「君はユフィの仇だ」
「だから?」
「だからって、君は彼女の未来を奪ったんだぞ!それを!」
「前も言ったはずだ、全ては過去、終わった事だと。スザク、俺は確かにお前の仇だが、お前にそれを言う資格はどこにある?」
「どういう意味だ」
「同胞を殺し、ユーフェミアや皇帝、ブリタニアの正義のために、EUで殺し、この中の誰もがお前にとってのユフィがいた、ルールだからいいと?お前は彼らに真っ直ぐに言えるのか?」
「それは・・・・」
「ナイトオブワンになって、日本を救うか?」
「それじゃ、柩木准尉、用事は終わっただろう、出て行ってくれ」
「え・・・」
「聞こえなかったのか、エリア11にもドレと私は言った、これでも私は忙しい身でね」
「・・・・」
あの日以来、ルルーシュと個人的に関わる事は少なくなった。
期待してたのだろうか、理想どおりになれば、ルルーシュが自分を見てくれるようになることを。
「いいのか?ルルーシュ」
「ああ、スザクと馴れ合うと、今はまずいからな、それで何のようだ」
「エリア11内で、ユーフェミアを廃嫡する声が上がってるそうだ、主にブリタニア軍や貴族だがな」
「ユフィが?何故?」
「誰でも絶頂期があれば、その逆もあるという事だ、あのお姫様は甘い蜜を吸ってきたんだ、そろそろ、冷たいむちを浴びる時がきたのだろう」
元々、クロヴィスが殺され、総督としてくるのはコーネリア一人だった。しかし、今回の事で貴族や税金を払う事になったブリタニア人はユーフェミアに不満を抱いていた。イレヴンを使い捨ての道具として教育された国民である、自分たちの隠したの存在の為に何故、自分たちのお金を払わなければいけないのか。ユフィは現実が見えない子供だという事が改めて、伝わった。
「見て、ユーフェミア様の騎士よ」
「騎士ではないでしょう、エリア11の国民が噂してますわ、報道も」
「ユーフェミア様はイレヴンなどに心を奪われたというのは本当のようですわね。聞きました?あの噂」
「噂?」
貴婦人が顔を横にした。
「あのイレヴン、自分の主を愛称で呼んでいるんですって」
「まあ、信じられませんわ、なんてあつかましい」
聞こえるように言われて、スザクも内心心が揺れていたが、ただでさえ、ユフィの評価が揺れている時に、事件を起こしてはいけない、普通を装った。
ユフィはシュナイゼルが何を言いたいのか、わからない。
「・・・・先に日本に戦争を仕掛け、今の状態を招いたのは、私達です。それならば、彼らを助けるのは当然だと思います」
内心、苛立ちを感じていた。何故、お兄様はわかってくれないのか、ブリタニア人と日本人が手を取り合い、それがもっと広がっていけば、皆幸せになるのに。
「コーネリアはどうなるんだい?君が日本人の為にがんばっている間、彼女は一人で総督の公務を行らなければいけない、君は彼女が過労で倒れてもいいというのかな?ユフィ、君がいますべきは、コーネリアと連携し、エリア11のブリタニア人国民の信頼を得ることだ、自分の国の問題もどうにかできない人間が、他国の人間を幸せにしようというのは、少し傲慢じゃないかな?」
ユフィも痛いところをつかれて黙り込んだ。
ユフィもあまりに行政特区や日本人、ルルーシュたちのことに夢中になるあまり、コーネリアとぶつかる事も多い。決められた時間を犠牲にしてまでという努力を知らず、・・・実の所、何故、自分達が憎まれ、命を狙われるのかも表面しか知らない。
「とにかく、リ家は君に柩木スザクが騎士にふさわしい人間か、検討したいといっている、君たち主従がふさわしいものかどうか、調べる為にも、本国から君の新しい騎士を送ろうと思う」
ユフィが顔を上げた。
「でも、選任騎士は一人では・・・」
「あくまで、仮の騎士だよ、ユフィ」
「事実だ、良かったな、ユーフェミアの汚名は少しはそがれたぞ」
シーツーは軽やかに微笑む。
「ギアスで世界を支配するなんて、お兄様は狂ってる、おかしいです」
「そうだな、だが、それはお前がいっていい言葉じゃない、元皇女殿下?フレイヤを撃ったのはお前の意志だろう?」
「・・・世界は優しくなるはずだったんです、それなのにゼロなんて、愚かなマネを」
「いい加減、ルルーシュに依存するのは止めろ、・・はっきりいおう、ルルーシュは名、お前が嫌いだったんだ」
ナナリーは言葉をなくした。
「は?」
「父親に存在を否定にされ、見知らぬ国に役立たずのお前の面倒を見せられて、ルルーシュのわがままだった?家に帰りたくないから、自分は兄に付き添う形になった?お前はどこまで、ナルシストなんだ。王宮に帰ってみろ、後ろ盾も何もないからな、当然政治のコマとされ、皇帝などなれるわけも泣く、暗殺者に命を狙われる危険もある」