ストーリー的な面白さは前作に劣るけど、
まのちゃんの可愛さと恐さは堪能出来て、
終始大笑いで楽しい舞台でしたねえ。
昨日(9/20)、赤坂レッドシアターで上演された
舞台「キバコの会 第五回公演『KAKOCHI-YA』」の
ソワレに参戦しました。
キバコの会は、
まのちゃんが出演した第二回公演から
連続して参戦していて、
今回が第4作目。(3作目と4作目は同じ作品)。
芸達者な役者さんたちと、
機関銃のように発せられる
小ネタ&マニアックなキーワード、
そして親父ギャグ満載の展開に
いつも大笑いさせて貰っていて
今回も大いに楽しみにしていました。
また、まのちゃんも、
そんな作品の世界観の中で、
大いにのびのびと演技を磨いていて、
回を重ねるごとに成長し、
キバコの会になくてはならない存在になっていくのが、
頼もしく、そしてファンとして嬉しかったです。
なお今回は、
キバコの会としては初のホラー。
でもまぁそこはキバコの会なので、
ストーリー的にはいつものドタバタ喜劇でしたが、
むしろ恐かったのは、
まのちゃん、矢吹春奈さん、三浦理恵子さんの
女優陣だったかも。
ホラー演出も交えた女の恐さが満載で、
まのちゃんも可愛さよりも、
恐さの方が印象に残りましたね。
また今回は、
前作に見られた感動的な部分は弱くて、
最後までドタバタしていて、
ストーリー的には弱かったかも。
出演者が多過ぎて、
まとまりを欠いていた感じで、
主要な役に絞った方がすっきりして
面白さを掘り下げられたのではないかと思いました。
それでは、
主要キャストに絞ってレポしてみたいと思います。
●真野恵里菜(岬淳子役)
まのちゃんは前作に続いて、
野添さんの娘役。
可愛いけど暴力的なまのちゃんと、
虚勢を張っているけど根は優しい野添さんの親子は、
キバコの会にはなくてはならない
名(迷?)コンビになってますね。
また、まのちゃんは
可愛さと恐さに上手くメリハリをつけていて、
全力投球型から
緩急をつけた演技に脱皮した感じ。
野添さんのセリフ忘れにも、
瞬時にアドリブでフォローしていて、
女優さんとして成長している姿も見せてくれました。
これからも、
キバコの会の看板女優として、
毎回レギュラーとして出演し続けてほしいですね。
●半海一晃(天宮龍介役)
小さな体をエネルギッシュに動かして
キバコの会を引っ張ってきた印象がありましたが、
今回はちょっとおとなし目でした。
昨日が初の1日2回公演で、
マチネでエネルギーを使い過ぎたのかも知れませんが、
いつものパワーで舞台に風を起こしてほしかった感じ。
年齢を重ねた分、
渋さと哀愁は増していましたが、
まだまだ枯れてほしくないと思います。
次は9/23(祝)のマチネに参戦するので、
リベンジする姿を見せてほしいですね。
●野添義弘(岬朝夫役)
もう出てくるだけで可笑しくて、
キバコの会のムードメーカー的な
存在の野添さん。
今回もパワフルに笑いを誘い、
そして時にはペーソスも滲ませてホロッとさせ、
さすがの大活躍でした。
次回の参戦(9/23)でも、
大い笑わしてくれることを期待したいですね・・・。
●多田木亮佑(大塚欣也役)
多田木さんも
ちょっとお疲れ気味だったのかも。
オトナの名コンビだった街田しおんさんから、
キュートな三浦理恵子さんとのコンビに変わって、
まだリズムが掴めていないのかも知れませんが、
もっともっと伊達男ぶりを発揮できるはず。
次回の参戦では、
中年男のダンディズムを見せてほしいですね。
●矢吹春奈(深見昌子役)
キバコの会は初参加でしたが、
背の高さを活かした半海さんとの凸凹コンビと、
恐過ぎる顔が印象的だった矢吹さん。
可憐な美しさで勝負すると思っていたので、
意外な弾けっぷりに拍手を送りたいです。
作品全体の中で、
いいアクセントになっていましたね。
●三浦理恵子(大塚百恵役)
いつまでもキュートで、
アイドル的な華やかさが滲み出ている三浦さん。
芸達者なキバコの会の中では、
以前は浮いていましたが、
今では演技力もしっかりと身に付けて
存在感を発揮し始めた感じ。
これからも、
まのちゃんとのキューティーコンビで、
キバコを華麗に盛り上げてほしいですね。
●高垣彩陽(託ち屋役)
キバコの会は初参加ながら、
物語のキーを担った重要な役どころ。
声優&歌手でアイドル的な人気を誇る高垣さんですが、
ミステリアスな部分とコミカルは部分を器用に演じ分けていて、
しかもモノマネが超上手くて絶品でした。
実は恐がりで、
素が見えた瞬間はめっちゃ愛らしくて、
今回の作品の一番の収穫でしたね。
●白石朋也(牛頭役)
何だか騒々しいだけの牛頭役で、
印象的だったのは奇抜なメイク&衣装だけ。
本来はめちゃめちゃ上手い役者さんなので、
今回の使われ方はもったいなかったですね。
キャストの方には申し訳ないですが、
白石さん演じた牛頭と、
牛頭とコンビで信川清純さんが演じた馬頭、
そして3人の女幽霊は無かった方が、
作品がすっきりしたのではないかと思いました。
ということで、
今回も大笑いしましたが、
出演者の人数が多過ぎて
まとまりきれずに作品に深みが出なかった感じ。
また、
本作初の1日2回公演で、
やや疲れが見えた部分もあったのですが、
次はペース配分を考えて、
いつものパワー溢れるキバコを見せてほしいですね・・・。