|
カテゴリ:カテゴリ未分類
バブルの時代だったと思うが、こんな話を耳にしたことがある。
‘人間が1円玉を拾う行為に消費するエネルギーを補給するコストは1円より高い。’ ソースは明らかでなかったが、ひとつのレトリックとしては面白かったので、 当時の私も‘したり顔’で、会話の中で利用した。 と同時に、落ちている1円玉は勿論のこと、自分が落とした場合でも そのまま放置していた。(←ウソ付け) ‘1円を笑う者は1円に泣く’という諺もある。 私が、1円に泣くというのは・・・ 買い物をして端数が1円で、1円を持っていないために、お釣りがじゃらじゃら来る時かな。 だからといって家から買い物に出かけるときに、わざと1円玉で9円とか持って出かけると、 逆に端数が出なかったりで・・・(笑) もう、典型的なマーフィーの法則。 お釣りでもらう小銭は、日本だと全部受け取っちゃうけど、 海外だと‘Keep the change.’でお互いスッキリ。 (ああ、そういいながら、ユーロになって使えない紙幣やコインが結構家にある。) 携帯電話とかで、古いモデルは1円とかやってるけど、息子とかは最新じゃないと嫌だって、 ごねるし・・・。 でも為替ディーラーにとって1円って言ったら、そりゃもう大変。 基本単位(1本)が米ドル百万ドルだから、1円動くとプラ・マイ100万円。 10本だと、1千万円ということになる。 最初に入った日本の銀行の本店のディーリングルームでは ‘2円に行く’という‘隠語’があって、 意味は‘トイレに行く’という意味だと先輩に聞かされた。 チーフディーラーが場中にトイレに行ったら、その間に相場が2円動いていた、 ということからきているらしい。 彼が行ったのが、‘大きい方’なのか‘小さい方’なのかは、わからないけど・・・ ‘小’に行く時は、‘50銭に行く’とかいうと、結構、メリハリがあって‘粋な表現’になる(笑) まあ、1円に泣くといういかにも教育的な意味合いは、現実の経済生活ではチョッと迫力無いけど、 例えば入学試験の‘1点’とか、ゴルフの‘1打’とかは、シリアスな結果の違いをもたらすよね。 そうだ、スポーツの世界はシヴィアだね。 でも、 ‘100分の1秒を笑う者は、100分の1秒に泣く’って言われてもなぁ。 (おまえしか、そんなこと言ってねぇーし) 因みに、最近のナリポンは、1円が落ちていたら拾いますよ。 加齢とともに基礎代謝は落ちてきているし、心臓の病気のせいで運動が出来ない今、 エネルギーを消費できるなんて嬉しい事ですから・・・。 でもね、拾った私に誰かがつぶやくんですよ。 ‘金なんか、墓場には持っていけませんから’ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|