[歯の痛み] ブログ村キーワード
昨年、おばあちゃんこと
16才のとわさんが卒業を迎え
先日は、10才を超えるしろまるちゃんの卒業
ご長寿さんたちの相次ぐ卒業に
沸きに沸いた「猫の部屋」
そして、気がつけば
現在、最長老の地位は
この方の手中へ…
大きなお目々にアイライン
超個性的なお顔がチャームポイントのゆうちゃん
推定年齢10才と少し
あれよあれよという間に押し上げられて
No.1のご長寿さんとなりました
「みんな、ゆうちゃんを敬うように
」
「何だか大変なことになったね、ゆうちゃん
」
迫力ある目ヂカラで
たまに強いキャラクターだと
誤解されてしまうけど…
実は、ゆうちゃん
とても大人しくて
ちょっぴり気の弱いところもある
優しい性格なのです
自分がトップに躍り出たことを
彼女は、どう思ってるのか…
『ゲ、ゲコ、ゲコ…
』
「なるほどね…」
「そっか…」
何となく戸惑っているような
実は、まったく
何も気づいていないような…
いい加減な相づちを打ちながらも
普段と変わらないゆうちゃんに安心しながら
ぐりぐりと撫でる秘書たち
ずっと元気に長生きしてくれることが
「猫の部屋」みんなの願いでもあります
ゆうちゃんの自慢は
いくつもありました
まずは、その強靱ともいえる脚力
二代目の「猫の部屋」では
壁になっていた葦簀をいとも簡単に駆け上がり
ロフトで優雅にお昼寝
ジャンプする姿が美しいのは
後ろ足の筋肉が強いから
見た目の大人しさとは違う
抜群の運動神経
ロフトに上がるまではいいけれど
降りてくるのは苦手な仲間たちの中にあって
ゆうちゃんは、いつも
するすると音も立てずに降りていました
「あれは格好良かった
」
「うん、みんな降りる時、葦簀からぶら下がって落ちてたし
」
今のお部屋には
大きな棚があるために
もう苦労しながら駆け上がる必要はないけれど
今でも、ひょいひょい
棚に上がっていく姿には
かつての面影が残っています
もうひとつは、歯
「猫の部屋」にやって来た頃から
ちょくちょくお鼻や喉の調子が
悪くなることは多かったものの
ご飯を食べる時、おやつをもらう時には
かなりワイルドな姿を見せていたゆうちゃん
「いやいや、圧巻でしたな
」
「噛む力がハンパじゃなかった
」
おやつをあげるたびに
何度も指を噛まれての流血騒ぎ
絆創膏を貼り直しては、また噛まれてを繰り返し
終了した時には
いつも指がボロボロに…
秘書たちの指まで食べてしまったゆうちゃんは
いつも、きょとんとしていました
しかし、おやつの焼きかつおを目にすると
どうしても理性を失うのか…
あの頃、「猫の部屋」では
負傷者続出のおやつの時間が続きました
年齢的にも歯が弱くなっていくお年頃
手から食べ慣れていないとはいえ
彼女が、あれだけしっかり噛めるのは
丈夫な歯と強い歯茎があるから
絆創膏だらけになりながらも
しばらくの間は
安心していた秘書たちなのですが…
「あれ、ゆうちゃん、どした」
「もう食べないの」
時には、ものすごくお寝坊して
夜までご飯を食べなかったり
かと思えば、ぺろりと自分のお皿を平らげたあと
次々と残り物のお皿を渡り歩いたり
それまでにも食欲に
かなりの波があったゆうちゃん
少し前から、食べるスピードが遅くなり
ご飯を残すことも多くなりました
「そっか、これだけは起きてでも食べるか
」
「よし、お皿に特別大盛りだよ
」
ただ、大好きな焼きかつおだけは
半分居眠りながらも
きれいにぺろりと平らげます
しかし、以前のように
噛みつくたび聞こえていたガフガフという音もなく
ただ、静かにゆっくりと
焼きかつおに集中するゆうちゃん
「これ、もしかしたら…」
「うん、そろそろ来るかもしれない」
ワイルドさの欠けた食べっぷりが
なんとなく気になりながらも
しばらくは様子を見ることに…
そして…
少し前から、ゆうちゃんは
大好きな焼きかつおを食べていて
急にびくんと飛び上がったり
お手々で口元を掻く仕草をするようになりました
「ああ、やっぱり歯だ…」
「ゆうちゃん、病院に行こう
」
あくびをした時に覗きこんだお口の中
かなり赤身を帯びた歯茎と
ちょっぴり色の変わった小さな歯
少し前のくーちゃん
しろまるちゃんとまったく同じ状態
歯石取りも抜歯も
全身麻酔になるため
お鼻と喉のことが少し心配でした
しかし、大好きなおやつが目の前にあっても
思い切り、ガブリといけない…
食べたいのに、食べられない…
彼女にとって
こんなにつらいことはありません
そして、ゆうちゃんは
昨日、病院に行きました
ちょっぴり自慢の歯だったけど
やはり奥歯はかなり悪くなっていました
見えない舌の裏側にも炎症があり
潰瘍状のものがあったそうです
事前検査の結果
麻酔も大丈夫だったので
ゆうちゃんも思い切って抜歯しました
「ごめんよ、ゆうちゃん…」
「もっと早く行けば良かったね
」
しばらくは、柔らかいものしか
食べられないけど…
体力ある最長老ゆうちゃんだから
きっと、またすぐ大好きな焼きかつおに
噛みつく元気が戻ってくるでしょう
「中之島公園猫対策協議会ＨＰ」 web@nakanoshima-cats.com
「中之島公園の猫たち」 nekomat@nifmail.jp
知らぬ間に「猫の部屋」最長老となった大人しくて優しいゆうちゃん
お顔の印象と大きく異なるギャップが魅力的だと
実は隠れファンが多いんです
きっとすぐに元気になって、またワイルドにおやつを食べてくれることでしょう
頑張れ
ゆうちゃん
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ゆうちゃん
