カテゴリ:一枚のレコード
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今日はアルバム紹介。 Rhyme of Vain / cult ナオヤことカルトの ファースト・アルバム。 意地のソロ・アルバム。 まさに満を持して、ってヤツやろう。 気合のドロップ。 で、このアルバム。 なかなかの出来。 もともとバンド上がりのせいか、 音楽的なセンスがいいため、 リズム感というか、 RAPの乗せ方は昔からうまかった。 そこに言葉選びの修練が加わったことで、 ずいぶんいいアルバムになった。 まぁこの言葉選びこそ、 RAPの本質というべき部分で、 飛び抜けた才能を持つもの以外は、 地道に言葉をメモるという積み上げと、 何よりも人生の経験が大きくものをいう。 照れずに逃げずに、 その上で技巧を凝らしており、 なかなか面白いリリックになっとる。 音的な部分について 俺がどうこういうほど詳しくはないが、 全体としてバランスがいい。 訳の分からん分かん奴らが陥るような へんてこなビートはない。 ラッパーがラッパー名義でアルバムを出すというのは そのフロー、RAP、言葉が全てであって、 そこに奇抜なビートが入ってくると 邪魔をするんやねえかと俺は思う。 そりゃ、当然、全く新しいビートに載せることで 自分のラップがかっこよくなるんであれば それは正解だが、 奇抜さを売りにしたところで、 物珍しいのは最初だけ。 次回から、つい押したくなる早送り@社員、 でしかない。 その点をこのアルバムはしっかり理解しとる。 リリックについて少し書いておくと、 一聴して理解できるからいいとか、 わけが分からんがイルなのがいいとか、 そういう次元ではなく、 結局は好みの問題ってなるかもしれんが、 いいラッパーかどうか、の俺の基準は いい意味で頭に残るかどうか、 を重要視する。 訳の分からんのは たしかに頭に残ることもあるが、 二度と聞かねえから、あくまでいい意味。 頭に残るってことは 簡単にいえば、 パンチ-ラインがあるってこと。 AUや俺に 「やけ、おまえはRAPが伸びんのよ」 と言われ続けてきたカルトだが、 やっとアイツもラップが伸びた。 後進は育っとるよ、AU。 まぁ身内みたいなもんなんで 良くなければ、ボロクソに書いてやろうと思ったが、 立派な作品になっとる。 とにもかくにも、 このことばの通り。 心して聴け。 ↓ここから買ったり視聴したりできるようです、 http://trooprecords.net/?pid=79090427 どうでもいい話をついでにかいとく。 カルトって名前は、 もともと、俺がWHATSMANを名乗る際に、 候補として考えてた名前。 それを思い出して、ナオヤに提案した。 言ってみれば、俺は名付け親。 10年位前、 今では見かけんDJソンが俺んちに連れてきた。 ナオヤもあの頃はまだ10代やった。 まぁ懐かしい話よ。 ピース。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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「モセキのオジキ」というリリックを聴くと、BLOG当初に載ってた、Wさんの同級生の人の家は水色で、それはオジキが直々に塗った、っていう話を思い出します。
オジキ話の連載を期待しつつ、CULTさんのアルバムを聴いていこうと思います。 (2014年10月11日 01時43分45秒)
あの水色の家も、気が付けば、ゴキブリの羽のようなドス黒な焦げ茶色になっており、そのこげ茶には相当に金をかかったようですが、サカン系の職人さんだったオジキは、この不景気で仕事が回って来ず、こげ茶のローンをどう返すか、で大事になってるというのが風のうわさです。長崎町には鬼がおる、と言われております。
茶~ミングさん >「モセキのオジキ」というリリックを聴くと、BLOG当初に載ってた、Wさんの同級生の人の家は水色で、それはオジキが直々に塗った、っていう話を思い出します。 >オジキ話の連載を期待しつつ、CULTさんのアルバムを聴いていこうと思います。 ----- (2014年10月11日 12時26分16秒)
茶~ミングさん >
聴いていただき、ありがとうございます! 自分も茶~ミングさんのコメントをみて、水色の家の記事、思い出しました(笑) わた丸師匠 > 師匠、ありがとうございます。 師匠に叩き込まれたB-BOY美学をぶち込んだ一枚だったので、ここまで言ってもらえると素直に嬉しいです。 にしても、今作を聴いてくれた、ONO-GODのホメ殺しっぷりはいまだに衰えることなく、ご健在でした。 (2014年10月28日 00時13分51秒) |
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