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カテゴリ:歯とアゴと顔の人類学
モグラの歯だ! こいつらの歯はすごい!
ミミズを食うだけの歯とは思えない! もっとも、俺ら哺乳類の臼歯はこいつらから進化したわけで、御先祖様の歯(中生代の食虫目の歯の特徴を残している)なわけだ。 トリボスフェニック型(破砕切断型)という、 すりつぶしと切断機能を持った歯で、 これを原型にして 現食虫目、 翼手目(コウモリ)、 霊長目(サル) が噛み砕きとすりつぶし機能を強化し、 食肉目が切断機能を強化・・・ 有蹄目がすりつぶし機能に磨きをかける。 http://image.blog.livedoor.jp/kumagai_satoshi219/imgs/4/4/441d894f.JPG http://www.geocities.jp/ryfxm457/newpage17.html トリボスフェニック型臼歯とは “tribosphenic”型臼歯のトリボスフェニックとはトリボス(tribos=摩擦)とスフェン(sphen=くさび)の合成語で,”噛み砕き“あるいは”すりつぶし“と”切断“あるいは”切り裂き“の2つの機能を同時に備えている臼歯をいう。 高等哺乳類の根幹をなす原始食虫類(中生代白亜紀:およそ1億年前。今のモグラに類する動物)がもっている歯で,この臼歯からすべての高等哺乳類の歯はその形を多様に分化をしながら進化してきた。和訳では「楔状摩擦型」などの用語があてられている。我われの歯の形もこのトリボスフェニック型臼歯が基になってできている。 この歯の形態はヒトの歯と基本的によく似ている。上顎のトリボスフェニック型臼歯の特徴はヒトの上顎大臼歯に比べて遠心舌側咬頭の高さが低く,大きさが小さい構造をしている。また頬側にある2咬頭よりさらに頬側に小咬頭を有している点である。下顎でもヒトの下顎大臼歯に類似しているが,近心舌側咬頭の前方に1個の咬頭(パラコニッド)を有している点が大きく異なる。その他に違っている点は,上下顎臼歯とも咬合面は平坦でなく,近心部が高く,遠心部が低いこと,各咬頭を結ぶ隆線や尖頭が尖って鋭く,鋭角的であることである。 http://www.geocities.jp/ryfxm457/sub1-9.jpg http://www.geocities.jp/ryfxm457/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年01月21日 17時56分55秒
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