カテゴリ:歴史/考古学/毛人
神流川周辺の「神」地名の記事を書いた後「神」が気になったままだったのでまた少し調べてみた。 おぢさんがこの「神」を気にするのは、大量の銅剣が出土した荒神谷遺跡周辺の神庭(かんば)、西谷(さいだに)やそこから約3.4Kmに所在し大量の銅鐸が出土した加茂岩倉遺跡のように神関係地名の集中はやはり過去の信仰を物語っている可能性が高いと考えるからだ。 荒神谷遺跡周辺には上記以外にも怪しい地名があったと思うが今回はそちらが目的ではない。 まずは前回「神」の最有力候補として挙げた「神流川」について調べる。
上記解説で分かったのは現在は神流川(かんながわ)と呼ばれているが、賀美野川と表記されていたということだ。神無月(かんなづき)は(かみなづき)であり「神の月」の意であるといわれることから考えると神流川(かんながわ)が(かみのがわ)であり「神の川」と考えるのは全く当然のように思われるが障害がある。 上代特殊仮名遣いを意識すると「神」が加微・加未・可尾などでカミ(乙)であるのに対して、「上」「髪」などは可美・賀美でカミ(甲)であるので「賀美」は「神」ではないということになる。
上記解説の「カンナ=鉄穴」であり砂鉄の採集地だったという説も有力だ。神流川近くにある金鑚神社を紹介した「金鑚神社(神社ぶらり寺社めぐり)」のページによれば(かなさな)の語源は砂鉄を意味する「金砂(カナスナ)」であり、神流川周辺では良質な砂鉄が採れたと伝えられているということだ。 どちらが、正しいのかご存知の方がいれば教えていただきたい。 前回、神流川周辺の「神」地名を地図上で示したが、もう一つ「神保原」という「神」地名が近くにあることに気付いた。
どうやら石神村の「神」と忍保村の「保」と八町河原村の「原」を取って「神保原」みたいですね。ということで石神村が「神」地名仲間入りです。 また気が向いたら調べたいと思います。 神流川周辺の「神」地名-3 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.07.25 13:45:00
コメント(0) | コメントを書く
[歴史/考古学/毛人] カテゴリの最新記事
|
|