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カテゴリ:ワーク・バケーション
先日、環境保護団体での哀愁を書き綴ったばかりですが、ネガティブな人ばかりでなく、建設的な人たちも沢山います。そんな建設的なメンバーであるE氏に、ハワイに行かないかと誘われました。
E氏は、元国立公園園長さんで、アメリカの国立公園が人手も予算も足りないことを十分承知していて、定年退職後も年中有志を募っては、国立公園局管轄地へ日帰りや泊りがけでのボランティア保全、保護、修繕活動を主催しています。 ボランティアで活動といっても、奉公滅私的ではなく、参加者が楽しまなくてはいけないことを良く心得ていて、泊りがけで行く場合一日の活動は5時間適度に抑えて、後は自由時間。活動の最終日にはいつもちゃんとご褒美も用意してあって、一般の訪問者が行けない立ち入り禁止区域のツアーとかをしっかりアレンジしてくれるので、彼の活動にはいつも参加する人が沢山います。 このE氏、退職後は国立公園局システム内で、インタープリーターのボランティアもされていて、私にとっては師でもあり、日本の父を亡くしている私にとってE氏は「偉大なアメリカのパパ」さんでもあるのでした。こうやって誘ってくださるなんて本当にありがたい。 でっ、でも、私は年末に既に12日間休暇を取ったばかり。このハワイ行きは2月後半の予定ではありませんか!7泊8日で前後に移動をいれれば10日は必要。 E氏は人望も厚い人だけあって、もちろん強要とかはしません。さりげなく目的地の資料を集めた封筒を私に差し出して「考えてみて」とおっしゃる。 んで、その封筒を開けるとといきなりハワイアン・モンク・アザラシの資料が目に入りました・・・ 私「行きます。明日休暇申請します!」 E氏「グレート!」 ちなみに行き先はモロカイ島にある元ハンセン病患者が強制的に隔離されたカラウパパ元療養所で、今は国立歴史公園になっています。隔離政策はかなり昔に廃止されていますが、一部の人は療養所を出たがらず、今でもそこ住んでいるため、一般公園訪問者は日帰りで、しかもガイド付きでないと訪れることが出来ません。泊りがけの場合、住民もしくは政府関係者の「スポンサー」がいないといけませんが、E氏の場合、元国立公園園長ということと、日ごろの活動の成果があるので、難なくパス。7泊というのは部外者がそこに泊まれる最大宿泊日数だそう。 私達の活動は、廃墟となった建物群を「負の歴史的遺産」として保全補修作業をすることです。 それにしても今読んでいる本が、エルネスト・“チェ”・ゲバラの「モーターサイクル・ダイアリーズ」で、映画にもなっているので知っている方も多いだろうけど、若きゲバラは南米旅行中にハンセン病患者の療養所を訪れます。私は革命を支持しない立場ですが、その後のゲバラの正義感、そして人間としての人格の形成に大きく寄与した旅行記の上、ゲバラの詩的文才(と言っても私は英語で読んでいるので英訳がいいだけかも知れませんが)と、南米を単車でまわるロマンもあって興味深く読んでいる最中なだけに、なんかご縁を感じてしまいました。 と言う訳で、頑張って休暇申請してきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 17, 2006 11:13:49 PM
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