カテゴリ:スポーツ
2023年3月18日付朝日新聞朝刊の「時々刻刻」で、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)空前の盛り上がりの裏に何があったのかとして、プロ野球取材班、編集委員・稲垣康介氏の記事があり、面白く拝見しました。
記事の中で、今回のWBC日本代表監督がどのように決められたかが書いてあります。 一部を紹介します。 球界に東京五輪金メダルの余韻が残る2021年9月。プロ・アマでつくる「侍ジャパン強化委員会」が開かれた。この第5回WBCに臨む日本代表の編成が議題だった。大会創設から2連勝した「侍ジャパン」は、13年の第3回大会、17年の第4回大会と4強敗退。五輪の優勝で、WBCでの3大会ぶり世界一への期待は膨らんだ。 球界関係者によると、東京五輪監督・稲葉篤紀の後任選びは、プロ側が主導権を握った。10月まで数回開催された「小委員会」で、50~60人の名前が挙がったという。上原浩治、藤川球児、松坂大輔、江川卓・・・・。年齢や指導者経験の有無が考慮された。 残った候補は、髙橋由伸、工藤公康、緒方孝市、秋山幸二といったプロ野球の監督経験者ら10人程度。その中で白羽の矢が立ったのが、栗山英樹だった。 ナショナルチームを率いるには、選手時代の実績が乏しい印象だ。だが、21年まで10シーズンにわたって日本ハムを率い、12球団の選手の特徴をよく把握している。日本ハムで、栗山が監督、稲葉は選手という間柄だったため、引き継ぎもスムーズ。なにより、栗山以外に持ち得ない「人脈」への期待が大きかった。 日本ハムで「投打二刀流」への道筋をつけた大谷翔平(エンゼルス)との「師弟関係」である。ダルビッシュ有(パドレス)も日本ハム出身。それでも、過去の大物大リーガーの動向からすると、2人がWBCに出場することはなさそうだ、とみられていた。 日本代表監督に就いた栗山は、米国にいる彼らを訪ねた。そして事態が動き出す。22年11月、大谷がインスタグラムでWBC出場を表明。後に「決断する容易さ、しやすさは栗山監督だったからこそ」と語った。12月にはダルビッシュもツイッターに「栗山監督に『来年のWBCに出場しなさい』と言われた」とつづった。この2人の目玉選手の参加により、WBCへ注がれる世間の熱は高まった。 ↓ 2023年3月18日付朝日新聞朝刊の「時々刻刻」。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.04.30 07:25:45
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