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テーマ:愛犬のいる生活(75737)
カテゴリ:ママ事
【ママ日記】
私がまだ小学5年生ぐらいの頃、テレビでやってる「名犬ジョリー」が大好きだった。そう、チーズが一切れあったら必ずセバスチャンと半分こするジョリィ♪ …これをいうと世代がバレてしまう気がするが、よしとしよう。 毎日のように父に「ねぇ、お父さんジョリー買って~♪」とせがんでいたある日、「よし、わかった!買ってやろう!!」と。 犬が大好きな私、本で見たところあの犬は「グレートピレニーズ」って種類で血統書付き、子犬でも30万ほどだとの情報を持っていた。 真っ白で毛がフサフサ、背中にも乗れそうな大きなあの犬。本を見て、私が思っていた犬がほんとにジョリーだったのかは今でも不明なのだが…。 数日後、仕事から帰ってきた父が「車の中見ておいで!」と。 喜んで見に行くと助手席になんか真っ黒の毛玉のようなものがブルブルと震えている… 真っ暗な中、二つの目だけが光り、可愛い♪とはとても思えない。 すると父が出てきて「ほら、ジョリーだぞ!」と得意げな顔で私に差し出す …とりあえず抱っこして家の中へ。 はい、質問! 「ジョリーって真っ白なんだけど、コレ…真っ黒だよ。」 父はちょっとも動揺する様子もなく「あぁ、今は赤ちゃんやけんね。だんだん真っ白の毛が生えてくると」と答えた。 何か、腑に落ちない思いを抱えながらも特に疑いもせず、疑うどころか「あんな高い子犬を買ってくれた」と感謝しながらせっせと父の肩たたきなんかをやっていた可愛い私。 私はジョリーと呼んでいたが、父と母は「真っ黒でクマみたいだから…」と「ベア」と呼んでいた。そのうち呼ばれる回数の多い「ベア」の方が自分の名前と思った様子で「ジョリー」には振り向かなくなった。 数ヶ月後、父の言うように白い毛が生え始め、ウシ模様になった。 早く大きくなってチーズを半分こしたり、散歩に行って疲れたら背中に乗って帰ってきたりしたいな~とワクワクしていた。 友達にも「あのジョリーと同じ犬を買ってもらった」と見せびらかし、かなり自慢していた。 そして中学に入り忙しくなり高校生になった頃、久々に庭でブラッシングしている時に思った。あれ、なんでまだウシ模様のままなの!?いつ真っ白の名犬に!? そう、飼いはじめて6年あまりたって、やっとうちの犬はただの雑種だということに気がついた!!!万が一でもジョリーにはならないことに… 父と母を問いただすと「そんな高いもん、買えるわけなかろうが~。」と… 私が犬が欲しいとねだっていた頃、ちょうど父の会社の社長さんのとこに雑種が6匹産まれ、困ってあったもんで「これはちょうどいい!」ともらって来たんだと。 騙された~~~っ! と気がついたところで今はもう家族の一員で、もちろん私も高校生になり「ジョリーの背中に乗りたい♪」なんて熱は冷めている。 その後も長生きしてくれ、14年ほど一緒に生活した。 ベアが死んでしまってからは辛く、もう二度と犬は飼わないと決めていたが、同じ職場の職員さんのとこにパグが産まれたらしく、たまたま遊びに行った私はあまりのブッチャイクな可愛さに虜になってしまい、その日のうちに格安で譲ってもらい連れて帰った。 …が、父に相談もしていなかった私、自分の部屋で秘密で飼おう♪とこれこそ小学生並みの発想で飼い出した。 もちろんバレるのはあっという間だったが…。 執念深い私は「あん時、純情な私を騙したから、文句は言えんよね~!」と半分脅迫めいたことを言い、めでたく家族の一員に仲間入り♪ おしりプリプリして歩く姿から「ぷりん♪」と名づけられ、私が結婚して家を出た今は、実家で寂しくなった父の相手をしてくれている。 子供達がもう少し大きくなったら、自分の家でもなんか犬を飼いたいな~☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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