Naughty Tots!

2013年アメリカ映画、原題は"The Way Way Back"です。

25の賞にノミネートされ、4つ受賞しています。

アメリカでPG-13指定、日本ではGです。

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あらすじ

14歳の内気な少年ダンカン(リーアム・ジェームス)は、母パム(トニー・コレット)、

その彼氏トレント(スティーブ・カレル)、トレントの別居してる娘ステフ(ゾーイ・

リービン)と共に、トレント所有の海辺の別荘に車で向かいます。

パムとステフが聞いてないところで、「自分に評価点をつけるなら10点満点中何点だ？」

とダンカンに聞いてくるトレント。

「わからない、6点かな」と答えたダンカンに、トレントは「君の人生は無為だ、俺は

おまえに3点しかつけられない」と言い放ちます。

ダンカンは、自分にだけつらく当たるトレントが嫌い。

母と離婚し若い女性と再婚した父と暮らしたいけど暮らせないため、渋々母とトレント

との夏休みについてきました。

別荘に着くなり、隣の家のベティ(アリソン・ジャニー)とその娘スザンナ(アナソフィア

・ロブ)がやってきてパム親子を観察します。

ステフには付いてくるなといわれ、ベティの小さい息子ピーター(リバー・アレクサン

ダー)のお守はしたくないダンカン。

トレントや母に合わせても、トレントの友人夫婦キップ(ロブ・コーディ)とジョアン

(アマンダ・ピート)を呼んでだらだら過ごす大人の会話に入れず、トレントには嫌な

思いをさせられるだけ。

ガレージにあったステフの古いピンクの自転車に乗り出かけた町で出会った気さくな

男性オーウェン(サム・ロックウェル)との会話が楽しかったダンカンは、その男性が

働いているであろうプール施設に一人で行ってみます。

オーウェン目当てでプール施設に通い始めたダンカン。

オーウェンはそのプール施設のオーナー経営者でした。

どんな冗談も真に受けてしまうダンカンの真面目さと、ビーチのそばに家があるにも

かかわらずはるばる自転車で毎日通ってくることに驚いたオーウェンは、ダンカンに

うちでバイトしてみるかいと提案します。

喜ぶダンカン。

パムにもトレントにも内緒のダンカンのバイト生活がスタートし…。

私の感想

自分勝手な大人達に囲まれ、自分の居場所を見つけられずふさぎこんでいた思春期

の内気な少年ダンカンが、プール施設「ウォーター・ウィズ」の経営者オーウェンと

暖かい従業員らに出会って初めて、素の自分で居られる場所を見つけるという話です。

監督は、なんとプール従業員ルイスとロディ役を演じていたジム・ラッシュと

ナット・ファクソンです。

本作は、2人の初監督作品だそうです。

ダンカンに対して無関心だった母パムやその恋人トレントが本来できていないといけ

ない役割を果たしていたのは、他人で知り合って間がないオーウェンで、ちゃんと

ダンカンと向き合い、一緒に過ごし、新しい事を教えてあげ心を通わせ、ダンカンを

理解してあげていたことが皮肉だなあと思いました。

自分の居場所を見つけたダンカンが生き生きと変わっていく様がよかったです。

大人はもちろんのこと、内気な中高生にも見てもらいたい素敵な映画でした。


☆☆☆☆