親父劇場~最終章~の巻
実は私と親父は犬猿の仲でした。親子で犬猿の仲とゆーのも、おかしな話ですが。とにかく親父が「カラスが白い」と言えば白い、親父が「こーだ!!」と言えばそーなのです。間違ったことを言ってても、母は否定もせず、親父の言う通りにやってきました。口答えもしない、ケンカもしない、何も言わない母の代わりにいつのころからか、私がいつも親父に文句を言うよーになり、大阪に出てくるまでの数年間は犬猿の仲でした。その数年後、両親が離婚をし、この十数年の間に2回しか会えず、7年ぶりの再会がこんな形になってしまいました。 もうすぐ3歳になる娘を持つ弟は「やっぱり子供連れて会いに行っとけばよかった」と悔やんでいたそうです。私に、あー言ったものの(親父劇場~最後の贈り物~を参照下さい)いろいろと複雑で、なかなか行けなかったよーです。 親父の癌は再発はしていなかったよーです。ヘビースモーカーだった親父は咽頭癌にはタバコが一番悪いと言われ、すぐに禁煙していました。が、お酒だけはやめれなかったみたいです。かなりの大酒飲みだったので肝臓を患い最期はアルコール性肝硬変による食道静脈瘤の破裂です。駅のトイレで吐血して倒れているところを通報してくださったようです。改めて、ありがとうございました。声帯がないので、声がうまく出せないのですがしばらくは、まだ意識もあったそうです。 私達が連絡を受けたのは何時間もたっていたので、病院に駆けつけた時には、もう昏睡状態で話もできませんでした。せめて最期に話がしたかった。「親父・・・親父・・・」と声をかけるのが精一杯でした。親父・・・私達が来たこと、分かったのかなぁ・・・。 みんなで「好きなことして好きなお酒飲んで、逝くにはちょっと若かったけど、親父らしい生き方して親父らしい逝き方やったんちゃうかな~」って話しています。 親を亡くすということは悲しいことですがだから親子が終わりとゆーワケでもなく親の死をもって、いろんなことを考えさせられました。 ねこドルの日記に足を運んでくださった皆様、いつも応援してくださった皆様、今回をもって「親父劇場」を終了させていただきます。本当にありがとうございました。ここに親父との思い出を綴ることで私の気もまぎれたり、皆様からの暖かいコメントや応援で励みになったり、本当にありがとうございました。次回からうちのにゃんこや筋肉バカ(旦那)のネタを更新していきますのでまた、是非、お立ち寄り下さい。ペコ。 家族を大切に・・・。