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カテゴリ:🌾7種
嵐の「逃げられないと思い込まされた」「逃げてよかったんです」は
人魚姫姉たちの「早く飛び降りなさい!今ならまだ人魚に戻れるわ!」に似てるのかもしれない。 いや、そんな簡単じゃないんですけど、っていう。 特に安居の場合飛び降りたら死ぬ(Exのばら)って思ってるしな…。 奈落に続く断崖絶壁である「外」を、怖くないと思えたのは、未来で生きていくための重要な一歩なんだろうけど。 あれか、安居は軟禁されて逃げようと思えなくなった子で嵐が「警察は思ったよりも優しい人ばかりだったなあ」の警察ポジションってところか。 嵐はナツに対しても「怖くない外」を教える存在だったから、そういうポジションとしてこれからも生きていくのかな。 ーとはいえ、甘ちゃん成分は否めないけど。 RPGで言うなら、夏Aは逃げ出した! しかし回り込まれてしまった! 秋ヲの温室の喩えで言うなら、温室から植物が逃げ出すには、台風を待つか、ビニールの屋根を突き破ることしかできない。しかも台風でビニールの屋根がとれても、そのまま枯れかねない状況。 <<竜宮の温室も崩落した後どうなったか分からないしね>> これ秋のチームでも逃げられないって思うんじゃないのかねえ。 安居も小瑠璃も(源五郎も)外に出る イコール 殺される ってこと知るまでは、ある程度逃げられると思えていたように見える。 そして、安居が「あそこに居る(テストを受けていない)奴らはみんな死ぬんだ」って開き直っていたように、未来に行くことだけが(一般人含めて)死から逃れる手段だと思っていたら、そして先生とテストと学友以外に拠り所(普通は家族)がなかったら、「●●しないと出られない部屋」のごとく「事実として逃げられない」だから、嵐の言い方にはちょっと語弊がある。 「逃げられないようにしていた」でなくて、「逃げられないと思い込まされていた」にわざわざした意味は、これから説明するのかなあ。 自分が受かるための積極的な殺し合いを、夏Aの100人のうち1人もやってないこと、 無法地帯に発展しなかったことだけでも、夏A頑張ったと思うんだけどな。 ――――――若干ライトに実例おさらい――――――――――――――――――――――――――――――――――――→ ・安居「外の世界はどんなだろう」→先生「そこに家畜の餌ミンチがあるじゃろう」「外に出た筈の君の友達じゃ」テクビー ・小瑠璃「繭ちゃんが行かないなら行かない」→「連れて行け」キョウセイオヤスミー ・涼・虹子「取り敢えず生き延びる」貴士「高見の見物は駄目」チャッカマーン ・ばんちゃん達「怪我人置いて、逃げられない」ウメキゴエー ・源五郎「友達を置いて、逃げられない」ウナリゴエー ・あゆ「馬鹿ばかりだわ」「この世界を出て、綺麗な世界へ行くの」ミライガニゲバー 逃げようと思う→叩き潰される だと逃げようと思えなくなるよね。 BASARAの爺さんみたいに岩と一体化して生きようとしたり、 BASARAの奴隷レースみたいな状況で逃げようとできるかねえ…? 先生に技術者として交渉するとか、先生と持久戦するとか、うなみん消すことがOKだったら 「あなたは逃げられたんです(≒甘ったれんな)」って言えるだろうけど…。 「逃げられなかった」ことに寄りそうだけじゃ駄目だからショック療法として言った+ 今でも逃げられていない安居を解放する為の魔法の言葉 っていう意識が強いにしても、 もうちょっと言い方なかったかなー、って読者としてはもやもやしちゃうな。 秋ヲの温室育ち発言もそう。言ってることも深読みすれば分からなくはないんだけど悪意の臭いがな~…一般人として見下された側からのレジストにしても、ちょっとなあ、って気持ちになる。 そりゃ子供の育成にはいい環境だろうけど、レールまでなら安居だって温室育ちに頷いただろうけど、屠殺系への温室育ち発言はいくらなんでもきつすぎる。 安居達のトラウマプレゼンが下手だったのとやっぱり十六夜さん殺しへの恨みが尾を引いてるんだろうけど。 秋ヲはレール(のるとこころがしぬ)に乗るしかなかった夏Aを揶揄して温室育ちって言ってるんだろうし、多分幸せの象徴とは一言も言ってないけど、苦労知らずっぽいニュアンスがどうにもな…しっくりこない。 ー逃げられないことを言い訳にしてる、って言うことは 「仲間が自殺しないように支配してた」秋ヲがそれいう?言っちゃう?ってちょっと思うなー。 レールから踏み出す大変さと幸せは夏Bが体現してるわけだから、そいつらを実例としてみろやー!みたいな流れがあったらよかったのかな。物理的にはそういう流れ(秋「追放すんべ」安居「追放された先で夏Bと出会った」)だけれど。 いいレールの踏み外し方・罪のないレールの踏み外し方がわからない時の安居が「はじめてレールから足を踏み外したアクション」が卯浪殺害に次ぐ十六夜さん殺害なんじゃないかな、とも思うし。 レールの外で首をくくった話とかぶる。過去の世界の慣性の法則中途半端に受け継いじゃってるアクション。鳥籠学級を出ても教えられた歌しか歌えないインコ。 崖に追い詰められた刑事ドラマの犯人みたいな安居(と涼)と、崖から飛び降りた夏B ……そしてなんだかんだ、社会の歯車で生計立てていた秋ヲが、これからどういう係わり合い、話し合いをしていくのか、気になります。 花の責任は、あの人は末黒野だから、で納得することにしました。 焼け野原、そこに一厘花が咲いてても生命の動きを感じられてとても生々しく美しいと思います。 だけど、その焼き払われた側の成長を幼い頃から読んでいると、取り敢えずその重みは知るべきかなあ?とは思います。特に枯れ草になったのは除草剤のせいでもあると思うしね。それに対し無知シチュで貫き通そうとしているのは……ちょっと、ね。美しくは、ないよね。 っていう心理が花へのヘイトの核の一つだったのかもしれない。 花は花で逃げられない状況だった、ってのはわかるけど。 いのぶたご飯とか、きのこ犬も、「逃げられない」から、「必死で吸収」した花の凄味は私は嫌いじゃないけど、おぞましいともちょっと思うかな…ごめん…ごめん…… (これからできるだけそういうことないといいんだけどなー) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.01.29 04:04:27
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