたら、書く手が止まらなくなって
しまいました。だんだんたまってきたので、詩だけ別の倉
庫に移す感じでしょうか。

本家のほうは割とお気楽のほほんなのですが、こちらは
詩だけを集めて置いてゆきます。携帯のカメラで思うま
ま撮った写真に、その時感じた言葉で綴った詩を添えて
アップして行きます。

感じた言葉をそのまま置いています。その時の生の言葉です。
心の琴線にふれる美しい言葉ばかりではありません。
お気を悪くなさられたら、その際はご容赦ください。

リンクはお気軽に、ご自由にお持ち帰りください。
その際にご一報いただければ、こちらからもリンクさせ
ていただきますのでよろしくお願いいたします。



著作権は放棄しておりませんので、無断転載は不可とさ
せていただきます。・・・つってもたいしたものじゃな
いですけど(笑)

撮影は注釈がないものについてはすべて
撮影者:ななを
撮影機:au Win W41K(携帯by京セラ)2008/2からau Win W61CA
の目が見た世界です。


2009.2 私が参加した詩集が出ました。
よろしければお手にとってご覧下さい



そして心に雨を降らせる素敵な音楽はいかが?
  



    私が愛する音楽です    ♪MUSIC BY KUMAMI♪

 


そらのごきげん


2006.09.09

想天流転―流されても空を仰いで― [全1082件]

2012.01.09楽天プロフィール Add to Google XML

ブルーグレイ  (10) 

Ken++さんから嬉しいプレゼントを頂きました。
以前このブログに書いた「ブルーグレイ」という
詩にとても素敵な曲をつけてくださいました。

詩がかすむほどの素敵な曲です。
自分の詩が乗ってることを忘れて泣けてきました。

Ken++さん、ほんとにありがとうございました。

皆さんもぜひ耳をお傾けください。


ブルーグレイ

写真をクリックしたら別窓で動画が始まります♪

CA3A0102.JPG


空が遠い
固い床に仰向けで寝そべる
誰もいない宙を抱く

一度だけ君はそこにいて
いまは いない

だからそっと
自分の腕で再現してみる
大好きな 君のかたち


左の肘を右のてのひら
右の肘に左のてのひら
柔らかく当てたまま
近い方の手首をそっと頬に

後ろから抱き締めたときの
静かな情熱

君の手首に頬を当てたら
見えないタッチセンサーの
スイッチにふれたように
てのひらがくるりと反転して
大きな暖かい手が頬を包む

それが当たり前の
決まりきった動作のように
私の頬は 君のてのひらで
安堵して休息する

まるで
何万回も繰り返されてきたかのように
ひとつの不自然さもなく
それが正しい形であるかのように


左の肩を右のてのひら
右の肩を左のてのひら
押し当てて出来た
わずかな隙間に顔をうずめて
君と過ごした時間
甘い溜息を思い出す

君にしか見せない表情で
私がうたう幸せなハミング

隙間なく抱き締めた腕の
産毛が肌で遊ぶことに
歓びを感じながら
その腕がいつか離れる
切なさも予感して

そして時が経った今

私の上に広がる空の不在を
ひとり 噛みしめながら
いとしいあたたかさを思い出して
私はかなしい雨雲になる

幸せも 愛しさも
切なさも
すべて雨の粒に変えて
音も立てずに静かに降る

君は知らない

ひとりの私は
追憶の世界に雨を降らせる
ブルーグレーのかなしい雨雲




ネット詩誌 MY DEAR
新作紹介掲載作品


 





最終更新日時 2012.01.09 22:31:47
コメント(10) | コメントを書く


2011.11.06

-KI ZU- 


人の心は
傷つきにくいようで
意外にも傷つきやすく
案外 脆い

ついつい見過ごしてしまう
最初はちいさな
棘がひとつ刺さっていて
ちいさなちいさな
棘だからこそ
だいじょうぶ このくらい
そういって甘く見ていると
予後が悪い

心も体も
似たようなものね
そうだよね
どっちも
「ひと」のものだもん

大きな怪我は
はなから痛いものだと
覚悟は出来るけれど
目に見えぬほどの
細いガラスの繊維のように
細くしなやかで堅いものほど
見えないのにちくちくと
もどかしさは 強くなる

刺さったとげに
ほんの少しだけ
「私は悪くないのに」
と思う気持ちの頭をなでて
軽くいなしながら
「ごめんね」
そっと先に自分から抜いてあげられる
そうありたいなと思うけれど

いつもうまくいかない
今度も そう

ちいさな棘を
抜かずにそのままにしておいた罰は
傷が熱を持って化膿するほどに
悪化させてしまった

見かねて手当てをしてくれた人が
これは痛そうねという顔をして
「ほうっておいた時間の分から
治る日にちは倍もかかるのよ」
そう言っていた

あぁ ほんとだ
心も体も同じなんだ
どっちも「ひと」のものなんだ
再確認してため息 ひとつ

次からは
何事にも手当ては早いうちに
そんなことを思いながら
熱を持ったいろんな傷口に
保冷剤を当てた

早く治さなきゃ

傷が癒えたら
笑顔で やさしく
素直な気持ちになって
誰かの棘を抜きに行こう



2010.9
ネット詩誌 MY DEAR
新作紹介掲載作品

主催者・島様に感謝







最終更新日時 2011.11.06 16:12:58
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2011.08.23

ドライブ  (2) 


窓は開け放って
音楽を聴きながら
山の奥を一人でドライブ

時々大きく口をあけて
流れる音楽に合わせて歌ったり
汗をかいたペットボトルから
飲み物を口にして
車じゅうに緑を取り込む

音楽がかかって
ちょっと軽い感じですが
怪しい者じゃありませんよ
一応念のため

ドライブの途中ふと車を止めて
畑の農作業中の方に声をかけて
収穫物と飲み物を交換したりもする

 ねえさんな どこからきんしゃったと

 あー 博多です

 あらー、ずいぶん遠くからやねぇ

 車に乗ったら鉄砲玉ですからねぇ

 よかねぇ 私なんかトラクターで
     家と畑の往復だけよ

 それもある意味小さなドライブですかねぇ

 あははは ちがわんねぇ
     お茶ありがとね 生き返ったわ

ペットボトルの緑茶二本は
袋の持ち手が指に食い込むほどの量の
とうもろこしや胡瓜 トマトに変身した
ありがとう
感謝

トラクターと老夫婦と別れて
しばらく走ると土手に浮き輪やスコップ
おや?と車を止めて見に行けば
簡単な階段があって
ちいさな川のせせらぎに
降りられるようになっていた

浮き輪やスコップの主も
お昼時で家に帰ったようで
だれもいない

トランクからトマトをひとつ取り出し
ポケットに詰めて
階段を降り
スニーカーを脱ぎ捨てて
警戒心のない少女のように
素足で水に入る

田舎の川のせせらぎ
木漏れ日が落ちる水の中
岩魚の子がついついと泳ぐ

ひやりと冷たい水に冷やされて
木漏れ日と水のレース模様に
心をほっと癒されながら
ポケットのトマトをさっと洗って
大きく一口

あたたかいトマトは
懐かしい祖母の野菜の味がして
少し切なくなってしまったけれど
今回もまたいい感じだったなと
楽しいひと時を締めくくりながら
街に戻る心の準備を始める

また来ようかな
名前も知らない場所だけど
日常を丸ごと捨てて
知らない場所に ドライブ





2010.8
ネット詩誌 MY DEAR
新作紹介掲載作品

主催者・島様に感謝







最終更新日時 2011.08.23 20:32:29
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2011.05.29

<Just married>  (2) 



今まで離れていたけれど
やっと生活がひとつになる
手を伸ばせば
いつでも君がそこにいる

今まで知らなかった
そそっかしいところや
意外に怒りんぼで泣き虫
そんなところも垣間見えて
驚きもあったり

それでも日々何気ない
ちいさなうれしい出来事に
目を合わせて
笑いあえる幸せ

パセリ嫌いだったっけ?
辛いの意外にいけるんだ?
意外にマヨラー?
日々発見
おいしい幸せ

仕事が遅くなって帰宅したとき
先に眠っている君の横
起こさないようにそっと滑り込む

僕の横でくんくんと
生まれてまだ日が経たない子猫のように
鼻を一瞬鳴らせて
君はまた眠りの淵に落ちる
君の寝顔に
僕は毎日救われている

数時間の眠りのあと
ふと目を開けたら
あどけない寝顔で
未だ君が眠る幸せ

君とこれから迎える
幾千回もの普通の朝

普通のなかに
幸せがあるから
ひとつずつ集めていこう
特別過ぎない
小さなやつから

今君と
普通に一緒にいる
ありふれた事だけど
何にも勝る幸せ



2010.7
ネット詩誌 MY DEAR
新作紹介掲載作品

主催者・島様に感謝

親戚の子が結婚しました
思いやりと愛情にあふれる
しあわせなカップルを見てると
なんだかこちらまで幸せになっちゃいます

うふふ
いつまでもおしあわせに







最終更新日時 2011.05.29 15:49:28
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2011.02.03

Glowfly(ほたる)  (3) 




ほの暗い夕暮れ
目を閉じて
私は君を呼ぶ

清(さや)かな
川の命棲む流れ

どこか甘い
水の匂い
さらら さらら

返事が聞こえて
目を開けて
君に目を遣る

モスグリーンのポロシャツ
はかない黄緑の
小さな灯りが点る
君の右肩

「蛍はね
 呼吸の速さで恋をするんだよ
 人と同じなんだ
 光っている時間の間に
 愛してるとつぶやいて
 光っていない間は
 息を止めて答えを待つんだ

 だからよく見てみて
 最初はお互い探りあいながら
 タイミングもずれているけれど
 運命の出会いだと気づいたら
 光のタイミングがシンクロして
 速さを増してひとつになるんだ

 食物が摂れない数日の間に
 次の命への糸をつなぐ
 短いからこそ
 光を放ってきれいなのかもしれないね」

昔誰かに聞いた
そんな話を思い出す

もし
私が昆虫なら

君の肩口に止まって
命が短くてもかまわないからと
君を抱きしめて
熱を帯びた
静かなため息をつく
命を燃やす
ちいさな虫

君がいなければ
恋に焦がれて
光ることもない

短い夏の
鳴き声さえ立てぬ
ほたる




2010.6
ネット詩誌 MY DEAR
新作紹介掲載作品

主催者・島様に感謝




最終更新日時 2011.02.03 21:13:39
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2011.01.30

君の旅立ち  (2) 



久しぶりの再開が
こんな形になるとは思わなかった

そのとき私は
朝の支度をしながら
友達とチャットをしていた

「今日は朝から近くで救急車が出てるの
 週が開けてすぐなのに大変ね」
そんなことを話していた

まさか君が乗っているなんて
想像さえしていなくて

事故なんてのは
ほんの一瞬の出来事で
気づいたときは
もう終わっていることも多い

君は不意に出てきた車に
直進の形で衝突したらしいと聞いた
汗ばむ九州の初夏
薄手のブルゾンでは衝撃を吸収できず
君は帰らぬ人となった

会社の人がバスで通りしな
まっ二つに折れ曲がったバイクと白いヘルメット
かなり広い範囲で道路の色が変わるほど
血液が広がっていたのを見たと言っていた


慌てて駆けつけた斎場
君がちゃんとかぶっていたヘルメットのおかげで
君の端整な顔に傷ひとつなく
本当に安らかに眠っているから
実感が湧かなくて

挨拶に来た叔父が
事故がおきてからのことを淡々と話してくれた

救急車が来たとき
すでに心臓は鼓動していなかったこと
医師も救急士もできる限り手を尽くして
それでも鼓動は戻らかったということ
今朝元気に出社したのが最後だというのが
まだ信じられないと

叔父がふと 弔問客に挨拶する叔母に目を遣って
「こいつが朝になると起こすんよ
 『しん、朝よ。起きんね』って起こすんよ
 俺は『もう起こすな』としか言えんっちゃんね」

まだ自分も実感が湧かなくてと

ヘルメットでしっかり保護されていた
端整な顔立ちの
閉じた長い長い睫毛は
揺り起こして声をかければ
ほんとうにふるふると震えて
眉を片方上げながら
 「あぁ ちょっと寝てた」
そんなことを言いながら
今にも目を開きそうで
叔母の気持ちが痛いほどわかる

事故というのは
ないにこしたことはないけれど
どんなに注意しても降りかかることもある
不幸にも運命の歯車は
交通事故という異物を挟み込んで
静かに止まった


斎場では君の棺の上を覆うようにして
彼女がずっと話しかけていたね

もしかしたら彼女とは
今日弔問に来た人と同じ顔ぶれのなかで
悲しい涙をぬぐう喪服ではなく
スポットライトを浴びてお辞儀をしながら
並んで晴れやかに 
そして少し照れ笑いの
白い衣装で会えたのかも知れなかったのにね

そう思うと切なくて
また一筋涙が流れた

今月末には三十歳になると話していた
まだ若い君は
その歳にしては珍しく
300人近い弔問客に見守られながら
静かに旅立った

残った君のご両親は
しっかりと
気丈なお姉さんと弟くん
そして私たちも支えていくから
どうか心配しないで

見上げた空に

「それじゃ いきますね(^-^)ノ」

そう言うように
ジャスミンの香りの風が流れた

五月

たくさんの人に愛された
まだ若すぎる君の旅立ち




2010.5
ネット詩誌 MY DEAR
新作紹介掲載作品

主催者・島様に感謝




最終更新日時 2011.01.30 15:11:34
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2011.01.28

ライブ-音の水に棲む魚たち-  (2) 
[ 天のご機嫌 ]  


年に何度か
音楽を聴きに出かける

流行に聡いわけではなく
聴きにいくのは
いつも同じ若いアーティスト

昔から
ライブは立ち見と決めていて
どんな服装であっても
足元は洒落っ気のないスニーカー

2時間立ったままでも
体を揺らして
リズムも取りやすい

開演ギリギリ
席が人で埋まった頃を
虎視眈々と見計らって
出入り口の真横
そこが定位置

間もなく照明が落ちて
音があふれ出し
客席のすべてを
震わせ響かせる

鍵の音 弦の音
湧き出す音符が
ホールの中を隙間なく埋め
空間は
音で満たされた水槽になる

目を閉じ じっと聴き入る者
目を開き ステージを見据え
一挙手一投足見逃がすまいとする者
呼吸をするように 歌詞をつぶやき
一緒に歌う者

楽しみ方は違えど
皆それぞれ
同じ音符の水に棲まう
水槽の魚

もちろん私も
その中の一匹

アップテンポ
バラード
いろんな音の波
アンコールの拍手も湧いて
あっという間に時間が過ぎ
魚たちは元の人の姿に戻り
帰路に着く

髪や耳の穴から
音符を少し滴らせ
水槽での水の余韻を楽しみながら
幸せな気分で

私も同じ
髪に音符をたくさん絡ませて
空車のタクシーに手を上げて
あわただしく帰路に着く

中学生になったら
連れて行くと約束した娘に
 今日もいい演奏だったよ
 絶対一緒にいこうね
そう話して
おやすみを言うために

そして寝息が聞こえたら
髪やかばんに残った音符を
そっと集めて
また次も
魚になりに行こうと思う
音の水の水槽の中

ほんのわずかな
けれど極上の楽しみ





2010.4
ネット詩誌 MY DEAR
新作紹介掲載作品

主催者・島様に感謝








最終更新日時 2011.01.29 01:07:18
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