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ネイチャースナップの元祖、小林義明が写真について思うこと
![]() いのちの景色 釧路湿原(写真集) 写真集、ポストカードセットを東日本大震災被災地支援に向けてチャリティ販売を行っています。 ぜひ、ご協力ください。 詳しくは私のウェブサイト「小林義明のNature-Photo.jp」から。 このサイト内の文章の転載を禁止します Nature-Photo.jpの日記 [全72件]
小林義明写真展「いのちの景色 北の大地から」 ![]() 1/26日から2/1日まで 四谷・ポートレートギャラリーにて開催中 風景写真誌で好評の連載を一気に拡大してお見せする写真展。 60点の作品と、60編のエッセイをじっくりとお楽しみください。
Q:霜を撮影しなさい A:冬の被写体として面白い霜。 写真雑誌などでもよく取り上げられていますが、住んでいる場所によってはなかなか撮影しにくい被写体なのではないかと思います。とくに気温が下がらない場所では、どうにもならないですよね。 霜ができる条件としては、気温が氷点下近くまで下がることと、湿度が高いこと、風がないことの3点が必要です。 私が住んでいる道東では、冬でもあまり雪が降らず空気はどんどん乾燥していきます。 そうなると、気温がマイナス10℃になっても霜がつくことがありません。 こちらで霜が見られるのは、秋口の気温がやっと氷点下になるあたりで、風がない朝です。 そのタイミングを逃してしまうと、霜がつくのは川沿いに限られてしまったり、雪や雨が降った後の朝に限られてしまいます。 川沿いでは気温が下がると川の水が水蒸気となって立ち上り、霧氷が期待できることがあるのですが、いくら気温が下がっていても風があると水蒸気は流されてしまい霧氷はついてくれません。 なかなか難しいものです。 都会では水分を含む土が露出している場所が少なくなっているので、なおさら霜を見つけるのが難しいことでしょう。 東京に住んでいたときには、近所の公園でも年に数回くらいしか絵になるような霜が見られた記憶がありません。 むしろ車のフロントガラスなどの方がびっしりと霜がついていたように思います。 その頃は、朝早くから奥多摩などの渓谷で撮影をしていました。 水辺は水分が多いので霜がつきやすいのです。 また北側の沢では日が当たらないために、日が昇ってからも霜が溶けずに残っている可能性が高くなります。 霜はそれだけでは絵にするのが難しいところもあり、落ち葉や岩など、霜がついているものの形を利用して作画をします。 まだ色が残っているモミジなどにきれいな霜がついていたら、とてもきれいですよね。 確かに霜の結晶も形が面白いのですが、マクロレンズだけでは十分な大きさに写せないこともあり、ちょっと特殊な機材が必要なります。 撮影するときは、霜や霜のついているものの形がはっきり分かるように、全体にピントを合わせるようにします。 平面的なものなら真上から撮影すれば、絞らなくてもピントを合わせることができます。 しかし、斜めから撮影したり立体的なものの場合は、絞り込んで被写界深度を深くすることが必要です。 その時にはシャッター速度が遅くなることが多いので、カメラぶれを防ぐために三脚を使いましょう。 霜は気温が上がるとあっという間に溶けてしまうので、手際よくどんどん撮影することが大切です。 光の動く様子を考えながら、光が当たり始める場所から日陰の方へと移動していくと、効率よく撮影できます。 撮れそうでありながら意外と難しい霜、この冬に挑戦してみてください。 にほんブログ村
Q:太陽を画面に入れて撮影しなさい A:太陽を画面に入れて撮影するようなシーンというと、朝日や夕陽の撮影が考えられます。 日中も大胆に太陽を画面にれて撮影してみるのも面白いです。 さて、太陽を画面にれて撮影する場合の注意点ですが、重要なものが2つあります。 ひとつは露出です。 太陽はとても明るいので、太陽に露出を合わせると当然そのまわりは露出アンダーとなり、暗く、ときには真っ黒につぶれて写ってしまいます。 逆に、周りを見たとおりの明るさに撮影すると、太陽は明るくなりすぎます。 太陽が真っ赤に見えるくらいの時であれば、あるていどバランス良く撮影することもできるのですが、ギラギラした太陽の場合は、太陽か周りの景色かどちらかに割り切って露出を決めることが必要です。 太陽を撮影している場合は、基本的に太陽のイメージを大切に露出を決定しましょう。 太陽に露出を合わせると、周りは暗く写ります。 ですから、この場合は周りの景色がほぼシルエットになる前提で構図を考えていくことが必要になります。 目で見ると見えているところも写真では違った写り方をすると考えていきましょう。 またハーフNDフィルターを使って撮影する方法もあります。 空の明るい部分にNDとなる面を重ねて撮影すると、周りの景色も目で見たように写すことができるようになります。 ただ、NDの境目がまっすぐなので、撮影したときに空と地上の境目が不自然な写りになってしまうことがあります。 なにもない海で撮影するときなどは有効ですね。 もうひとつの重要はことはゴーストを出さないようにすることです。 写真撮影用のレンズは、複数枚で構成されているので、強い光が入ってくるとレンズの中で反射が起きてゴーストが発生しやすくなります。 コーティングの発達によってほとんどゴーストのでないレンズもありますが、多くのレンズでは気をつけないとゴーストが出てせっかくの作品が台無しになることがあるのです。 普通の逆光であればレンズフードやハレ切りをすることでゴーストの発生を防ぐこともできますが、太陽を画面に入れた場合はレンズの性能に頼るしかありません。 なので、ゴーストのでないレンズを選ぶことが大切です。 大口径の高価なレンズは写りがいいのですが、意外と太陽を画面に入れたときにはゴーストが発生しやすいことが多いです。 私も、太陽を撮影するために普及タイプのレンズを使うことがあります。 太陽を撮影してみたいという人は、見せかけの性能だけでなくほんとうに使えるレンズであるのかを吟味してレンズを選ぶことが大切ですね。 これから冬になると空気が澄んで太陽がきれいに見える季節になります。 ぜひ、太陽を撮影してみてくださいね。 にほんブログ村
Q:空の青さと紅葉の色鮮やかさを両立して撮影しなさい A:そろそろ紅葉シーズンです。 紅葉はどんな天気でも撮影できる被写体ですが、色の鮮やかさを感じられるのはやはり晴れた日がいちばんだと思います。 紅葉の色を鮮やかに再現するには、C-PLフィルターを使うことや透過光を利用する方法があげられます。 晴天や雨の日はとくに葉の表面で反射が起こりやすいので、そのまま撮影すると反射によって紅葉の色は淡く白っぽく写ってしまいます。 紅葉だけでなく、木の幹や岩の表面などの反射もおさえて画面のコントラストを高めることができます。 C-PLフィルターを使うときの注意点は、撮影するたびにフィルターの前枠を回転させて適切な効果が得られる位置を角にしてから撮影することです。とくに横位置から縦位置にカメラを構え直したときは、効果がいちばん弱くなっていますので、注意が必要です。 また、C-PLフィルターをつけると露出倍数がかかり、シャッター速度が遅くなります。 シャッター速度が遅くなることでカメラブレが発生しやすくなりますので、ブレ対策が必要です。 最近のデジタルカメラでは高感度での撮影も可能ですが、三脚が使えるときには質感を重視して三脚を使った方がいいと思います。 ただし、紅葉の見られる場所では道が狭いことも多いもの。 三脚で通路を塞いでしまわないように、まわりにも十分気を配りましょう。 さて、ここでC-PLフィルターで空を青くする時のポイントを思い出してみましょう。 とくに風景的に広い画角で撮影するときは、空のムラが起きないようにすることも必要です。 ムラをおさえて空を青く撮影する場合の基本は順光です。 となれば、紅葉と空の青さを両立して撮影するには、順光でC-PLフィルターを使って撮影する、というのが答えになります。 もっとも早朝の低い太陽の場合、C-PLフィルターが空を青くできるのは真上に近い位置となるので、空は青くなりません。紅葉の反射もあまり変化がないように感じるので、どちらに対しても効果がないときにはC-PLフィルターを外しましょう。 さて、さらに応用編として、透過光で青い空というシーンも考えられます。 透過光といえば逆光でなければいけません。 そうすると空は青くできないのでは?と思うかもしれませんが、条件が揃えばこんなシーンも撮ることができます。 太陽の位置としてはけっこう高く昇っている昼頃がいいでしょうか。 昼頃に紅葉している木を見あげると、透過光ではを撮影できます。 しかし、秋頃の太陽は夏のように真上まで高く昇ることはなく、よく見てみれば順光、逆光となる位置が分かると思います。 順光となるときに下から見上げたときに透過光となる葉を探し、C-PLフィルターを使って撮影すれば、透過光の葉は色が鮮やかに再現され、さらにC-PLフィルターの効果で空も青さが強調されるようになります。 もっとも、空は秋晴れできれいに澄んでいることが前提条件です。 薄雲が広がっていたり霞んでいる空では、いくらC-PLフィルターを使っても青くはできませんので、あしからず。 にほんブログ村
Q:モニターと同じ色でプリントしなさい A:デジタル時代になって、自分でカラープリントを楽しむことができるようになりました。 しかし、実際にプリントしてみると意外と苦労している人も多いと聞きます。 なぜなのでしょうか? まず、デジタル=正確な色と思っていることから大きな間違いであることを理解してください。 同じ画像であっても、ファイルを開くソフトによって色が違います。 それぞれのソフトがどのようにデータを読み込んで画像として展開するかによって、色やコントラストなどが違ってくるのです。 だから、同じ画像を開くにしても、好みのソフトを選ぶ必要が出てきます。 また、パソコンのモニターもひとつひとつ発色が違っています。 モニター売り場で比べてみると、いかに発色にバラツキがあるものか分かると思います。 最近のモニターは静止画を階調性豊かに見せるものよりも、動画やゲームのように動きのある映像を色鮮やかに再現するものが多いので、正直なところ作品として撮影した静止画像を厳密に見るのには向きません。 プリンタドライバにも問題がありますね。 多くのプリンタドライバには、色をより鮮やかに再現する機能が搭載されいて、これが標準ではオンになっています。 パッと見たときに鮮やかな方がユーザーに好まれるからなのでしょうが、自分でこだわって色を再現しようとしても、ドライバが勝手に色を鮮やかにするので、思うような色が再現できなくなります。 プリンターを購入して、ドライバをインストールしたら、真っ先にこの自動補正をオフにしましょう。 さて、以上を理解してもらったうえで本題に戻ります。 モニターと同じ色でプリントする方法ですが、今現在、私がプリントするときには、Windows7からプリントしています。 これだけなんです。 以前はMacを使っていたのですが、こちらはOSXになってから色が合わなくなって苦労しています。 OS9の時は、モニタやプリンタのプロファイルをsRGBにしておけば、かなりモニタに近い色でプリントできていましたが・・・。 この違いに気がついたのは、自宅でプリントに苦労していたときに同じデータを妻のWindowsVistaからプリントしたら、あっさりときれいにプリントできたからなのです。 現在はWindowsを使っている人の方が圧倒的に多いので、色が合わないとするとプリンタドライバの自動補正がオンになっている可能性が一番高いです。 ドライバをインストールしたら、まずは自動補正をオフにすることを忘れないでください。 にほんブログ村
タムロンの60周年記念イベント 『-Eternity at aMoment- 写真家60人の「瞬間と永遠」 』 公開中です 60名の写真家がタムロンB008(18-270mmF3.5-6.3VC)で撮り下ろす、それぞれの「瞬間と永遠」です。 私も参加していますので、ぜひご覧ください。 見応えのある写真がたくさんありますよ!! にほんブログ村
Q:三脚を有効に使いなさい A:写真撮影=三脚という考え方の人もいると思いますが、私はどうしても必要なとき以外には使わない派です。 邪魔だしフットワークも悪くなるし、三脚を立てている間にシャッターチャンスを逃してしまったり持っていったのに使わなかったということも多いからです。 でも、やっぱり三脚が必要な場合もあります。 ひとつは低速シャッターで撮影したい場合。 手ブレ補正機能などがあっても限界があって、数秒のシャッター速度となれば手持ち撮影は不可能です。 また、被写体の動きを待つ場合にも三脚が必要になります。 いつくるか分からない瞬間を待つのも、手持ち撮影では限界がありますね。 風があるときのマクロ撮影でも三脚を使うと楽に撮影できます。 さて、問題は三脚の使い方です。 とくに自然を撮影する場合の三脚の使い方となるのですが、三脚を使っている人達を見ていると、基本形はいいのかもしれませんが、まったく応用ができていなくてまどろっこしく感じます。 三脚の基本的な使い方は、 ・3本の脚が作る三角形の頂点を被写体側に向ける ・エレベータ部分が垂直になるよう脚の長さを調節する ・確実にロックをする ・低速シャッターではリモートコードを併用する といったところでしょうか。 そのなかで 「3本の脚が作る三角形の頂点を被写体側に向ける」 を守っている人が多くてある意味に立派なのですが、これが問題になっています。 前に出ている1本の脚をフィールドに入れて地面を削ったり草花を踏みつぶしたりしていることが多いです。 先日も、標高の高い高山植物など見られる場所で撮影している人を見ていると、1本だけ脚を柵の外に出して撮影をしている人がたくさんいました。 だいたいそのように脚を置いているあたりは、草がなくなり地面が露出してしまっています。 わずかにカメラを前に出したからといって、構図が大きく変化するような場所でもないのに、無駄に基本を守るために自然を痛めつけています。 花の群生地でも、脚を群生している中に平気で入れている人を見かけますが、そんな人には花がいい表情を見せてくれるはずがありません。 こういう場合は、三角形の頂点を自分の方に向けたり、角度を変えることで自然を傷めることなく撮影できるようになります。 足が大きく開くタイプの三脚なら、さらに自由度は高くなります。 相当な低速シャッターで撮影するのでなければ、多少三脚が傾いていても大丈夫。 カメラが固定されていればいいのです。 ただ、手を離したら三脚が倒れてしまうというのではやり過ぎです。 雲台も3ウェイ雲台だけでなく、自由雲台を選ぶことでカメラのセッティングが楽になります。 ときには雲台を2つ組み合わせれば、アクロバティックな姿勢で撮影をすることも可能です。 「ロックを確実にする」 という部分に関しては、基本に忠実に確実に行うように気をつけて欲しいと思います。 いつもカメラブレが目立つ人の三脚を見てみたら、やっぱりロックが甘くそれが原因のように思いました。 ネジ式のものは締め付けが充分にできないこともあるので、レバー式を選ぶようにするといいのではないでしょうか。 被写体を傷めずに、確実にブレを防ぐ。 これが三脚を有効に使うことだと思います。 高速シャッターで撮影できるのなら、三脚を使わずにフットワークを活かす。 これも三脚の有効な使い方のひとつです。 三脚を立てたがために、ワンパターンの構図で延々と撮り続けてしまうこともあるわけですから・・・ このように考え方を変えて、ちょっと工夫することで、有効に三脚を使うことができるようになるのです。 臨機応変に三脚を使いこなしていってください。 にほんブログ村 【送料無料】マンフロット【3段三脚】 プロトライポッド 055XPROB [055XPROB] |一覧| |
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