認知症は、頭の中にアミロイドβなどのたんぱく質がたまり、それが神経を壊して起こる病気(アルツハイマー型認知症)として知られている。けれど、本当に不思議な病気である。中核症状としては、短期記憶や場所、日にちなどが分かりにくくなる見当識障害はあり、これは大体みんなに共通にみられるが、周辺症状というのはとても個性的である。「物を取られる」との思いからか、布団の上に自分の洋服をたくさん置いて寝る人。本をリハパンに挟む人。ドアを開けられないように、タオルや下着で取っ手を縛る人。小皿を股に挟んで隠す人。新たな職場で全く見たことのない症状に出くわす。はじめ布団の上の服は何で置くのかわからなかった。眠っている時も自分の近くに置いて寝てるんだとしばらくして気が付いた。眠っている時、服がベッドから落ちて、トイレに起きた時足が滑ったら転倒することになる。でも、言っても駄目である。常に、職員は頭と目と体を使って介護する。利用者さんとの知恵比べである。私には、どんな症状が出るんだろう?
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最終更新日
2021年10月06日 15時55分26秒
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