|
カテゴリ:オヨヨ日記
つらい体験語り合おう 宮城初の自死遺族の会設立へ
昨年、長男を自死で亡くした仙台市青葉区の主婦田中幸子さん(57)が29日、宮城県内で初めてとなる自死遺族の会「藍(あい)の会」を発足させる。会は月1回の会合を開いて、遺族同士が胸の内を打ち明けられるような場とする。田中さんは「家族を失った苦しみを経験した人たちが、気軽に集まれる会にしたい」と話している。 田中さんの長男健一さんは昨年11月、34歳で亡くなった。警察官として、同年5月に多賀城市内で起きたRV車暴走事故の事故処理を担当。半年近く激務に追われ、仕事や人間関係に疲れた末、休暇中に自ら命を絶った。 「息子が亡くなった直後は生きていられないと思った」と田中さん。田中さん自身も病院の精神科に通ったり、息子の死は運命だったのかと思い、各地の占い師を訪ね歩いたりしたという。心の救済を求め、福島市の「福島自死遺族ケアを考える会・れんげの会」などを訪問したりもした。 政令市のうち、自死遺族の支援組織がないのは仙台市だけという事実を最近知ったという。仙台でも遺族支援組織の設立を願い、知事や市長あてに手紙を送り続けたが、はっきりした回答はなく、「自分が動きださなければ駄目だ」(田中さん)と思い立った。 藍の会は、警察官の青い制服を誇りにしていた健一さんへの思いを込めて命名。今後は市内の公共施設などを借り、毎月最終土曜日に会合を開いて、和やかな雰囲気の中でお茶を飲みながら話し合う場を設ける。 設立総会は29日午後2時から、青葉区のエル・パーク仙台で開かれる。田中さんは「会員を募るのはこれから。身内を自死で亡くした人たちの中には、それがきっかけで家族がバラバラになってしまうケースもある。気軽に声を掛けてほしい」と呼び掛けている。 宮城県障害福祉課によると、県内で1995年に342人だった自死者は、2005年には630人に急増。国内で年間3万人を超える自死を社会全体で食い止めようと、今年6月には自殺対策基本法が成立したが、遺族を支える組織整備は進んでいない。 連絡先は田中さん022(717)5066。 (河北新報) - 7月18日14時41分更新 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年07月21日 06時08分26秒
コメント(0) | コメントを書く
[オヨヨ日記] カテゴリの最新記事
|