【安倍なつみ】朗読劇「私の頭の中の消しゴム」レポ2015.5.1マチネ
記憶を無くしていくなっちの演技は、寒気がするほど鬼気迫ってしましたねえ。5/1に銀河劇場で上演された朗読劇『私の頭の中の消しゴム』のマチネ公演に参戦しました。出演は、なっちと加藤和樹さん。なっちが本作品に出演するのは、2012年5月以来で3年振り。前回は、パトレイバーでまのちゃんを指揮した福士誠治さんとの共演で、何だか縁を感じてしまいますね。なお、前回共演した福士誠治さんが柔なら、今回共演した加藤和樹さんは剛。台詞はほとんど怒っているような絶叫型で、緩急をつけるというよりも、力尽きるまで剛球を投げ続ける感じ。なっちも、加藤さんに引っ張られる感じで、パワフルに演じる部分が多く、記憶を無くしていく過程では、寒気がするほど鬼気迫っていましたね。記憶を無くした後の放心した表情も狂気が潜んでいる感じがして、ラストで浩介に返した言葉は、胸が締め付けられるほどの痛みが走りましたね。ただ、パワフルに走った分、微妙なニュアンスの細やかさは影を潜め、笑いを取る部分も上滑りしてしまった感じ。二人芝居の朗読劇なので、相手に合せる必要があるのですが、福士誠治さんの浩介の方が、ぶっきら棒だけど緩急がついた細やかさがあって、個人的には好みでした。う~ん、なっちは目と声だけで表現力豊かに演技できるので、また機会があれば本作品にも出演してほしいところ。共演者によって色も大きく変わるので、次は細やかな演技が得意な男優さんと共演してほしいですね・・・。