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『小銭をかぞえる(西村賢太)』を読む。初めての作家。私の情報源の一つ、「中日新聞」夕刊のコラム、「大波小波」である。先日のコラムに西村賢太があった。 現代の破滅型私小説作家、西村賢太が予想に反して、どんどん書いている。(中略)この秋刊行された『小銭をかぞえる』(文藝春秋)では、同居する女の機嫌を伺う小心ぶりにさらに磨きがかかっている。表題作で二人が意地を張って寿司とピザを別々に注文する終盤など、思わず爆笑してしまう。(攻略) (保護司) 匿名のコラムなので、保護司が誰なのかは分からない。このコラムで私は色々な作家とめぐり合い、読書の幅を少し広げることが出来た。
2編が収められている。もう一編は『焼却炉行き赤ん坊』、子どもの代わりに、ぬいぐるみの犬をわが子のように可愛がる女。男は、藤澤清造の全集を出版しようとしており、それらの資料をこれもわが子のように大切にしている。 女の大切にするものと男のそれとの違い。男はどちらかというと、集めるという行為によるもので、女は、一つのものに拘るというものだと、分けられるように思う。 兎に角、男は集めたがる。
さて、この2編ともに、悪口雑言罵詈讒謗という程の二人の罵り合いがあり、それは筒井康隆を思い出させる。
他の作品にも食指が動いく。図書館で・・・、借りてこよう。
小銭をかぞえる 西村賢太 文藝春秋 2008年9月25日 第1刷発行
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