【真野恵里菜】朗読劇「私の頭の中の消しゴム」レポ2016.4.29
ラストに流した真野ちゃんの涙のひとしずくは、一生心に刻まれる名シーンになりましたねえ。昨日(4/29)、銀河劇場で上演された朗読劇『私の頭の中の消しゴム』に参戦しました。この朗読劇『私の頭の・・・』を銀河劇場で観劇するのは、なっち出演3回、愛ちゃん出演2回に続いて、今回が6回目。なので、ストーリーも、舞台装置も、映し出される映像も、全て把握しているのですが、それでも途中からは涙また涙でした。真野ちゃん演じる薫は、最初は世間知らずのお嬢様ですが、浩介と出逢うことで本物の愛を知り、でも若年性アルツハイマー病に侵される心に痛過ぎるラブストーリー。真野ちゃんは、前半は気は強いけど心優しい可愛らしい女性を、後半は記憶を失っていく心の叫びを激情型の演技で熱演していましたね。また相手役の竜星涼さんも激情型の演技だったので、朗読劇とは思えない迫真の演技バトルでした。なっちの時も、愛ちゃんの時も、ここまで激しく叫び合うことはなかったのですが、一歩も引かずに堂々と渡り合う真野ちゃんに女優魂の凄味を感じましたね。なお真野ちゃんは、ただ激しいだけではなくて、薫の揺れ動く心を繊細に表現していました。前半は恋する乙女心を、後半は精神的な死が先に来る病と闘いながら、それでも愛する人を愛し続けようとする一途な思いを声だけで見事に演じ切って何度も胸を打たれましたね。特に印象的だったのは、、ラストシーンで浩介が初めて思いを言葉にした時、真野ちゃん演じる薫の目から、ひとしずくの涙がこぼれ落ちた時。まさに最高のタイミングで左目から涙が流れて、胸が締め付けられて、一生心に刻み込まれる名シーンになりましたね。ということで、真野ちゃん演じる薫の気持ちが心に突き刺さって、涙また涙の参戦になりました。真野ちゃんは朗読劇は初挑戦だったと思いますが、声だけでも表現力豊かで繊細でパワーがあって、女優さんとしての凄味を実感しましたね・・・。