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重松清原作、阿部寛主演、中西健二監督。
なんとなく観てみたくなりました。 それほど好みなジャンルではないので、映画館で観ておかないともう観ないかも?とも思って。 静かな、多くを語ろうとしない、いい映画でした。 大きな事件も起こらない。 事件はすでに起こった後。 病休の担任の代わりに赴任して来た村内(阿部)。 もの静かで、やや猫背に、とぼとぼと歩く。 初めての朝、きれいに揃った席順の図と、一人も欠けていないクラスを見渡す。 「卑怯だな…」 そして、ある生徒の机を日直に戻すよう促して… ファンタジーかも知れない。 何しろ村内は、しゃべりが商売ともいえる教師、国語の教師なのに吃音があるという異色の設定。 毎朝、もう転校してしまった生徒の机に向かって、声をかける。 「これは罰ですか?!」 生徒たちは動揺し、戸惑い、また村内の吃音をあざ笑ったり。 でも村内が意図しているのは、罰でも嫌がらせでもなかった。 こんなにも言葉少なく、多くを問いかけて、静かで見事な作品だと思いました。 <追記 少しネタばれ注意> 事件というのは、いじめによる自殺未遂。 事件後、クラス全員が何枚もの反省文を書き、すでに被害者は転校しています。 学校は、「再生」に向けて「一丸となって」努力中。 この努力の方向が疑問なのは、現実によく見かけることです。 「終わったこと」を蒸し返すような村内の行動に、苛立った「主犯格」の生徒たちが殴り合いをする場面があります。 「俺だけが悪いのか?」 また、 「そんなひどいことをしたんだろうか?」 「あいつは笑っていたじゃん…」 加害者となった生徒たちの間に、その時に話されておくべきことだったものが、置き去りにされていることがわかります。 加害者はひたすら反省を求められるので、よほど力量のある指導が入らないと、起こりがちなことの気がします。 事実に向かい合うこと。 とても大変で、辛い、そのことだけが、再生と、再び歩き出す一歩を生むのかもしれません。 [極上の暇つぶし 映画]カテゴリの最新記事
こんばんは^^
私もこれ観てきました。 阿部ちゃんがこんな普通の役なんてとちょっと気になった映画だったんで。 いい映画でしたね。 野口君が生きててよかった・・きっとみんなそう思ったよね。 ちょっと原作も読んでみたくなりました。(2008年12月11日 23時40分55秒)
ペコさんもご覧になりましたか!
さっそく日記拝見に行きます。 市井の地味な人だけど、普通じゃないかも(笑 2人の最後の会話、よかったですよね! 重松さんの小説は、私にちょっと合わない気がしたのですが、 テーマ性がいいです。 舞台で観た流星ワゴンもよかったです。 (2008年12月12日 00時15分15秒)
いじめた側にはそんなに加害者意識が無いから、反省を促すというのは難しいことでしょうね。ことに被害者が目の前からいなくなっていたら。。。
地味だけどなかなかよさそうな映画ですね。 あ~それにしても、shimikotoshioriさんの日記読んで、行きたいな~と思った映画は数知れず。 なのに、行けたためしがない。。。orz 最後に見たのは20世紀少年だもの。 映画見に行きたいよ~。 (2008年12月13日 21時07分58秒)
事件になると、どうしても反省の言葉と態度を求めるので、
本当に内省できるチャンスを奪いがちな気がします。 加害でなくても、不幸な事件が起こった時に蓋をして、 「一日も早く元の学校に」なんてやっちゃうと、非常にまずいと思うのですよね。 こんなに地味なのに、観てみようと思わせるのは、 阿部ちゃんの功績も大きいですね。 こういった映画も興行的に成り立っていくなら、 日本の映画文化も成熟したってことかな? すてきな映画が多いので、ぜひお家で鑑賞なさって下さい。 (2008年12月13日 22時47分44秒) │<< 前へ │次へ >> │一覧 │コメントを書く │ 一番上に戻る │ |