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長押 綴

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2011.10.17
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カテゴリ:.1次メモ
えろほんの続きA




 先日「男の裸が好き」とのカミングアウトを受けた幼馴染から、衝撃の発言。

「お前と話合わせたくて苦手なエロ本も頑張って読んでた。お前の為に」

 ぶっちゃけ興奮したよね。ごめんね。嫌な思いさせて。あと今興奮しててごめんね。頑張り屋で一途でアホなお前が割と好きだわ、ごめんね。

「でも、お前の目の前にはいっつもエロ本があって、どれだけ頑張っても俺はAV男優には勝てないんだな、って思ったら、なんかもう止まらなくて。……ごめん」

 俺 の 事 大 好 き か !!!

 まあ、幼馴染にして唯一無二の大親友だもんね、おまけに同性が好きだってことを打ち明けられた唯一の相手、あーんどそういう関係のエロ本バイヤー。コミュ障気味な幼馴染はそりゃ必死になるよねえ。

「なあ、聞いてくれ。俺本当にお前のこと、好きなんだ」

 えー、あはは、照れるね。

「え、やだ、照れる」
「冗談とかじゃなくて」
「ありがとー。ふつつかものですがよろしくおねがいしまーす」
「……」

 一発やったあとにこの話。ピロートークにしては色気がない。ジト目をにんまり笑顔で返すと、赤い顔のまま俯かれた。ありゃ、機嫌そこねちゃったかな。
 頭をわしゃわしゃと弟にするように撫でると、「やめろ…」と言いながらも手を払いのけない。……可愛いなあ。

 ありがとな、こんなどうしようもない俺を認めてくれて。
 お礼とお詫びといってはなんだけど、お前にいつかほんとの白馬の王子様が現れるまで
傍に居るよ。





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最終更新日  2016.08.30 04:44:30
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