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ちっちゃなちっちゃな世界が大好きだ。
骨董店の変なものを気付けば買っているのもそのせいだ。お蔭で部屋は質量過多、もうそろそろブラックホール形成されるんじゃない?と姉貴には言われる。 気付けば何かに向けて一直線で進んでしまっている。 色々な興味が分散拡散して気付けば大樹のようになっている。 落ち着きがないまとまりがない首輪を付けたい、最後はある友人にしか言われてないけど、似たようなことはたくさん言われてきた。学生で今を楽しんで何が悪い!宿題ってなんだっけ!教えてくれたらやる! そんなその日暮らしの毎日。人懐こいこと、すり寄るのが得意なことだけが取り柄で自慢だ。 にへぇ、と笑うと大体の人は許してくれる。 ちっちゃなちっちゃな世界があたしは大好きなので、それ以外のすべては、バカにされようと、大きな夢がかなわなかろうと、全然かまわないのだ。 ちっちゃな幸せを積み重ねるのがあたしは好きだ。 ちっちゃな幸せを人に与えるのも好きだ。人が他の何かを好きというときに向ける拘りがたくさん生まれたら、愛で世界が満たされたら、それはとても幸せな世界だと思う。 ちっちゃなことが幸せならいいのだ。にわとりのように三歩歩いたら、幸せじゃないこと、不都合なこと、全部忘れてしまえばいいのだ。みんなにあわせて流されてそうまでしてそのなにかを好きになっても 誰も私のことなんて見てくれないというジレンマは捨てたのだ。 もてもてなヒロくんにみんなできゃーきゃー言うのも楽しいし、運動会でそんなに話さないクラスメイトに声援を送るのだって楽しい。 楽しいからいいじゃないか。我慢する必要なんて何もない。我慢してたら大事なものを逃してしまう。 うん、 大好きな相手に合わせたいな、とか 大好きな相手に褒められたから頑張りたいな、とか 大好きな相手と、好きなことで話し合えたらとても楽しいな、とか そういう幸せだけ、沢山持って、あたしはいつかの最期を迎えたいのだ。 自分が居ない、「相手が好きな自分しか居ない」状態でもいいと思う。 あんたはそのままでいい、といわれるし、まあいいか、と思う。 唯一変わっていきたいと思うのは、うまくいかなかった時。たいていの場合、それに対するあたしの行動は、当事者たちにすぐにぽんぽん聞きに行くことだ。デリケートな問題の場合はそれはまずいかもしれないから、まず口の堅い、家以外で会わない姉貴に相談する。 そうしてちょっとずつ、ちょっとずつ世界を幸せにできればいい。 「シアワセンタイ・あさはたひより!」 例えばこんな屋上で迎えるお正月。 私の後ろにちょうど後光が指すようにしてポーズを決める。左腕を斜め前に、右手を腰にやって、腕をぐるぐる回すやつだ。 最近ちょっとだけ茶色くした髪がうまくなびいてより空気に酔った気分になる。 「はいはい、チーズ」 突っ込むのも疲れたという様子で月向が言う。なんだかんだで付き合ってくれるのだから月向おぬしも悪よのー!と思ってるけど言わないでおこう。くそ寒い中付き合ってやってる私の気持ちをなんだと、と確実に言われるからだ。それはさすがに脳天コケコッコーなひよりさんでも自重します。 「あけおめことよろ!」 「あけおめことよろー」 結構頑張ったのに、などと言いたくない。 言うなら、「頑張るっていう楽しい時を過ごせたし、だからいいの!」だ。 今年も「今」を楽しめる一念…一年でありますよーに! ***** 一念発起したらなんでもやりまくるマンあさはたひより。 注意散漫すぎるのでフィードバックシステムひつじつむぎさんが頑張る。 よく幼馴染だと思われる二人。実際は中学生(今高校生)からの付き合い。 最終更新日 2014.07.19 03:33:42 結構がんばったのに お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.01.25 04:26:54
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