[野良猫] ブログ村キーワード
人に比べると
猫は体が小さい生き物
立っている人の足元に座り
床に近い場所から見上げると
自分を見下ろしている存在に
ものすごく威圧感を感じるのも当然です
慣れている猫なのに
立ったまま近づいていったら
なぜか、突然逃げられてしまった…
そんなことはありませんか
それは、やはり自分より大きな存在が
のしのし近づいて来ることを
怖いと感じているからなのかもしれません
慣れていない猫の場合
近寄ることさえ難しく
ある程度の距離を保ったままでしか
相対することはできません
距離があったとしても
姿を見せてくれるならまだ良いほうで
本当に、人が苦手な猫になると
完全に姿を隠し、気配すらも消してしまいます
それらは、猫がお外で暮らしていくため
確かに必要なこと
しかし、それらは
悲しいかな…
人から可愛いと思われる仕草や行動を
すべて封印したものばかり
何も信用せず、完全に姿を隠してしまうこと…
姿を現せるようになっても
警戒心を持ちながら接すること…
何かあれば、すぐに逃げること…
そして、本気で威嚇すること
人にとって、猫という存在は
可愛い様子で遊んでいたり
穏やかな表情で、スヤスヤ眠る姿など
すぐに思い浮かべることができる
とても身近な生き物なのに…
その小さな存在が本気で威嚇した時
思いがけず恐怖を感じる人たちは
かなり多いはず
体を膨らませ、お耳を倒し
お目々を見開いて
『シャーシャー』
うっかり手を出せば、尖らせた爪を出して
飛びかかってくるほどの
激しい威嚇
かつての「猫の部屋」でも
何匹かの仲間たちには
そんな激しい行動が見られました
公園にいる頃なら
怖いと感じれば、離れていくことができました
嫌だと思えば、隠れてしまう場所もありました
でも、囲われた「猫の部屋」で
仲間たちは、怖さを感じていても
一生懸命、威嚇する以外に
自分の気持ちをおさめる方法はなくて…
そうやって自分の身を
守ろうとしていたのでしょう
例えば
また、すぐにお外での生活に戻るのなら…
今までの厳しい暮らしの中で
身につけてきた必要なものは
持ち続けるべきなのだと思います
食べ物を確保し
危険が迫ることを敏感に察知し
時に、本気で威嚇することも
逞しく生き抜くための知恵であり
最大の武器でもありますから…
ただ「猫の部屋」は
居場所をなくした仲間たちが
命の危険にさらされることなく
安全に暮らしていけるようにとの思いから
建てられた場所でした
そして、もうひとつ…
とても大切な役割が「猫の部屋」にはありました
それは、仲間たちにとって
共に暮らすべき家族とめぐり逢い
幸せな道へ歩き出すための
スタートラインだったということ
今、仲間たちは
とても自然な姿を見せながら
「猫の部屋」で暮らしています
怯えて、威嚇していた仲間たちも
ずっと封印していた可愛い仕草や行動を
見せてくれるようになりました
1匹1匹、進む歩幅は違います
時折、後戻りしたり
間違えたりもするけれど…
一生懸命に頑張って
怖いお顔をしなくていいなら
それで充分なのだと思います
そうやって
いつも自然なお顔で過ごせているなら…
きっと、どんな猫たちだって
新しい道へ歩き出すことができるはずです
大切に思ってくれる誰かと一緒に…
現在、メビック扇町で
「この街の猫博覧会」開催中です
会場になっているメビック扇町は
大阪市の旧水道局庁舎です
建物自体が、古き良き時代の学校のようなので
まるで学園祭のように
アットホームなイベントになっています
たくさんの写真やインタビュー記事
資料などから
来ていただいた方たちに
いろんなことを考えていただければ嬉しいです
開催期間は、12月05日(土)まで
時間は、13:00~21:30
土日祝は休館(12月5日は除く)となっています
「中之島公園の猫たち」の歩んできた道程が
一生懸命に生きているすべての猫たちにとって
何らかのお役に立てることを
心から願います
是非、ご来場いただけると嬉しいです
「中之島公園の猫たち」nekomat@nifmail.jp
「外で暮らす猫たちには、どんなに小さくても警戒心を持っていてほしい…」
秘書たちはいつもそう言います。
無防備に近寄ってくる猫たちを見ると
心配でたまらなくなるそうです。
とても悲しいことですが、それが今の現実なのでしょう…
猫は元々、平和を愛する穏やかな生き物です
とても優しい表情を持つ
人に寄り添って生きるべき存在なんです
ランキング参加中!ポチッ、ポチッ、一生懸命に生きている猫たちの幸せを祈ります。